2023.07.17
【政治】③内閣
国務大臣は、 全員が文民(軍人ではない)、 かつ過半数が 国会議員でなければなりません。 総理大臣と国務大臣の会議である 「閣議」は非公開で全会一致です。 日本の内閣 (および内閣総理大臣)に比べ、 アメリカ大統領は強い権限を持ちます。 まず、行政権は大統領個人に属します (日本の行政権は内閣に属する)。 アメリカ連邦議会 (アメリカの立法府である国会) の議決にも「拒否権」がありますし (日本の内閣にはない)、 議会に不信任されることもありません (日本は内閣不信任案がある)。 そもそもアメリカ大統領は 「国会議員」ではありません。 国民に選ばれる大統領と、 国会…
2023.07.16
【政治】②国会
【国会がいちばんエラい】 日本国憲法には 「国会は国権の最高機関にして 唯一の立法機関」とあります。 それは内閣や裁判所と違い、 国会議員は選挙によって 国民によって選ばれるからです。 【衆議院と参議院】 二院制です。 メリットは審議を慎重に行えること。 デメリットは審議に時間がかかること。 そして参議院に比べ、 任期が短く解散がある衆議院のほうが、 より直近の民意を反映できるため、 法律制定・予算議決・条約承認では、 「衆議院の優越」が認められています。 「内閣不信任決議」は そもそも衆議院しか出来ません。 ちなみに「大日本帝国憲法」では、 同じく「二院制」でしたが、 「衆議院…
2023.07.15
【政治】①憲法
【憲法とは】 国民が国家権力を縛るモノ。 国家権力が暴走しないために、 国家権力を憲法で縛るのです。 それを「立憲主義」と言います。 【憲法の元祖】 イギリスの「マグナ=カルタ」。 貴族たちが王の横暴に対し、 貴族たちの承認なしには 王が恣意的に(好き勝手に) 課税できないようにしました。 【日本国憲法】 <構成> 第1章 天皇 第2章 戦争放棄 第3章 国民の権利と義務 第4章 国会 第5章 内閣 第6章 裁判所(司法) 第7章 財政 第8章 地方自治 第9章 改正 第10章 最高法規 第11章 補足 <国民の義務> ①教育を受けさせる義務 ②勤労の義務 ③納税の…
2023.07.14
【世界史】【ストーリー⑫戦後の世界】
【国際連合】 WWⅠ後に設立された国際連盟は、 ①超大国アメリカが不参加 ②武力行使できない という弱みがありました。そこで、 ①超大国アメリカが参加 ②武力行使できる 国際連合がWWⅡ後に設立されました。 安全保障理事会の常任理事国は WWⅡの戦勝国である米英仏ソ中、 拒否権を持ちます。 【国際経済秩序】 ドルを基軸とする国際経済体制です。 超大国のアメリカが、 世界でいちばん信用できる「ドル」と 金の交換を保証しました(兌換紙幣)。 そして「固定為相場制」にして 世界経済の安定を図りました。 IMF(国際通貨基金)と IBRD(国際復興開発銀行)が発足。 しかしアメリカがベト…
2023.07.13
【世界史】【ストーリー⑪第2次世界大戦】
【世界恐慌】 1920年代、 大量生産・大量消費社会に移行し、 「永遠の繁栄」を謳歌した 世界一の経済大国アメリカを、 世界恐慌が襲います。 そこで大統領の フランクリン=ローズヴェルトは、 「ニューディール政策」を実施します。 国家の経済介入や公共事業を採用した、 修正資本主義、 社会主義に近い経済政策です。 貿易も自由貿易から一転、 保護貿易(植民地ブロック経済)へ。 植民地を持たない ドイツやイタリアや日本は 不況から抜け出せず、 対外侵略へと舵を切ります。 【ファシズムの台頭】 「後発先進国」 「植民地を持たざる国」で、 ファシズムが台頭します。 全体主義・軍部独裁のこと…
2023.07.12
【世界史】【ストーリー⑩第1次世界大戦】
