2022.11.25
【倫理コラムー21】ハイデガー
【ハイデガー】 得意技:死を見つめる 活躍した時代:現代ヨーロッパ キルケゴールやニーチェのような、 「世界より自己、普遍より特殊」 の哲学を「実存主義」と言いますが、 今回のハイデガーもその流れです。 ハイデガーは、 人間は死に向かって生きる存在であり、 それを自覚して初めて人生は濃密になる、 と言いました。 「武士道と云うは死ぬことと見つけたり」、 常に死を意識して生きてはじめて生は輝く、 日本の武士道みたいですね。 全ての人間は例外なく死にます。 生まれた瞬間から、 死へのカウントダウンは始まっています。 死んだように生きても仕方ない (ハイデガーはこの頽落
2022.11.22
【倫理コラムー20】ニーチェ
【ニーチェ】 得意技:超人 活躍した時代:近代ヨーロッパ ニーチェは、 カントやアリストテレスやデカルトや並ぶ、 最も人気のある哲学者のひとりです。 「キリスト教道徳は奴隷道徳(ルサンチマン)」 「現代は神が死んだ永遠回帰の世界」 「ニヒリズムを超克し超人を目指せ」 など、名言多数です。 彼の哲学をものすごく簡単に一言で言えば、 「絶望だからこそやるっきゃない」。 勉強も同じです。 「しんどい、もうムリ」 「どうせあたしなんてムリ」 と諦めることは容易い。 しかし勉強は苦しいものだからこそ、 その苦悩を乗り越えた先に歓喜が、 新しい世界がきっと見えます。 あなたも超人を目指しま
2022.11.16
【倫理コラムー19】キルケゴール
【キルケゴール】 得意技:実存主義 活躍した時代:近代ヨーロッパ ヘーゲルは「あれもこれも」と言いました。 弁証法とは、あれとこれの良いとこどりだから。 しかしキルケゴールは、「あれかこれか」と言いました。 すなわち、今までの哲学者が追究してきたような 「誰にでも当てはまる普遍的な真理」などどうでもいい、 自分に必要なのは「自分だけの唯一の真理」だ。 人生とはまさに、 「自分にとって何が幸福か」を探す、 壮大な旅のようなものです。 「自分はどうなったら苦しくてどうなったら楽なのか」、 自分で自分を解っている人は幸福です。 しかしこれが意外と難しい。 「好きなこと(趣味)は何ですか?」と問われ
2022.11.14
【倫理コラムー18】マルクス
【マルクス】 得意技:共産主義 活躍した時代:近代ヨーロッパ マルクスは共産主義のパイオニア(元祖)です。 共産主義とは、平等を重んじる立場、 行き過ぎた資本主義を打倒しようとする立場です。 ごく一部の資本家に搾取され、 人間性を失っていく(疎外されていく) 大多数の労働者を解放しようとする立場です。 最終的にはお金をなくすことを目指します。 土地も食料も、みんなで平等に分かち合います。 しかしこのマルクス主義は、 ユートピア(理想郷)を目指すはずが、 全てディストピア(絶望)を帰結しました。 ソ連のスターリンや 中国の毛沢東のような独裁者を生み、 大粛清(同胞の大虐殺)を生み
2022.11.11
【倫理コラムー17】ベンサム&ミル
【ベンサム&ミル】 得意技:功利主義 活躍した時代:近代イギリス ふたりは「功利主義」を説きました。 カントの「動機説」 (結果がどうであれ道徳的にダメなものはダメ!) と対極の、「結果説」 (動機がどうであれ結果良ければ全てよし!)です。 哲学は人々の快楽を増進させるためにある。 ベンサムは快楽を量で計算しましたが、 ミルはそれを質で計算しました。 すなわち、 人間は三大欲求(食欲・性欲・睡眠欲)的な 物理的なことよりも、 芸術や利他や自己研鑽などの質的なことにこそ、 真の歓び(快楽)を感じる生き物である、と。 勉強もまさに同じですよ! 最初は苦しい
