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  1. 2022.12.22

    【倫理コラムー28】ロールズ/サンデル

    • 四谷三丁目駅前校

    【倫理コラムー28】ロールズ/サンデル

    【ロールズ/サンデル】 得意技:正義論/共同体主義 活躍した時代:現代ヨーロッパ/ 現代アメリカ   ロールズは、 ホッブス/ロック/ルソーの「社会契約説」を 援用(参考に)し、「正義」について考えた人です。 いちばん大事なのは「自由」だが、 「平等」(機会の平等、格差是正) もそれに次いで大事だ、と言いました。 現代の「リベラリズム≒福祉国家」 の理論に影響を与えました。   サンデルは、 ロールズの自由主義(リベラリズム)を、 「自由過ぎる」と批判しました。 人は共同体なしには自由に振舞えない、 人間は共同体に縛られてこそ自由だ、と、 共同体(が示す共通善に導かれること

  2. 2022.12.14

    【倫理コラムー27】フーコー/デリダ

    • 四谷三丁目駅前校

    【倫理コラムー27】フーコー/デリダ

    【フーコー】 得意技:狂気の解放/脱構築 活躍した時代:現代ヨーロッパ フーコーは、 ソシュール⇒ストロースと続く「構造主義」の系譜を、 さらに深め、そして疑いました(ポスト構造主義)。 現代は監視社会(≒ベンサムのパノプティコン)であり、 理性の名のもとに抑圧されてきた「狂気」や「性」を、 もっと開放するべきだと唱えました。 そういう意味では、フロイトやストロースと同じく、 理性や西洋の絶対性を疑いました。   デリダもその「ポスト構造主義」の系譜です。 彼は男>女、西洋>東洋のような、 西洋哲学伝統の「二項対立」の見方、および、 前者が後者より優れているというような固定観念、

  3. 2022.12.12

    【倫理コラムー26】レヴィ=ストロース

    • 四谷三丁目駅前校

    【倫理コラムー26】レヴィ=ストロース

    【レヴィ=ストロース】 得意技:構造主義 活躍した時代:現代ヨーロッパ 彼は元々哲学者、 あるいは前回のコラムで紹介したソシュールに 影響を受けた言語学者でしたが、 アマゾンでのフィールドワークを通じ、 文化人類学者に転向しました。   そこ(=アマゾン)で彼は、 「野生の思考」(=非西洋の神話的思考様式)が、 決して「文明の思考」(=西洋の合理的思考様式)に 劣るものではないことを発見しました。 前者は具体思考、後者は抽象思考、 という違いがあるだけで、両者に優劣はない。 そうして西洋の絶対性を相対化しました。 そういう意味では、 彼は文化相対主義の祖でもあります。  

  4. 2022.12.07

    【倫理コラムー25】ソシュール

    • 四谷三丁目駅前校

    【倫理コラムー25】ソシュール

    【ソシュール】 得意技:構造主義 活躍した時代:現代ヨーロッパ ソシュールは言語学の祖です。 フロイトやユングが「無意識」を武器に、 理性に疑問を呈したように、 ソシュールは「言語」を武器に、 理性に疑問を呈しました。   人間は自身の理性で自身を自由に コントロール出来ていると考えているが、 それは誤りだ。 人間は言語を含む社会(=構造)に縛られており、 人間の考え方は、 フロイトの「リビトー」と同じように 「無意識に」「不可避的に」、 それら構造の影響を受けている。 こんなふうにソシュールは考え、 彼には始まる系譜を「構造主義」と言います。   たとえば日本語には 「…

  5. 2022.12.05

    【倫理コラムー24】フロイト/ユング

    • 四谷三丁目駅前校

    【倫理コラムー24】フロイト/ユング

    【フロイト/ユング】 得意技:無意識/集合的無意識 活躍した時代:現代ヨーロッパ 今まで一生懸命、 理性だ経験だ実存だと言ってきたのに、 「そもそも人間は無意識に支配されているんですけど」 と言って哲学界に衝撃を与えたのがフロイトです。   人間の心は 以下の3層構造であるとフロイトは言います。 今までの哲学が扱ってきた「いわゆる意識」 =「①エゴ(自我)」、 その上に「いわゆる道徳」 =「②スーパーエゴ(超自我)」、 いちばん下に「いわゆる制御不能な無意識」 =「③リビトー(性的衝動)」。 われわれの意識(①)は、 所属するコミュニティーの規範(②)と、 動物的制御不能性(③)の…

