こんにちは!個別指導WAMです(^^)
就職活動で必ず行われる面接。「どんなことが聞かれるの?」「気を付けるポイントは?」「そもそもどんな流れで行われるの?」など、気になる点は多いと思います。
この記事では、面接官が質問をする目的や、面接の流れ、段階別のポイントとともに、面接でよくある質問をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
Contents
面接の3つの目的とは?
面接では様々な質問をされますが、全て目的があります。その意図を把握できていないと、しっかり受け答えしてアピールできたつもりでも、面接官に評価されません。
では、どのような目的があるのでしょうか。ここでは代表的なものを3つご紹介します。
応募者の能力
まず、応募者の能力が、企業が求めるものを満たしているかどうかが見られます。
応募者の経験やスキルについて問われる質問は、応募者がどのようなことを学び、経験し、能力を身に付けてきたのかを知り、自社が必要とするものであるかどうか判断することを意図しているのです。
自社とマッチする人物像かどうか
企業と応募者がマッチしているかということも見られます。
質問を通して、応募者の考え方や人柄を知り、自社の雰囲気と合っているか、求める人物像とマッチする人物かどうかを判断しています。
また、応募者のやりたいことと自社の方向性にギャップがないかということも確認しています。
企業にとっては、自社と合わない応募者を採用した場合、早期退職につながる恐れもあるため、慎重に見ている部分でもあります。そのため、面接に挑む前には、応募する企業の情報を事前に調べ、求める人物像についても、必ず求人案内などで確認しておきましょう。
志望度合い
さらに、どのくらいの入社意欲を持っているのか、応募者の熱意や志望度の高さも面接官は見ています。
自社についてどのくらい知っているか、どのくらいの意欲があるかといったことを通して、入社後に仕事にモチベーションを持って取り組めるかどうか、成長が見込めるかどうかを判断しているのです。
また、他の企業の応募状況を質問することで、応募者が志望する企業の傾向を知り、ミスマッチをなくそうとしていることもあります。
面接の流れは?
準備するもの
①日時・場所・移動時間
面接の日時と場所は、忘れずに確認しておきましょう。到着時間は10分前が妥当と言われています。あまり早く着きすぎると、相手の仕事の妨げになるためです。しかし、当日は、天候や公共交通機関のトラブルなどによって、予定より時間がかかる可能性もあります。道や建物の中で迷うこともあるので、不測の事態を考えて早めに出発することをオススメします。早めに面接場所に着いて、身だしなみを整えておくとよいでしょう。遅刻が心配な人は、あらかじめ面接場所までの下見をしておくと安心できます。
②持ち物
持ち物の確認も事前にしておきましょう。提出が求められている書類などの他に、当然持っておいた方が良いものもあります。
<面接に持って行くもの>
・A4サイズの書類が入る鞄
・履歴書、エントリーシート
・筆記用具、スケジュール帳
・スマホ、携帯電話
・腕時計
・財布、現金
・ハンカチ、ティッシュ
・手鏡
・身分証明書
・印鑑
・応募先の連絡先
その他、モバイルバッテリーや、女性の場合は予備のストッキングがあるともしもの時に慌てずに済みます。
当日の流れ
①受付 ②待機 ③入室 ④面接 ⑤退室
当日の面接は、受付→待機→入室→面接→退室の流れで行われます。
受付では、自分の名前と所属、目的をはきはきと端的に伝えましょう。
提出書類は受付で求められることが多いので、すぐに提出できるように準備しておくことが大切です。挨拶や身だしなみもきちんとしましょう。
受付が終わると、控室などで待機します。動き回ったり、面接に関係ないことをしたりせず、態度に気を付けて静かに過ごしましょう。
入室時はノックを3回して、返答があってから入室しましょう。
「失礼いたします」と面接官を見て言い、一礼します。ドアは丁寧に閉めましょう。
椅子の脇で「よろしくお願いいたします」と一礼し、着席を促されてから着席します。
面接中は、印象の良い表情や姿勢、話し方が重要です。はきはきと話し、足を組んだり俯いたりしないようにしましょう。
面接が終わったら、椅子の脇で「ありがとうございました」と一礼します。
ドアを開ける前に、面接官を見て再び「失礼いたします」と一礼し、退室します。ドアは丁寧に閉めましょう。
面接の質問・回答例7選
①自己紹介をしてください。
<回答例>
○○大学○○学部○○学科から参りました、○○○○と申します。大学では○○学を学び、○○について研究をしています。学業以外では、○○サークルで○○の活動を行っています。
