2023.07.18
【政治】⑥選挙
衆議院は全員を入れ替えるため、 「総選挙」と呼ばれています。 参議院は3年ごとに 半数を入れ替えます。 選挙権は18歳以上。 被選挙権は衆議院が25歳以上、 「良識の府」参議院が30歳以上です。 選挙の際は公約(マニフェスト) を掲げて戦います。 「政権を取ったらこれらの政策を 必ず実行します!」との 有権者との約束です。 外交安全保障・経済財政・ 社会保障・憲法・原発などです。 選挙区制については、 昔は「中選挙区制」 (1選挙区から複数人当選)でしたが、 2大政党を志向する小沢一郎氏により、 彼の1度目の政権交代時に、 「政権交代が起きやすい」 「…
2023.07.18
【政治】⑤地方自治
【直接民主制】 国の政治は 「間接民主制」が徹底されています。 地方の政治は 「直接民主制」的要素が強いです。 責任者も議員も、住民が直接選びます (「二元代表制」)。 アメリカの大統領に近いです。 アメリカ大統領同様、 首長は議会に対して 「拒否権」を持っています。 【条例】 国は「法律」、 地方公共団体は「条例」。 ユニークなものとして、 三重県の「キューピッド」、 兵庫県の「生活保護ギャンブル禁止」、 和歌山県の「梅干しでおにぎり」、 などがあります。 【民主主義の学校】 地方自治は、国の政治より 国民(住民)が関わる部分が多く、 「地方自治は民主主義の学校」
2023.07.18
【政治】④裁判所
【裁判の種類】 <刑事裁判> 犯罪を行った疑いがある人を裁く。 検察官により訴えられた人は被告人。 被告人は弁護士をつけられます。 <民事裁判> 個人間のトラブルを解決する。 訴える側は原告。 訴えられた側は被告。 【裁判所の種類】 <最高裁判所> 全国に1つだけ。憲法の番人。 トップは最高裁判所長官。 <高等裁判所> 全国8か所。主に第二審。 札幌・仙台・東京・名古屋・ 大阪・広島・高松・福岡。 <地方裁判所> 全国50か所。主に第一審。 各都道府県に1つずつ。 <家庭裁判所> 全国50か所。家庭民事や少年犯罪。 各都道府県に1つずつ。 <簡易裁判所> 全国約400か所。軽微な…
2023.07.17
【政治】③内閣
国務大臣は、 全員が文民(軍人ではない)、 かつ過半数が 国会議員でなければなりません。 総理大臣と国務大臣の会議である 「閣議」は非公開で全会一致です。 日本の内閣 (および内閣総理大臣)に比べ、 アメリカ大統領は強い権限を持ちます。 まず、行政権は大統領個人に属します (日本の行政権は内閣に属する)。 アメリカ連邦議会 (アメリカの立法府である国会) の議決にも「拒否権」がありますし (日本の内閣にはない)、 議会に不信任されることもありません (日本は内閣不信任案がある)。 そもそもアメリカ大統領は 「国会議員」ではありません。 国民に選ばれる大統領と、 国会…
2023.07.16
【政治】②国会
【国会がいちばんエラい】 日本国憲法には 「国会は国権の最高機関にして 唯一の立法機関」とあります。 それは内閣や裁判所と違い、 国会議員は選挙によって 国民によって選ばれるからです。 【衆議院と参議院】 二院制です。 メリットは審議を慎重に行えること。 デメリットは審議に時間がかかること。 そして参議院に比べ、 任期が短く解散がある衆議院のほうが、 より直近の民意を反映できるため、 法律制定・予算議決・条約承認では、 「衆議院の優越」が認められています。 「内閣不信任決議」は そもそも衆議院しか出来ません。 ちなみに「大日本帝国憲法」では、 同じく「二院制」でしたが、 「衆議院…
2023.07.15
【政治】①憲法
