個別指導WAM ブログ

  1. 2022.11.14

    【倫理コラムー18】マルクス

    • 四谷三丁目駅前校

    【倫理コラムー18】マルクス

    【マルクス】 得意技:共産主義 活躍した時代:近代ヨーロッパ マルクスは共産主義のパイオニア(元祖)です。 共産主義とは、平等を重んじる立場、 行き過ぎた資本主義を打倒しようとする立場です。 ごく一部の資本家に搾取され、 人間性を失っていく(疎外されていく) 大多数の労働者を解放しようとする立場です。 最終的にはお金をなくすことを目指します。 土地も食料も、みんなで平等に分かち合います。   しかしこのマルクス主義は、 ユートピア(理想郷)を目指すはずが、 全てディストピア(絶望)を帰結しました。 ソ連のスターリンや 中国の毛沢東のような独裁者を生み、 大粛清(同胞の大虐殺)を生み

  2. 2022.11.11

    【倫理コラムー17】ベンサム&ミル

    • 四谷三丁目駅前校

    【ベンサム&ミル】 得意技:功利主義 活躍した時代:近代イギリス   ふたりは「功利主義」を説きました。 カントの「動機説」 (結果がどうであれ道徳的にダメなものはダメ!) と対極の、「結果説」 (動機がどうであれ結果良ければ全てよし!)です。 哲学は人々の快楽を増進させるためにある。   ベンサムは快楽を量で計算しましたが、 ミルはそれを質で計算しました。 すなわち、 人間は三大欲求(食欲・性欲・睡眠欲)的な 物理的なことよりも、 芸術や利他や自己研鑽などの質的なことにこそ、 真の歓び(快楽)を感じる生き物である、と。   勉強もまさに同じですよ! 最初は苦しい

  3. 2022.11.09

    【倫理コラムー16】ヘーゲル

    • 四谷三丁目駅前校

    【倫理コラムー16】ヘーゲル

    【ヘーゲル】 得意技:アウフヘーベン 活躍した時代:近代ヨーロッパ ヘーゲルの得意技は「弁証法」。 弁用法とは、テーゼとアンチテーゼが アウフヘーベンされジンテーゼに至ることです。 これだけなら全然解りませんね(笑)。   家の固定電話は、 私物ですが屋外で使用できません。 公衆電話は、 屋外で使用できますが私物ではありません。 しかしスマホは、 私物ですしかつ屋外で使用できます。 つまりスマホは、 「固定電話」と「公衆電話」のいいとこどりです。 弁証法とはこのように、 対立する2つの概念(テーゼ⇔アンチテーゼ)を、 良いとこどりで統合し(アウフヘーベン)、 より高み(ジンテーゼ)

  4. 2022.11.08

    【倫理コラムー15】カント

    • 四谷三丁目駅前校

    【倫理コラムー15】カント

    【カント】 得意技:観念論(経験論+合理論!) 活躍した時代:近代ヨーロッパ ベーコン⇒ロック⇒バークリー⇒ヒューム、の経験論は、 究極は懐疑論(何もかも疑う)に陥ってしまう。 デカルト⇒ライプニッツ⇒スピノザ、の合理論は、 究極は独我論(理性が絶対!)に陥ってしまう。 その両者を統合したのがカントです(スゴい!)。 これを「ドイツ観念論」と言います。 すなわち、経験も理性も両方大事。   カントは哲学者の中でも主役級なので、 書きたいことがいっぱいあるのですが(笑)、 今回は「物自体は見えない」 ということについて絞って書きます。   目の前にリンゴがある(対象)から …

  5. 2022.11.02

    【倫理コラムー14】ホッブズ&ロック&ルソー

    • 四谷三丁目駅前校

    【ホッブス&ロック&ルソー】 得意技:社会契約説 活躍した時代:近世ヨーロッパ   ホッブズ、ロック、ルソー。 彼らの共通項は「社会契約説」です。 ざっくり言えば、 お互いが平和に暮らしていけるためにこそ、 社会(国家)という各々にとっての共通所属先を創り、 お互いが制約を受け入れルールを守りましょう、 という感じです。 それが「社会契約説」。   ホッブスは、 人間はありのままの状態(これを自然状態と言います) だと、戦争になってしまうと言いました。 だからいったん王様に権力を譲渡すべきと言いました。 ロックは、 権力を議会制民主主義に信託すべきと言いました。 そしてその…

