こんにちは!個別指導WAMです(^^)/
今回は「球の体積」についてお話します。
みなさんは球の体積の求め方を知っていますか?
この記事を読もうとしている方の中には、
「球の体積の公式は?」「円とは違うの?」「そもそも体積って何?」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、それらの疑問に答えていきます。
最後には問題も用意しています。
この機会に球の体積をマスターしましょう!
Contents
円と球の違い
円とは
「円」とは、平面上で、1つの点から同じ長さになるように描いた丸い形のことです。
コンパスで描いたような丸い形で、円の真ん中の点(コンパスの針を刺した部分)を「円の中心」、中心と円の周り(円周)を結ぶ直線を「半径」といいます。
円周から円周まで引いた直線のうち、中心を通るものを「直径」といい、これが円の内部にある直線の中で最も長くなります。
中心から同じ距離にある点の集まりが円であるため、同じ円の半径・直径の長さは常に同じです。
円は時計やCD・DVD、道路の標識などに用いられています。
球とは
「球」とは、空間において、1つの点から同じ長さになる点の集まりをいいます。
円は平面図形ですが、球は立体図形です。
球は、どこで切っても切り口が円になります。球を半分に切ったときの切り口が一番大きな切り口です。
円と区別するため、球を半分に切ったときの円の中心を「球の中心」、半径を「球の半径」、直径を「球の直径」といいます。
テニスボールやビー玉、シャボン玉などが球となっています。
体積とは
体積とは
「体積」とは、立体の嵩(かさ)のことをいいます。
空間においてその物体が占めている場所の大きさのことで、中身が詰まっているものの大きさ、ともいえます。
単位は、「cm³(立方センチメートル)」「m³(立方メートル)」「l(リットル)」などになります。
体積は、容器の容量を表す「容積」とは異なります。
容積は、その物体にどのくらい入るかという量のことで、単位は「cc(シーシー)」「ml(ミリリットル)」「l(リットル)」などになります。
球の体積の公式
球の体積の公式
球の体積を V 、半径を r 、円周率を π としたとき、球の体積は
「V=4/3πr³(4/3×円周率×半径の三乗)」
で求めることができます。
V は “volume(体積)” 、r は “radius(半径)” の頭文字です。
<球の体積の公式>
「V=4/3πr³」
分数や累乗があり、少しややこしいですね。
そこで、「身の上に心配アール三乗」という語呂合わせがあります。
“ 身(3) ” の上に “ 心配アール三乗(4πr³) ” です。
公式が覚えられない方は語呂合わせで覚えましょう。
円錐・円柱との関係から求める
球の体積は、円柱・円錐の体積との間に独特な関係性があります。
これを覚えておくと、公式を忘れても体積を導き出すことができます。
それではまず、その球がぴったり収まる円柱、つまり「球の直径」の長さを「底面の直径」「高さ」とする円柱の体積は、その球の体積の3/2になるということです。
逆にいえば、同条件において、球の体積は円柱の体積の2/3ということになります。
同様に、「球の直径」の長さを「底面の直径」「高さ」とする円錐の体積は、球の体積の半分となり、円柱の体積の1/3となります。
つまり、下の図のような円錐・球・円柱には、 「円錐の体積 : 球の体積 : 円柱の体積=1 : 2 : 3」 という特徴があります。
ここで、球の体積をV₁、円柱の体積をV₂、球の半径を r 、円周率を π としたとき、
この場合の円柱の体積(V₂)は、
V₂=r×r×π×2r(半径×半径×円周率×高さ)
=2πr³
先ほどの特徴を活用すると、球の体積(V₁)は
V₁=V₂×2/3
=2πr³×2/3
=4/3πr³
となり、円柱の体積から球の体積の公式を導くことができました。
球の体積の問題
問題①
<解答>
半径 r の球の体積 V は
V=4/3πr³
r=6(cm)より、
V=4/3π×6×6×6
=288π(cm³)
よって、体積は288πcm³
問題②
底面の半径が6cm、高さが10cmの円柱状の水槽に、高さ7cmまで水が入っている。
この水槽に半径が9/2cmの鉄球を入れたとき、水槽からあふれる水の量を求めなさい。
<解答>
鉄球の体積をV₁、水槽の水が入っていない部分の体積をV₂とする。
V₁=4/3π×(9/2)³
=π×3×9×9/2
=243/2π(cm³)
V₂=6×6×π×(10-7)
=108π(cm³)
鉄球の体積から、水槽の水が入っていない部分の体積を引いて
V₁-V₂=243/2π-108π
=27/2π(cm³)
よって、水槽からあふれる水の量は27/2πcm³
まとめ
いかがでしたでしょうか。
円と球の違い、球の体積についてご紹介しました。
球の体積には、球がちょうどぴったり入る大きさの円柱の体積の2/3になるという性質もあり、覚えておくと便利です。
公式を覚えて、球の体積をマスターしましょう。
さらに球の体積の公式を使いこなすには、個別指導WAMがオススメです。
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