こんにちは!個別指導WAMです(^^)/
大学の入試などで必要となる小論文ですが、普段の学校生活の中ではあまり触れることがありません。
そのため、いざ書けと言われても「どうやって書けばいいの?」「そもその小論文って何?」となる方は多いです。
今回は、そんな小論文についてお話したいと思います。
Contents
小論文って何?
小論文とは
小論文とは、与えられたテーマ・議題に関して自分の意見とその理由となることを筋立てて説明する(論述する)文章のことです。その文章によって読む人を論理的に納得させる必要があります。
作文との違い
”文章を書く”と言えば作文が身近ですが、「作文と小論文はどう違うの?」と疑問に思われる方は少なくありません。
簡単に言うと、作文で書く内容は書く人の主観にともなう「感想」を、小論文は根拠のある「意見」を述べる、という違いになります。
例えば、「スマホの長時間使用について」というテーマがあるとします。
このテーマに関して「私も何時間も使ったことがありますが、小さな画面を見続けると目が疲れるのでよくないな、と思いました」と書けば作文です。
一方「スマートフォンを長時間使用することはよくないと考える。なぜなら、スマートフォンからは視力を低下させると言われるブルーライトという光が発せられているからだ」と書けば小論文となります。
どうでしょうか。イメージできましたか?
小論文の種類
小論文にはいくつかの出題形式があります。
先ほど例にあげたように「スマホの長時間使用について」とテーマだけを与えられ、それについて自由に論じるものや、課題文や資料・図などが与えられ、それを読んだり分析したうえで論じるものなどです。
このほか、教科の知識を測るものなどもあります。
小論文の構成
小論文は「序論」「本論」「結論」という3つの決まった型によって構成されています。この型に沿って書くことができれば小論文として成り立ちます。
問題によっては「具体例をあげること」や「資料を読んで」「○○に対する意見を述べよ」など条件がつくこともありますので、そういった条件は見落とさずに盛り込むようにしましょう。
序論
序論は、与えられたテーマや、課題文・資料に対して問題を提起し、自分の意見を述べる部分です。
課題文が与えられている場合は、その文章を要約してから、自分の意見を述べるとよいでしょう。
例:××について、私は○○だと考える。
本論
本論では、自分の意見に対する理由・根拠を述べましょう。具体例が必要ならここに記載するとよいでしょう。
この時、自分の意見に対する反論を盛り込み、それに対してさらに反論する形で書くとより説得力がある文章を作ることができます。
第三者に「あなたの意見は○○だけど、どういった理由なの?こういう可能性はないの?」と聞かれることをイメージして、文章を書いてみてください。
例:なぜなら○○だからだ。しかし、□□という意見もあるだろう。だが、それは△△ということからもわかるように、○○に対する影響は少ないと考える。
結論
結論では、序論と本論を受けて、再度自分の意見を述べます。
この時、新たな主張を盛り込む必要はありません。序論と結論の主張に矛盾がでないように注意してください。
例:以上のことから、私は○○だと考える。
小論文に必要なもの
読解力
与えられた課題や資料などを正確に読み解くことができているかが問われます。
これができていなければ、問題提起をし、自分の意見を述べることができません。
小論文を書けたとしても、出題の趣旨に合っていなければ点数をもらうことができません。
論理的思考力
小論文では、自分の意見の根拠を述べる必要があります。
そこで大事になるのが、自分の意見を客観的な事実に基づき正しく説明できる力、つまり論理的に考える力です。
表現力
最後は、自分の意見を表現できる力です。
いくら頭で考えることができても、それを読み手にわかるように表現できなければ評価に繋がりません。
小論文を書くときのルール
文字数に注意しましょう
条件として「○○字以内で述べよ」と合った場合は9割以上は書くようにしましょう。
「約○○字/○○前後」といった場合はその文字数にできるだけ近づけて書くようにしましょう。前後1割程度を目安にするとよいでしょう。
小論文にふさわしい日本語を使用しましょう
・「だ・である調」を使用しましょう
小論文は説得力のある文章を書く必要があります。そのため、丁寧な「です・ます調」ではなく、断定して言い切ることのできる「だ・である調」が適切であると言えます。
・文学的表現は避けましょう
小論文は感情を書くものではなく、論理的に説明する文章です。そのため、倒置法や比喩表現、体言止めなどの表現方法は避けるようにしましょう。
・口語・若者言葉は使用しないようにしましょう
「なので(=したがって)」や「ちゃんと(=きちんと)」などの口語体も使用しないようにしましょう。また「ぶっちゃけ」など若者言葉も使ってはいけません。
・カタカナ・略語・擬音は避けましょう
日本語に言い換えることのできる言葉はできるだけ日本語で表現し、使用するカタカナを最小限にしましょう。どうしてもカタカナでしか表現できない外来語のみをカタカナで記載しましょう。また「パソコン」など略語は使用せず正式名称で書きましょう。
・誤字脱字・「い抜き・ら抜き言葉」に注意しましょう
誤字脱字は減点対象となりますので、慌てず丁寧に書くようにしましょう。また「~してる(している)」や「~見れる(=見られる)」などは「い」や「ら」が抜けた言葉です。このような言葉も使用しないように注意しましょう。
原稿用紙の使い方
・段分け
見やすい文章を作るために、適切なタイミングで段落を分けましょう。一つの段で1つの意見を伝えることを意識するとよいでしょう。段落を分ける際は行頭を一字下げるようにしましょう。
・一つの文字に1マス使用しましょう
句読点や「」、「っ」や「ゃ」などの促音・拗音にも1マス使用しましょう。ただし、句読点、閉じカッコ、小文字は行頭に置くことはできません。そうなってしまう場合は、前の行の最後のマスに書くようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?小論文がどんなものかイメージできましたか?
自分の考えを根拠を持って説明するのは難しいですが、構成やルールを守り、練習を重ねれば上達することができます。練習をした場合は、一人で完結させず、学校の先生や塾の先生などに確認してもらうようにしましょう。
個別指導WAMでは小論文の添削も行っています。対策に不安がある方は是非一度個別指導WAMにご相談ください。