  6. 2022.10.31

    【倫理コラムー13】スピノザ&ライプニッツ

    • 四谷三丁目駅前校

    【スピノザ&ライプニッツ】 得意技:「汎神論」&「モナド」 活躍した時代:近世ヨーロッパ   スピノザとライプニッツは、 デカルトの「合理論」の系譜です。 つまり後天的な経験より、 先天的(アプリオリ)な理性を 重視する立場ですね。   スピノザは「汎神論」を唱えました。 「汎」とは「全てに行き渡る」と言う意味です。 つまりスピノザにとっては、世界のすべては神。 合理論の祖・デカルトは 「心身二元論」を唱えましたが、 スピノザにとっては心と身体は別々というより、 そもそも両方とも神の一部に過ぎないのです。   ライプニッツは、 世界は無数の単子「モナド」で 構成さ

  7. 2022.10.26

    【倫理コラムー12】バークリー&ヒューム

    • 四谷三丁目駅前校
    • 未分類

    【バークリー&ヒューム】 得意技:「観念論」&「懐疑論」 活躍した時代:近世ヨーロッパ   バークリーとヒュームは、 ベーコンの「経験論」の系譜です。   「存在するとは知覚されていること」。 バークリーは、 われわれが知覚してはじめて物は存在する、 という「唯心論(=観念論)」を唱えました。 すなわち、われわれが知覚しなければ、 心の外に物質的世界など実在しない。   「人間は知覚の束」。 ヒュームは、 その心の実体さえ疑い、 われわれの存在はその瞬間瞬間の 印象の集合体に過ぎないと唱えました。 ゆえに因果関係だって疑わしい(懐疑論)。   経験論者は

  8. 2022.10.24

    【倫理コラムー11】デカルト

    • 四谷三丁目駅前校

    【デカルト】 得意技:合理論・心身二元論・演繹法 活躍した時代:近世ヨーロッパ   デカルトは、 前回の「ベーコン=経験論」とは対極の、 理性重視の「合理論」の祖です。 経験論者はイギリス人が多いため 「イギリス経験論」、 合理論者はフランスやドイツ人が多いので 「(ヨーロッパ)大陸合理論」とも言われます。   デカルトは「演繹法」を唱えました。 「人間は必ず死ぬ」 「あなたは人間だ」 「ゆえにあなたも必ず死ぬ」 という三段論法が有名ですね。 つまり、ひとつの真理から個別を、 抽象から具体を導くのが演繹法です。   みなさんも勉強を通じ教養を深め、 「真理」をたく

  9. 2022.10.21

    【倫理コラムー10】ベーコン

    • 四谷三丁目駅前校

    【ベーコン】 得意技:経験論・イドラ・帰納法 活躍した時代:近世ヨーロッパ   ベーコンは、 のちに「大陸合理論」と2大潮流となる、 「イギリス経験論」の祖です。 「イギリス経験論」とは文字通り、 理性より経験を重んじる立場です。   彼は、「イドラ」(偏見・先入観)を 取り除くことの重要性を説きました。 りんごが赤く見えるのは人間だからであって、 他の生物からは違った風に見えているかもしれない。 無宗教が普通だと思うのは日本人だからであって、 他の民族からすれば普通じゃないかもしれない。 ネットのニュースを鵜呑みにするのは危険だ。 テレビのコメンテーターの意見も同じくだ。…

  10. 2022.10.19

    【倫理コラムー9】ルター&カルヴァン

    • 四谷三丁目駅前校

    【ルター&カルヴァン】 得意技:福音主義&予定説 活躍した時代:近世ヨーロッパ   ルターとカルヴァンは、キリスト教改革の旗手です。 堕落が進む教会に対し、 「イエスの教えに帰れ!」という キリスト教原点回帰の運動をしました。   福音主義とは、聖書主義、すなわち、 「イエスの教えに忠実に」という意味です。 「贖宥状(免罪符)を買えば神の国に行ける」 などとは、少なくともイエスは言っていない、 聖書には書いていない。   また、カルヴァンは、「予定説」を提唱しました。 すなわち、死後「神の国」に行けるか否かは、 あらかじめ神によって決められている。 「なんだ、そ…

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