こんにちは!個別指導WAMです(^^)/
本日は【英語の命令文の作り方や使い方】について、お話したいと思います。
『命令』と聞くとどのような表現を思い浮かべますか?
やはり「〇〇しなさい!」と強い口調の命令文でしょうか。
実は英語の命令文には、日本語でイメージする「 〇〇しなさい!」といった表現以外にも、禁止や依頼、勧誘など様々な意味で使われます。
今回のコラムでは、それぞれの意味や文章の作り方など、例文と一緒にご紹介します!
Contents
命令文とは?
命令文とは、相手に「 〇〇しなさい。」と命令するだけではなく、「 〇〇するな。」「~してください。」「~しましょう。」などの禁止や指示、依頼、提案などをする際に用いられる文章です。
どの文章においても、『主語を省略すること』と『動詞が原形』ということが特徴となります。
たいていは、動詞の原形や「Don’t」「Please」から始まり、文末は「.(ピリオド)」もしくは「!」を置いて感情を込めて使用します。
命令文の種類と作り方
命令(肯定命令文)
通常の命令文は「動詞の原形 + 〇〇 . 」となり「 〇〇しなさい。」という意味になります。
これはbe動詞と一般動詞の両方で使用できます。be動詞の場合、文頭は「Be」となります。
また、文頭にあえて主語を入れることで、命令や依頼の相手をはっきり示し、感情を強調することができます。
(例文)
① Be careful.(気をつけなさい。)
② Come here.(ここに来なさい。)
③ John, stand up.(ジョン、立ちなさい。)
禁止(否定命令文)
否定形の命令文は「 Don’t + 動詞の原形 + 〇〇 . 」となり「 〇〇してはいけません。」という意味になります。
また『Never』を用いて「 Never + 動詞の原形 + 〇〇 . 」で「決して〇〇してはいけません。」と、より強い否定の命令文にすることができます。
(例文)
④ Don’t be sad.(悲しまないでください。)
⑤ Don’t talk here.(ここで話してはいけません。)
⑥ Never do that again.(二度とそのようなことはしないでください。)
依頼
命令形の文章において『please』を文頭か文末に置くことで、「〇〇しなさい。」から「〇〇してください。」という意味になり、少し丁寧な表現となります。
(例文)
⑦ Please clean up.(片づけてください。)
⑧ Be quiet, please.(静かにしてください。)
勧誘
命令形の文章の文頭に『 Let’s( Will you~? / Shall we ~?)』を置くことで「 〇〇しましょう。」という勧誘の表現になります。
(例文)
⑨ Let’s play volleyball together.(一緒にバレーボールをしましょう。)
⑩ Shall we dance?(踊りませんか?)
助動詞「must」「have to」
命令形ではないですが、「~しなければならない。」という意味を持つ『must』や『have to』を文章に入れることで、命令文に近い意味の文章を作ることができます。
通常の命令文よりも、命令のニュアンスがかなり強くなるため使うタイミングには注意が必要です。
(例文)
⑪ You must sit down.
(あなたは座らなければならない。→ 座りなさい。)
⑫ You have to leave now.
(あなたは今すぐ立ち去らなければいけない。→ 今すぐ出て行って!)
命令文を用いた表現
命令文 + , + and ~
命令文の後ろに、「 ,(コンマ)」を置いて「and」で文章をつなげると、「 〇〇しなさい、そうすれば~~」と肯定的(ポジティブ)な結果を表現することができます。
「and」の代わりに「so that」を用いることも可能です。
(例文)
① Practice hard, and you’ll win the next competition.
(一生懸命練習しなさい、そうすれば次のコンクールで入賞できるよ。)
命令文 + , + or ~
命令文の後ろに、「 ,(コンマ)」を置いて「or」で文章をつなげると、「 〇〇しなさい、さもなければ~~」と否定的(ネガティブ)な結果を表現することができます。
ニュアンスとしては非常に強い表現となり、脅迫のように聞こえる恐れもあるため、使用するシチュエーションには注意が必要です。
(例文)
② Be careful for the night road, or you will be scared.
(夜道には気をつけなさい、さもなければ怖い目に遭うよ。)
依頼「let」「allow」
『Let + 人称代名詞 + 動詞の原形』で「人称代名詞に動詞をさせてください。」という意味になります。
また、同じ意味で「let」よりフォーマルな表現として『Allow + 人称代名詞 + to + 動詞の原形』もあり、文頭に「Please」を付けることでさらに丁寧な表現となります。
(例文)
③ Let me talk.(話させてください。)
④ Please allow me to study abroad.(留学させてください。)
第三者への命令
『Tell / Ask + 人称代名詞 + (not)to + 動詞の原形』で「人称代名詞に動詞をして(しないで)と伝えてください。」という意味になります。
(例文)
⑤ Tell Sam to come back soon.(サムにすぐに戻ってくるように言ってください。)
⑥ Ask her to come pick me up.(彼女に私を迎えに来るように言ってください。)
付加疑問文
付加疑問文は、命令文の文末に「 ,(コンマ)」を置いて『will you ?』などをつけることで、「〇〇してくれますか?」という意味になり、命令口調を和らげる効果があります。
肯定命令文:will you? / would you? / won’t you?
否定命令文:will you?
勧誘(Let’s):shall we?
(例文)
⑦ Pass me the scissors, would you?(ハサミを取ってくれませんか?)
⑧ Don’t leave me alone, will you?(私を一人にしないでくださいね。)
⑨ Let’s play the piano together, shall we?(一緒にピアノを弾きましょう。)
命令文だけど命令ではない?
命令文の形をしているけれど、命令の意味がない慣用表現がいくつかあるのでご紹介します。
《Have a good day.》
挨拶の時などに使われる表現で「良い一日を。」という意味があります。
《Have a seat.》
電車やバス、お店などで使われる表現で「席をお使いください。」という意味があります。
《Keep the change.》
タクシーなどで使われる表現で「おつりは結構です。」という意味があります。
《Go ahead.》
道を譲る時などに使われる表現で「どうぞ。」という意味があります。
《Fasten your seatbelt.》
飛行機の機内などで使われる表現で「シートベルトを締めてください。」という意味があります。
《Sleep tight.》
子どもなどに対して使われる表現で「ぐっすりおやすみ。」という意味があります。
どれも、命令形の形をしていますが意味は命令ではありません。
日常会話でも使える慣用句ばかりなので、しっかり覚えておきましょう!
まとめ
いかがでしたか。
命令文の形をしていても、必ずしも命令の内容ではないことが分かりましたね!
日本語とは違っていろいろな用法があることもお分かりいただけたのではないでしょうか。
『命令』について、「もっと詳しく勉強したい」「 〇〇の部分がよくわからなかった」と思った方は、お気軽に個別指導WAMへご相談ください。
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