2023.01.14
【世界史コラムー4】ヨーロッパ中世
【ヨーロッパ中世】 【神>人間の時代、十字軍】 【フランク王国】 ゲルマン人は旧西ローマ帝国領に フランク王国を建国。 のちに分裂し 現在のフランス・ドイツ・イタリア の源流になります。 フランク王国のカール大帝は、 この頃大旋風を巻き起こしていた イスラームを撃破。 ローマ教皇はカールに ローマ皇帝の冠を与え、 ここに西ローマ帝国が復活します。 【神聖ローマ帝国】 カール大帝の死後、 同じくドイツ王のオットー1世が、 ローマ皇帝より戴冠。 のちドイツは、ローマじゃないのに 「神聖ローマ帝国」と呼ばれます。 帝国の皇帝は、 ハプスブルク家という ヨーロッパ随一の名門…
2023.01.09
【世界史コラムー3】ヨーロッパ古代
【ヨーロッパ古代】 【ギリシア・ペルシア・ローマ】 ヨーロッパ古代史を超ざっくり。 全てツイッターよろしく 140字以内にまとめてあります。 まずは覚えようとせず、 ただただ読んでください。 「ふーん」でいいです。 【先史】 約700万年前、 人類がアフリカで誕生。 猿人⇒原人⇒旧人⇒新人と進化し、 人類は世界へ羽ばたいた。 飛行機も船もないのになぜ出来た? 氷河期で、各地が陸続きだったから。 歴史とは文字の学問。 この時代はまだ文字がなく「先史」。 先史時代を主に研究対象とするのは 本当は考古学や人類学。 【文明の誕生】 川の近くにいよいよ文明が誕生。 メソポタミア文明 (…
2023.01.03
【世界史コラムー2】世界史とは②
【ヨーロッパ・イスラーム・アジア】 【古代・中世・近代・現代】 まずは世界史の概観を超ざっくり。 世界を大きく3つのエリアに分けると。 ヨーロッパ (アメリカやロシアも もともとはヨーロッパ!)。 イスラーム (おもに中東、現在のイラクあたり)。 アジア (おもには中国とインド)。 世界史を大きく4つの時代に分けると。 古代(各地に帝国が並立した時代)。 中世(神中心の封建時代)。 近代(世界史のはじまり、 神から王様へ、王様から市民へ)。 現代(帝国主義から平和主義へ)。 次回以降、 まずはヨーロッパ史から話していきます。
2022.12.30
【世界史コラムー1】世界史とは①
【迷ったら日本史を選択しよう】 【しかし世界史は教養人としては必須】 受験界ではよく、 「日本史は狭く深く、世界史は広く浅く」 と言われます。 しかし早稲田や慶應クラスの 世界史の問題が「浅い」ワケはなく、 実際には難関大の世界史は 「広く深い」ので、 受験生の皆さんは、 もし世界史か日本史かで選択を迷ったら、 迷わず日本史を選択しましょう。 日本史は、そもそも 小学校・中学校の「社会」の段階で、 大げさに言えばすでに半分ほどは、 大学受験の日本史に必要な知識を 学び終えています。 しかし世界史は、 高校の「歴史総合」で 事実上初めて本格的に学ぶので、…
2022.12.30
【倫理コラムー30】これでおしまい
全30回にわたって お送りしてきました【倫理コラム】、 これにていったんおひらきです(笑)。 倫理とは結局、哲学のことです。 人が生きるためには、 何かしらの道標(指針)が必要で、 哲学という教養はそれのひとつです。 人生という荒波の航海の途で、 壁に当たった時。 先人たちの知恵が 啓蒙して(暗闇を照らして) くれるかもしれません。 (哲学の木) 次回からは、 【世界史コラム】を始めます(笑)。 受験生のみなさんは、 【倫理コラム】と同じく、 本格的な受験勉強の 前段階・橋渡しとして、 気楽に読んで下さい。 きっとお役に立てると思います。
2022.12.27