【ドイツ】 普仏戦争で あのナポレオン3世を撃破した、 ドイツ帝国の初代首相・ビスマルク。 日本の初代首相・伊藤博文も 憧れた辣腕です。 彼は、フランスを孤立させるための 巧みな外交手腕を発揮します。 しかしビスマルクの庇護者であった 皇帝・ヴィルヘルム1世が亡くなり ヴィルヘルム2世が皇帝になると、 彼は意見が合わないビスマルクを罷免、 3B政策(ベルリン・ビザンティウム・ バクダード)など 積極的な海外進出政策を進め、 今度は逆にドイツが 国際的に孤立してしまいます…。 【フランス】 ナポレオン3世は ビスマルクのプロイセンに敗れ失脚、 パリ=コミューン(社会主義政権) を経…
2023.07.11
【世界史】【ストーリー⑨近代ヨーロッパ】
【イギリス産業革命】 伝統的な毛織物業の発達による 資本の蓄積。 第2次英仏100年戦争に勝利、 植民地(北米・インド)獲得による 市場の確保。 ノーフォーク農法、 第2次囲い込み(エンクロージャー) による労働力の確保。 この3つを契機に、 イギリスが世界初の産業革命を達成、 近代の扉を開きます。 産業革命の結果、 動力革命(水力⇒蒸気機関=石炭)と 交通革命(蒸気機関車や蒸気船)と 資本主義(資本家 vs 労働者)が もたらされました。 【アメリカ独立革命】 第2次英仏100年戦争 (オーストリア継承戦争や フレンチ=インディアン戦争など)で 経済的に苦しくなったイギリスは、…
2023.07.10
【世界史】【ストーリー⑧近世ヨーロッパ】
【大航海時代】 肉食のヨーロッパ人が 肉を保存したり味を変えたりするため、 アジアの香辛料が欲しい! しかしオスマン帝国が強大化し 地中海を独占してしまった、 なら大西洋から直接アジアへ! ルネサンス期に航海に必須の 羅針盤の発明された! モンゴルの「フビライ=ハン」とも 交流があった「マルコ=ポーロ」 が記した「世界の記述」を読むと、 日本は黄金の国らしい! …などなどが 大航海時代が到来した理由です。 ポルトガルは東回り (アフリカ大陸~インド洋)、 スペインは西回り (大西洋~南アメリカ~太平洋)。 ポルトガルは 日本の種子島まで辿り着き鉄砲伝来。 スペインは マゼランが初の世界一周を達…
2023.07.09
【世界史】【ストーリー⑦中世ヨーロッパ】
【中世ヨーロッパとは】 「中世ヨーロッパ」とは、 そのまま「ビザンツ帝国」 (=中世ローマ帝国) (=東ローマ帝国) (=古代ローマ帝国の分裂した東側) (=西側はゲルマン人により滅亡) の歴史です。 だいたい5世紀から15世紀までの 約1000年間。 【カールの戴冠】 キリスト教内部の対立が激化します。 西ヨーロッパ(元・西ローマ帝国)は、 ローマ教会 (カトリック、ローマ教皇)。 東ヨーロッパ(東ローマ帝国)は、 コンスタンティノープル教会 (ギリシア正教、総主教)。 西ローマ帝国を滅ぼした ゲルマン人の一派であるフランク人が、 今のフランス・イタリア・ドイツ辺りに 「フラン…
2023.07.08
【世界史】【ストーリー⑥インド・朝鮮】
約4500年前。 メソポタミア・エジプトから少し遅れ、 インドでもインダス文明が興りました。 しかしインダス文字が未解読で、 いまだにナゾの多い文明です。 その後、アーリア人と呼ばれる人々が インドに移動してきます。 そして「バラモン教」と呼ばれる宗教、 および「カースト制」「輪廻」 の概念を作ります。 そして反バラモンとしての「仏教」が、 ガウタマ=シッダールタにより誕生。 「縁起」(人間は関係性の中で存在)、 「空」(人間に実体はない)、 「解脱」(輪廻・煩悩からの解放)、 が要諦の宗教です。 インドの最初の王朝は「マウリア朝」、 仏教王朝です。 …