2023.02.24
【共通テスト現代文10年分講評ー13】2020年①
【2020年 評論文】 【河野哲也『境界の現象学』】 【全体講評】 標準。25分。 最後のセンター試験。 前年度より易化。 文字数も、 減少した前年度よりさらに減少した。 設問も、 問4以外は特に問題ないのでは。 力がある受験生なら、 20分程度で満点が狙える年だった。 「環境の変化に適応する能力を」 という題材は、 来年度からまさに 「環境の変化」を経験する 高校生たちにとって、 センター試験最終年にとって、 ふさわしい題材だった。 【本文要旨】 「レジリエンス」という概念は、 「…
2023.02.23
【千歳烏山】塾生の皆さんへ vol.377
こんばんは。千歳烏山校です。 長〜い一日が終わりました。 中学生のみなさん、明日のテストファイトです!!! それでは!
2023.02.23
【共通テスト現代文10年分講評ー12】2019年②
【2019年 小説】 【上林暁『花の精』】 【全体講評】 やや難。25分。 前年度は「キュウリ」、 今年度は「トマト」。 難易度は前年度並み。 リード文を熟読。 今年度も先立たれている…。 妻は入院中だし…。 月見草は雑草と間違われ抜かれるし…。 「評論文」は「論理」を しっかりマスターすれば、 満点か1ミスでの突破は十分に可能。 しかし「小説」は中々難しい。 時間を気にして スピードを上げ過ぎて読むと、 あるいは自分の世界に 入りこんで読んでしまうと、 2ミスくらいしてしまう可能性も。 &nbs…
2023.02.22
【千歳烏山】塾生の皆さんへ vol.376
こんばんは。千歳烏山校です。 昨日の都立高校入試が終了しました! 中3生の皆さん、一年間本当にお疲れ様。 学年末考査が終わったらゆっくりしましょうね^^ 他の中学生さんたちも今は学年末考査直前だと思います。 明日は祝日のため、朝9時から営業をしています。 少しでもテスト勉強にお役立てくださいね。 それではまた明日!
2023.02.22
【共通テスト現代文10年分講評ー11】2019年①
【2019年 評論文】 【沼野充義 『翻訳をめぐる 七つの非実践的な断章』】 【全体講評】 20分。標準。 前年度よりやや易化。 問4以外は紛らわしい選択肢もなく、 短期間で満点も可能。 当然ながら、 設問に先に目を通す。 特に傍線が付されていない設問、 表現の特徴を問う設問に注視し、 それらで問われていることを 留意しながら問題文を読むこと。 そうすることで濃淡をつけた スピーディーな読解が可能になる。 たとえば今回であれば、 問5で、 「五人の生徒が翻訳について話すのか、 本文は翻訳についての話なんだな」 …
2023.02.21
【共通テスト現代文10年分講評ー10】2018年②
【2018年 小説】 【井上荒野『キュウリいろいろ』】 【全体講評】 やや難。20分。 5年連続女性作家。 リード文がある場合は 魂でリード文を読もう。 「息子と夫を亡くしひとりでお盆」。 もうこの時点でちょっと泣きそうだし (良い意味で)感動しそう面白そう。 評論文ほど頑なに 「客観的」になろうとしなくていい。 どうか良い意味で「主観的」に、 自身の過去の経験を回想しつつ、 あるいは未知を想像しつつ、 小説は「わくわく」 しながら読んでほしい。 【本文要旨】 息子を亡…
2023.02.20
【共通テスト現代文10年分講評ー9】2018年①
【2018年 評論文】 【有元典文・岡井大介 『デザインド・リアリティ』】 【全体講評】 やや難。25分。 文章量と図の登場に、 少々面食らった受験生も 多いかもしれない。 しかし本年度の文章は、 身近でわかりやすい具体例を どんどん示してくれるぶん、 前年度の硬質な科学評論「ゴレム」 と比較するとやや読みやすく、 力のある受験生なら満点も可能だ。 それでも、 現古漢合わせ40ページ超の問題量を たった80分で、と考えると、 やはり総じては「やや難」と 言わざるを得ない。 【本文要旨…
2023.02.19
【共通テスト現代文10年分講評ー8】2017年②
【2017年 小説】 【野上弥生子『秋の一日』】 【全体講評】 やや難。25分。 評論文と同じく前年より難化。 満点は可能だが、 前年度より時間を要するだろう。 リード文をじっくり読む。 「病弱な主人公が、 夫がくれた手提げ籠で、 ピクニックすることを夢見る」 話なのだとマインド・セットする。 次に設問に目を通し、 問5から「主人公が子供を見守る時の 心情に特に注意して読もう」と留意。 さらに問5・問6に関しては、 選択肢にまで簡単に目を通し、 「かァかァ」や「運動会」や 「美術品」や「とや、とや」や 「あんよ」や「22行目…
2023.02.18
【共通テスト現代文10年分講評ー7】2017年①
【2017年 評論文】 【小林傳司 『科学コミュニケーション』】 【全体講評】 やや難。30分。 「難」に近い「やや難」。 前年度は20分程度で満点が狙えたが、 今年度は下手すると30分ほどかかり、 しかも満点は至難。 特に問4が難しい。 「適当」な選択肢はいくつかある。 「最も適当」な選択肢を選ぶ (相対的判断をする)のが 現代文という科目の難しさ。 読解の際は必ず手を動かすこと。 大事だと思う部分には線を引く、 キーワードだと思う箇所は丸で囲む。 それらを繋いで読み直せば、 それらがそのまま その文章の要約文になっている、 これが現代文の学習の ひとつの到達点だ。 最初はピン…
2023.02.17
【共通テスト現代文10年分講評ー6】2016年②
【2016年 小説】 【佐多稲子『三等車』】 【全体講評】 標準。20分。 1950年代の古い小説だが、 ストーリーは明快。 前年の「石のような孤独」 に比べると易しくなった。 本年のように、 「評論文では時代の最先端の テーマを読み解く」、 「小説では過去の時代と人々に 想像力を馳せる」 というコンビネーションは とても良いと思う。 「電車に等級が存在する」 「切符を闇(取引)で購入」 などの現代とは異なる環境を、 客観的に読み取っていきたい。 紛らわしい選択肢もなく、 力のある受験生なら、 1…