【倫理コラムー29】ガンディー/キング牧師
【ガンディー&キング牧師】 得意技:非暴力&反差別 活躍した時代: 現代インド/現代アメリカ ガンディーは言わずと知れた聖人です。 イギリスの植民地主義(暴力)に対し、 徹底した非暴力での抵抗を貫徹しました。 ちなみにインドには、 ヒンドゥー教徒とイスラム教徒がいます。 ガンディーは、彼らの共存 (どちらかの排除ではなく包摂)を 最後まで追求しました。 そして最後は身内である ヒンドゥー教徒に暗殺されてしまいます。 キング牧師は、 上記の聖人ガンディーに影響を受け、 奴隷解放宣言以降も根強く残っていた、 アメリカの黒人差別と戦った人物です…
2022.12.22
【倫理コラムー28】ロールズ/サンデル
【ロールズ/サンデル】 得意技:正義論/共同体主義 活躍した時代:現代ヨーロッパ/ 現代アメリカ ロールズは、 ホッブス/ロック/ルソーの「社会契約説」を 援用(参考に)し、「正義」について考えた人です。 いちばん大事なのは「自由」だが、 「平等」(機会の平等、格差是正) もそれに次いで大事だ、と言いました。 現代の「リベラリズム≒福祉国家」 の理論に影響を与えました。 サンデルは、 ロールズの自由主義(リベラリズム)を、 「自由過ぎる」と批判しました。 人は共同体なしには自由に振舞えない、 人間は共同体に縛られてこそ自由だ、と、 共同体(が示す共通善に導かれること
2022.12.14
【倫理コラムー27】フーコー/デリダ
【フーコー】 得意技:狂気の解放/脱構築 活躍した時代:現代ヨーロッパ フーコーは、 ソシュール⇒ストロースと続く「構造主義」の系譜を、 さらに深め、そして疑いました(ポスト構造主義)。 現代は監視社会(≒ベンサムのパノプティコン)であり、 理性の名のもとに抑圧されてきた「狂気」や「性」を、 もっと開放するべきだと唱えました。 そういう意味では、フロイトやストロースと同じく、 理性や西洋の絶対性を疑いました。 デリダもその「ポスト構造主義」の系譜です。 彼は男>女、西洋>東洋のような、 西洋哲学伝統の「二項対立」の見方、および、 前者が後者より優れているというような固定観念、
2022.12.12
【倫理コラムー26】レヴィ=ストロース
【レヴィ=ストロース】 得意技:構造主義 活躍した時代:現代ヨーロッパ 彼は元々哲学者、 あるいは前回のコラムで紹介したソシュールに 影響を受けた言語学者でしたが、 アマゾンでのフィールドワークを通じ、 文化人類学者に転向しました。 そこ(=アマゾン)で彼は、 「野生の思考」(=非西洋の神話的思考様式)が、 決して「文明の思考」(=西洋の合理的思考様式)に 劣るものではないことを発見しました。 前者は具体思考、後者は抽象思考、 という違いがあるだけで、両者に優劣はない。 そうして西洋の絶対性を相対化しました。 そういう意味では、 彼は文化相対主義の祖でもあります。
2022.12.07
【倫理コラムー25】ソシュール
【ソシュール】 得意技:構造主義 活躍した時代:現代ヨーロッパ ソシュールは言語学の祖です。 フロイトやユングが「無意識」を武器に、 理性に疑問を呈したように、 ソシュールは「言語」を武器に、 理性に疑問を呈しました。 人間は自身の理性で自身を自由に コントロール出来ていると考えているが、 それは誤りだ。 人間は言語を含む社会(=構造)に縛られており、 人間の考え方は、 フロイトの「リビトー」と同じように 「無意識に」「不可避的に」、 それら構造の影響を受けている。 こんなふうにソシュールは考え、 彼には始まる系譜を「構造主義」と言います。 たとえば日本語には 「…