2022.11.09
【倫理コラムー16】ヘーゲル
【ヘーゲル】 得意技:アウフヘーベン 活躍した時代:近代ヨーロッパ ヘーゲルの得意技は「弁証法」。 弁用法とは、テーゼとアンチテーゼが アウフヘーベンされジンテーゼに至ることです。 これだけなら全然解りませんね(笑)。 家の固定電話は、 私物ですが屋外で使用できません。 公衆電話は、 屋外で使用できますが私物ではありません。 しかしスマホは、 私物ですしかつ屋外で使用できます。 つまりスマホは、 「固定電話」と「公衆電話」のいいとこどりです。 弁証法とはこのように、 対立する2つの概念(テーゼ⇔アンチテーゼ)を、 良いとこどりで統合し(アウフヘーベン)、 より高み(ジンテーゼ)
2022.11.08
【倫理コラムー15】カント
【カント】 得意技:観念論(経験論+合理論!) 活躍した時代:近代ヨーロッパ ベーコン⇒ロック⇒バークリー⇒ヒューム、の経験論は、 究極は懐疑論(何もかも疑う)に陥ってしまう。 デカルト⇒ライプニッツ⇒スピノザ、の合理論は、 究極は独我論(理性が絶対!)に陥ってしまう。 その両者を統合したのがカントです(スゴい!)。 これを「ドイツ観念論」と言います。 すなわち、経験も理性も両方大事。 カントは哲学者の中でも主役級なので、 書きたいことがいっぱいあるのですが(笑)、 今回は「物自体は見えない」 ということについて絞って書きます。 目の前にリンゴがある(対象)から …
2022.11.02
【倫理コラムー14】ホッブズ&ロック&ルソー
【ホッブス&ロック&ルソー】 得意技:社会契約説 活躍した時代:近世ヨーロッパ ホッブズ、ロック、ルソー。 彼らの共通項は「社会契約説」です。 ざっくり言えば、 お互いが平和に暮らしていけるためにこそ、 社会(国家)という各々にとっての共通所属先を創り、 お互いが制約を受け入れルールを守りましょう、 という感じです。 それが「社会契約説」。 ホッブスは、 人間はありのままの状態(これを自然状態と言います) だと、戦争になってしまうと言いました。 だからいったん王様に権力を譲渡すべきと言いました。 ロックは、 権力を議会制民主主義に信託すべきと言いました。 そしてその…
2022.10.31
【倫理コラムー13】スピノザ&ライプニッツ
【スピノザ&ライプニッツ】 得意技:「汎神論」&「モナド」 活躍した時代:近世ヨーロッパ スピノザとライプニッツは、 デカルトの「合理論」の系譜です。 つまり後天的な経験より、 先天的(アプリオリ)な理性を 重視する立場ですね。 スピノザは「汎神論」を唱えました。 「汎」とは「全てに行き渡る」と言う意味です。 つまりスピノザにとっては、世界のすべては神。 合理論の祖・デカルトは 「心身二元論」を唱えましたが、 スピノザにとっては心と身体は別々というより、 そもそも両方とも神の一部に過ぎないのです。 ライプニッツは、 世界は無数の単子「モナド」で 構成さ
2022.10.26
【倫理コラムー12】バークリー&ヒューム
【バークリー&ヒューム】 得意技:「観念論」&「懐疑論」 活躍した時代:近世ヨーロッパ バークリーとヒュームは、 ベーコンの「経験論」の系譜です。 「存在するとは知覚されていること」。 バークリーは、 われわれが知覚してはじめて物は存在する、 という「唯心論(=観念論)」を唱えました。 すなわち、われわれが知覚しなければ、 心の外に物質的世界など実在しない。 「人間は知覚の束」。 ヒュームは、 その心の実体さえ疑い、 われわれの存在はその瞬間瞬間の 印象の集合体に過ぎないと唱えました。 ゆえに因果関係だって疑わしい(懐疑論)。 経験論者は