個別指導WAM ブログ

  1. 2023.02.26

    【共通テスト現代文10年分講評ー15】2021年①

    • 四谷三丁目駅前校

    【2021年 評論文】 【香川雅信『江戸の妖怪革命』】     【全体講評】   標準。25分。   共通テスト元年。 複数の文章を関連させようと必死。   しかしおおむね良問。 難易度は前年度なみ。 評論文は満点、小説は1ミスで 90%超を目指したいし、 それが十分可能な年だった。   評論文・小説ともに、 生徒の対話、 および表現に関する問題が消え、 新傾向の「複数の素材を関連付けた」 問題が登場した。   記念すべき共通テスト元年の テーマが「妖怪」とは、 共通テスト委員会の ユニークな決断に乾杯。 令和はある意味では…

  2. 2023.02.25

    【共通テスト現代文10年分講評ー14】2020年②

    • 四谷三丁目駅前校

    【2020年 小説】 【原民喜『翳』】     【全体講評】   標準。20分。   共通テスト(センター試験)が得意の、 「ひと昔前(特に戦中)」の小説。 そしてまたも主人公は、 近親者が亡くなっている。 センター試験最後の年も、 そんな象徴的な題材だった。   評論文に続き、小説も易化。 20分程度でじゅうぶん満点も可能。     【本文要旨】   私と生前の妻が親しくしていた、 魚屋の小僧が出征した。 しかし戦争で身体を悪くしたのか、 復員後すぐに亡くなってしまい、 私たちと彼との再会は叶わなかった。 &nb…

  3. 2023.02.24

    【共通テスト現代文10年分講評ー13】2020年①

    • 四谷三丁目駅前校

    【2020年 評論文】 【河野哲也『境界の現象学』】     【全体講評】   標準。25分。   最後のセンター試験。 前年度より易化。 文字数も、 減少した前年度よりさらに減少した。 設問も、 問4以外は特に問題ないのでは。 力がある受験生なら、 20分程度で満点が狙える年だった。   「環境の変化に適応する能力を」 という題材は、 来年度からまさに 「環境の変化」を経験する 高校生たちにとって、 センター試験最終年にとって、 ふさわしい題材だった。     【本文要旨】   「レジリエンス」という概念は、 「…

  4. 2023.02.23

    【共通テスト現代文10年分講評ー12】2019年②

    • 四谷三丁目駅前校

    【2019年 小説】 【上林暁『花の精』】     【全体講評】   やや難。25分。   前年度は「キュウリ」、 今年度は「トマト」。 難易度は前年度並み。   リード文を熟読。 今年度も先立たれている…。 妻は入院中だし…。 月見草は雑草と間違われ抜かれるし…。   「評論文」は「論理」を しっかりマスターすれば、 満点か1ミスでの突破は十分に可能。   しかし「小説」は中々難しい。 時間を気にして スピードを上げ過ぎて読むと、 あるいは自分の世界に 入りこんで読んでしまうと、 2ミスくらいしてしまう可能性も。 &nbs…

  5. 2023.02.22

    【共通テスト現代文10年分講評ー11】2019年①

    • 四谷三丁目駅前校

    【2019年 評論文】 【沼野充義 『翻訳をめぐる 七つの非実践的な断章』】     【全体講評】   20分。標準。   前年度よりやや易化。 問4以外は紛らわしい選択肢もなく、 短期間で満点も可能。   当然ながら、 設問に先に目を通す。 特に傍線が付されていない設問、 表現の特徴を問う設問に注視し、 それらで問われていることを 留意しながら問題文を読むこと。 そうすることで濃淡をつけた スピーディーな読解が可能になる。   たとえば今回であれば、 問5で、 「五人の生徒が翻訳について話すのか、 本文は翻訳についての話なんだな」 …