本日は貴重なお時間を頂きましてありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
自己紹介は、面接の最初に聞かれることが多い質問です。
面接官は、応募者の第一印象やコミュニケーション能力を見ています。緊張をほぐし、話しやすい雰囲気を作るという目的もあります。
第一印象は初めの表情や話し方で決まります。自己紹介は自己PRではないため、後で触れてほしい内容を入れるなどして、1分程度で簡潔に回答するようにしましょう。
3分程度で、と指定されることもあるので、いくつかのパターンを用意しておくとよいでしょう。簡潔に伝えるのがポイントです。ただし、大学名と氏名などを具体的に質問されている場合などは、聞かれたことのみに回答しましょう。
②当社を志望した理由を教えてください。
<回答例>
私が御社を志望する理由は、御社の○○という取り組みに興味を持ったからです。私は元々○○に興味があり、高校時代に○○でアルバイトをしていました。○○の経験を積みながら、将来は○○に関する仕事がしたいと思うようになり、自分で○○について勉強しました。
○○の取り組みに力を入れている企業を探していたところ、御社を見つけました。ぜひ私のスキルや向上心を活かして御社に貢献したいと思っています。
志望動機は、面接の序盤に聞かれることが多い質問です。面接官は、応募者が自社に入社したいと思ったきっかけや熱意、キャリアプランを確認しようとしています。
なぜ自社でなければならないのか、入社後に長く働いてくれるかどうかを判断するためです。そのため、就職活動で大切にしている軸を問われることもあります。説得力を持たせるには、業界研究や企業研究の深さが重要となります。競合他社との比較も行いましょう。
その企業のどこに魅力を感じているのか、自分の強みをどのように活かしていきたいのかを伝えることがポイントです。
具体的なエピソードを入れるとより説得力が増すでしょう。
③自己PRをしてください。
<回答例>
私の強みは、向上心があるところです。私は高校時代、学校の授業で簿記について勉強していました。しかし、授業だけでは物足りなくなり、もっと深く勉強して力をつけたいと思うようになりました。そこで、自分で簿記の勉強をして、簿記検定3級を取得しました。
御社においてもこの向上心を発揮し、自分のスキルを磨いて貢献したいと考えています。
自己PRは、面接の中盤に聞かれることが多い質問です。面接官は、応募者の能力や強みを知ろうとしています。自社が求めている人物像にマッチした人物かどうかを判断するためです。また、きちんと筋道を立てて伝えることができるかというところも見ています。
強みは1つだけをアピールするようにし、具体的なエピソードをいれて説得力のある内容にしましょう。入社後にどう活かせるかを伝えることがポイントです。
④学生時代に力を入れたことを教えてください。
<回答例>
私が学生時代に力を入れたことは、○○部での活動です。○○部には○○名の部員がおり、私は○○のポジションでチームに貢献しました。チームスポーツは未経験でしたが、協調性を養いたいと思い入部しました。○○部での活動に一生懸命取り組むことで、自分の活躍だけではなくチームに貢献することの重要性を知りました。また、チームで目標を達成することの喜びを知りました。私はこの経験と気づきを御社で活かして、積極的にチームの目標達成のために尽力します。
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)は、面接の中盤で聞かれることが多い質問です。面接官は、応募者の人柄や問題解決能力などを知ろうとしています。応募者の経験をについて知ることで、入社後の働き方や自社とマッチする人物かどうかを判断しているのです。そのため、挫折や失敗した経験を問われることもあります。
なぜそれに取り組んだか、どのような経験をして何を学んだか、入社後にどのように活かせるかを伝えるようにしましょう。
⑤入社後にやりたいことを教えてください。
<回答例>
御社に入社することができたら、現場の○○技術にも精通した○○営業職として、顧客の成長に尽力したいと考えています。まずは○○についての知識を勉強して、いち早く○○の資格を取得して一人立ちできるよう努力します。御社には新人賞の表彰があると伺っておりますので、その賞を目指して頑張ります。
その後は専門技術を持った○○営業職として○○の販促や設計を通して貢献していきたいです。御社の○○を海外に展開することも目標で、英語の勉強もしています。
入社後にやりたいことは、面接の中盤に聞かれることが多い質問です。面接官は、応募者のキャリアプランや、働くイメージをどのくらい持っているかということを知ろうとしています。また、企業研究や業界研究をどのくらいしているかも確認しています。ミスマッチによる早期退職を防ぐためです。