【憲法とは】 国民が国家権力を縛るモノ。 国家権力が暴走しないために、 国家権力を憲法で縛るのです。 それを「立憲主義」と言います。 【憲法の元祖】 イギリスの「マグナ=カルタ」。 貴族たちが王の横暴に対し、 貴族たちの承認なしには 王が恣意的に(好き勝手に) 課税できないようにしました。 【日本国憲法】 <構成> 第1章 天皇 第2章 戦争放棄 第3章 国民の権利と義務 第4章 国会 第5章 内閣 第6章 裁判所(司法) 第7章 財政 第8章 地方自治 第9章 改正 第10章 最高法規 第11章 補足 <国民の義務> ①教育を受けさせる義務 ②勤労の義務 ③納税の…
2023.07.14
【世界史】【ストーリー⑫戦後の世界】
【国際連合】 WWⅠ後に設立された国際連盟は、 ①超大国アメリカが不参加 ②武力行使できない という弱みがありました。そこで、 ①超大国アメリカが参加 ②武力行使できる 国際連合がWWⅡ後に設立されました。 安全保障理事会の常任理事国は WWⅡの戦勝国である米英仏ソ中、 拒否権を持ちます。 【国際経済秩序】 ドルを基軸とする国際経済体制です。 超大国のアメリカが、 世界でいちばん信用できる「ドル」と 金の交換を保証しました(兌換紙幣)。 そして「固定為相場制」にして 世界経済の安定を図りました。 IMF(国際通貨基金)と IBRD(国際復興開発銀行)が発足。 しかしアメリカがベト…
2023.07.13
【世界史】【ストーリー⑪第2次世界大戦】
【世界恐慌】 1920年代、 大量生産・大量消費社会に移行し、 「永遠の繁栄」を謳歌した 世界一の経済大国アメリカを、 世界恐慌が襲います。 そこで大統領の フランクリン=ローズヴェルトは、 「ニューディール政策」を実施します。 国家の経済介入や公共事業を採用した、 修正資本主義、 社会主義に近い経済政策です。 貿易も自由貿易から一転、 保護貿易(植民地ブロック経済)へ。 植民地を持たない ドイツやイタリアや日本は 不況から抜け出せず、 対外侵略へと舵を切ります。 【ファシズムの台頭】 「後発先進国」 「植民地を持たざる国」で、 ファシズムが台頭します。 全体主義・軍部独裁のこと…
2023.07.12
【世界史】【ストーリー⑩第1次世界大戦】
【ドイツ】 普仏戦争で あのナポレオン3世を撃破した、 ドイツ帝国の初代首相・ビスマルク。 日本の初代首相・伊藤博文も 憧れた辣腕です。 彼は、フランスを孤立させるための 巧みな外交手腕を発揮します。 しかしビスマルクの庇護者であった 皇帝・ヴィルヘルム1世が亡くなり ヴィルヘルム2世が皇帝になると、 彼は意見が合わないビスマルクを罷免、 3B政策(ベルリン・ビザンティウム・ バクダード)など 積極的な海外進出政策を進め、 今度は逆にドイツが 国際的に孤立してしまいます…。 【フランス】 ナポレオン3世は ビスマルクのプロイセンに敗れ失脚、 パリ=コミューン(社会主義政権) を経…
2023.07.11
【世界史】【ストーリー⑨近代ヨーロッパ】
【イギリス産業革命】 伝統的な毛織物業の発達による 資本の蓄積。 第2次英仏100年戦争に勝利、 植民地(北米・インド)獲得による 市場の確保。 ノーフォーク農法、 第2次囲い込み(エンクロージャー) による労働力の確保。 この3つを契機に、 イギリスが世界初の産業革命を達成、 近代の扉を開きます。 産業革命の結果、 動力革命(水力⇒蒸気機関=石炭)と 交通革命(蒸気機関車や蒸気船)と 資本主義(資本家 vs 労働者)が もたらされました。 【アメリカ独立革命】 第2次英仏100年戦争 (オーストリア継承戦争や フレンチ=インディアン戦争など)で 経済的に苦しくなったイギリスは、…