  6. 2023.02.21

    【共通テスト現代文10年分講評ー10】2018年②

    • 四谷三丁目駅前校

    【2018年 小説】 【井上荒野『キュウリいろいろ』】     【全体講評】   やや難。20分。   5年連続女性作家。   リード文がある場合は 魂でリード文を読もう。 「息子と夫を亡くしひとりでお盆」。 もうこの時点でちょっと泣きそうだし (良い意味で)感動しそう面白そう。   評論文ほど頑なに 「客観的」になろうとしなくていい。 どうか良い意味で「主観的」に、 自身の過去の経験を回想しつつ、 あるいは未知を想像しつつ、 小説は「わくわく」 しながら読んでほしい。     【本文要旨】   息子を亡…

  7. 2023.02.20

    【共通テスト現代文10年分講評ー9】2018年①

    • 四谷三丁目駅前校

    【2018年 評論文】 【有元典文・岡井大介 『デザインド・リアリティ』】     【全体講評】   やや難。25分。   文章量と図の登場に、 少々面食らった受験生も 多いかもしれない。   しかし本年度の文章は、 身近でわかりやすい具体例を どんどん示してくれるぶん、 前年度の硬質な科学評論「ゴレム」 と比較するとやや読みやすく、 力のある受験生なら満点も可能だ。   それでも、 現古漢合わせ40ページ超の問題量を たった80分で、と考えると、 やはり総じては「やや難」と 言わざるを得ない。     【本文要旨…

  8. 2023.02.19

    【共通テスト現代文10年分講評ー8】2017年②

    • 四谷三丁目駅前校

    【2017年 小説】 【野上弥生子『秋の一日』】     【全体講評】   やや難。25分。   評論文と同じく前年より難化。 満点は可能だが、 前年度より時間を要するだろう。   リード文をじっくり読む。 「病弱な主人公が、 夫がくれた手提げ籠で、 ピクニックすることを夢見る」 話なのだとマインド・セットする。 次に設問に目を通し、 問5から「主人公が子供を見守る時の 心情に特に注意して読もう」と留意。 さらに問5・問6に関しては、 選択肢にまで簡単に目を通し、 「かァかァ」や「運動会」や 「美術品」や「とや、とや」や 「あんよ」や「22行目…

  9. 2023.02.18

    【共通テスト現代文10年分講評ー7】2017年①

    • 四谷三丁目駅前校

    【2017年 評論文】 【小林傳司 『科学コミュニケーション』】   【全体講評】 やや難。30分。 「難」に近い「やや難」。 前年度は20分程度で満点が狙えたが、 今年度は下手すると30分ほどかかり、 しかも満点は至難。 特に問4が難しい。 「適当」な選択肢はいくつかある。 「最も適当」な選択肢を選ぶ (相対的判断をする)のが 現代文という科目の難しさ。 読解の際は必ず手を動かすこと。 大事だと思う部分には線を引く、 キーワードだと思う箇所は丸で囲む。 それらを繋いで読み直せば、 それらがそのまま その文章の要約文になっている、 これが現代文の学習の ひとつの到達点だ。 最初はピン…

  10. 2023.02.17

    【共通テスト現代文10年分講評ー6】2016年②

    • 四谷三丁目駅前校

    【2016年 小説】 【佐多稲子『三等車』】     【全体講評】   標準。20分。   1950年代の古い小説だが、 ストーリーは明快。 前年の「石のような孤独」 に比べると易しくなった。   本年のように、 「評論文では時代の最先端の テーマを読み解く」、 「小説では過去の時代と人々に 想像力を馳せる」 というコンビネーションは とても良いと思う。   「電車に等級が存在する」 「切符を闇(取引)で購入」 などの現代とは異なる環境を、 客観的に読み取っていきたい。   紛らわしい選択肢もなく、 力のある受験生なら、 1…

教室検索

  • 郵便番号で探す
  • 市区町村名・教室名で探す

\入力はカンタン30秒

フリーダイヤル® 0120-20-7733 受付時間:10:00~22:00(年中無休)