しっかりと将来のプランを具体的に考え、入社後どのような事業や業務に携わりたいのかを伝えるようにしましょう。自分の経験や考え方をどう活かすのか伝えられると、よりアピールにつながります。
⑥他社の選考状況を教えてください。
<回答例>
私は現在、○○業界を中心に就職活動を進めています。「人々の生活を豊かにすること」と「チームで成長できること」の2つの観点を軸としており、御社以外に5社の選考を受けている状況です。現在、1社が最終面接まで進んでおり、2社が3次面接を控えており、1社が2次面接の結果待ち、1社がエントリーシートの結果待ちです。
その中でも御社は○○事業に力を入れており、「人と人とのつながりを大切にする」という企業理念や誠実な社風に魅力を感じているため、採用していただいた際は、御社に入社すると決めております。
他社の選考状況については、面接の終盤で聞かれることが多い質問です。面接官は、自社への入社の可能性や、応募者の就職活動の軸を知ろうとしています。また、選考段階によって、応募者に対する他社からの評価を見ていることもあります。企業や業界について問われる場合もありますが、すべてを回答する必要はありません。
ポイントは、就職活動の軸と実際に選考を受けている企業に一貫性を持たせることです。第一志望であることも忘れず伝えましょう。
⑦最後に何か質問はありますか?
<回答例>
・私の強みである○○が活きる業務にはどのようなものがありますか?
・○○に関わっていきたいと考えているのですが、○○部門でも○○に関わることはできますか?
・御社でより活躍するためには、どのようなスキルを身に付けておくべきですか?
・入社後すぐはどのような業務を行うことになりますか?
・入社前と入社後のギャップについて教えてください。
・ジョブローテーションやチームについて教えてください。
・評価基準について教えてください。
・他部署の方々との交流はありますか?
・一緒に働く方にはどのようなキャリアや年齢の方がいますか?
・御社で活躍している方にはどのような特徴がありますか?
その企業についてよく研究していることをアピールできる質問や、入社後の仕事についての質問をすると、入社志望度の高さや、前向きに仕事に取り組むイメージを伝えることができます。
また、仕事の進め方や評価制度、人間関係を確認して、ミスマッチをなくすことも大切です。
面接段階別のポイント
一次面接~二次面接
一次面接や二次面接では、人事担当者などが面接を行います。
特に一次面接はグループ面接であることが多く、応募者の個性や性格を知ろうとする質問が多い傾向にあります。
比較的穏やかな雰囲気で行われるのが特徴で、入社意欲を高めるとともに、応募者の人間性や社会人基礎力が見られます。
社会人基礎力とは、経済産業省によって「3つの能力/12の能力要素」が定義されており、課題発見力など3つの「考え抜く力」、発信力など6つの「チームで働く力」、主体性など3つの「前に踏み出す力」のことを指します。
質問に回答する際は、これらの能力をアピールできるようなエピソードを入れて伝えるとよいでしょう。
三次面接~最終面接
三次面接や四次面接などの役員面接、最終面接では、役員や部長といった採用責任者が面接を行います。
個人面接であることが多く、人物像だけでなく、自社にマッチした人物かどうか、入社意欲が高いかどうかなどを確認する質問が多い傾向にあります。
やや圧迫感のある雰囲気で行われるのが特徴で、応募者の働く意志や、自社にどのような利益をもたらすかということが見極められます。
自社で働く意志が薄い場合や、入社後のイメージが自社とマッチしていない場合、内定後の入社辞退やミスマッチによる早期退職が起こりかねません。
そういった事態を防ぐためにも、より掘り下げた質問や多少高圧的な質問がされることもあります。志望動機やその企業で活かせる自分の強みについて、具体的な根拠を入れたアピールが必要となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
面接の目的や流れ、質問・回答例、段階別のポイントについてご紹介しました。
面接には企業側の目的があり、段階によって目的や評価ポイントは変わってきます。
面接に挑む前に、よく聞かれる質問にはどのような意図があるのか、しっかりと把握した上で解答を考えることが大切です。
面接は、大きく分けて次の3つのポイントを押さえましょう。
①自分の強みや能力を伝える
②企業の求める人物像とマッチすることを伝える
③志望度の高さを伝える
ぜひこの記事を参考にして、面接に活かしてください。