  6. 2022.12.01

    【倫理コラムー23】パース&ジェームズ&デューイ

    • 四谷三丁目駅前校

    【パース&ジェームズ&デューイ】 得意技:プラグマティズム(実用主義) 活躍した時代:現代アメリカ   上記の3人はプラグマティズムという系譜で、 イギリス経験論の系譜を受け継ぎ、 哲学は結果(有用性)だと述べました。   神が存在すると考えることに意味があるのは、 それによって「人間が安心する」という ベネフィット(利益)があるからこそだ、 利益(有用性)がない哲学は哲学じゃない、 哲学はある意味では幸福のための道具だ、と。 ある意味ではとてもアメリカらしい考え方(苦笑)。   またデューイは、教育にも造詣が深く、 「問題解決型」(グループワークやPDCAサイク

  7. 2022.11.29

    【倫理コラムー22】サルトル

    • 四谷三丁目駅前校

    【倫理コラムー22】サルトル

    【サルトル】 得意技:実存は本質に先立つ 活躍した時代:現代ヨーロッパ サルトルも キルケゴール・ニーチェ・ハイデガーの、 実存主義の系譜です。 ちなみに、 ハイデガーの恋人が 「全体主義の研究」のアーレント、 サルトルの恋人が 「フェミニズム」のボーヴォワールです。 サルトルは、 自らも大衆と社会運動に参加した 「行動する哲学者」です。 彼は「実存は本質に先立つ」と言いました。 えんぴつは書くために生まれます。 牛は(少し残酷に響くかもしれませんが) 人間にお乳やお肉を提供するために生まれます。 では人間はどうするために 生まれるのでしょうか? ・・・その答はありません。 すなわち、 人間

  8. 2022.11.25

    【倫理コラムー21】ハイデガー

    • 四谷三丁目駅前校

    【倫理コラムー21】ハイデガー

    【ハイデガー】 得意技:死を見つめる 活躍した時代:現代ヨーロッパ キルケゴールやニーチェのような、 「世界より自己、普遍より特殊」 の哲学を「実存主義」と言いますが、 今回のハイデガーもその流れです。   ハイデガーは、 人間は死に向かって生きる存在であり、 それを自覚して初めて人生は濃密になる、 と言いました。 「武士道と云うは死ぬことと見つけたり」、 常に死を意識して生きてはじめて生は輝く、 日本の武士道みたいですね。   全ての人間は例外なく死にます。 生まれた瞬間から、 死へのカウントダウンは始まっています。 死んだように生きても仕方ない (ハイデガーはこの頽落

  9. 2022.11.22

    【倫理コラムー20】ニーチェ

    • 四谷三丁目駅前校

    【倫理コラムー20】ニーチェ

    【ニーチェ】 得意技:超人 活躍した時代:近代ヨーロッパ ニーチェは、 カントやアリストテレスやデカルトや並ぶ、 最も人気のある哲学者のひとりです。 「キリスト教道徳は奴隷道徳(ルサンチマン)」 「現代は神が死んだ永遠回帰の世界」 「ニヒリズムを超克し超人を目指せ」 など、名言多数です。   彼の哲学をものすごく簡単に一言で言えば、 「絶望だからこそやるっきゃない」。 勉強も同じです。 「しんどい、もうムリ」 「どうせあたしなんてムリ」 と諦めることは容易い。 しかし勉強は苦しいものだからこそ、 その苦悩を乗り越えた先に歓喜が、 新しい世界がきっと見えます。 あなたも超人を目指しま

  10. 2022.11.16

    【倫理コラムー19】キルケゴール

    • 四谷三丁目駅前校

    【倫理コラムー19】キルケゴール

    【キルケゴール】 得意技:実存主義 活躍した時代:近代ヨーロッパ ヘーゲルは「あれもこれも」と言いました。 弁証法とは、あれとこれの良いとこどりだから。 しかしキルケゴールは、「あれかこれか」と言いました。 すなわち、今までの哲学者が追究してきたような 「誰にでも当てはまる普遍的な真理」などどうでもいい、 自分に必要なのは「自分だけの唯一の真理」だ。 人生とはまさに、 「自分にとって何が幸福か」を探す、 壮大な旅のようなものです。 「自分はどうなったら苦しくてどうなったら楽なのか」、 自分で自分を解っている人は幸福です。 しかしこれが意外と難しい。 「好きなこと(趣味)は何ですか?」と問われ

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