2023.02.02
【日本史コラムー4】中世
【中世】 【武士の世の中】 【鎌倉時代①】 1185年〜。 源頼朝が全国に 守護(警察)と 地頭(荘園管理)を設置、 征夷大将軍に。 中世=封建時代=御恩と奉公 =将軍は御家人に土地を与え、 御家人は将軍に軍役。 後鳥羽上皇の 承久の乱が鎮圧されて以来、 武士勢力が 西日本にも及ぶ(六波羅探題)。 しかし源氏将軍は3代で断絶。 【鎌倉時代②】 その後は幕府ナンバー2である 執権の北条氏が実権。 3代執権泰時は 初の武家法・御成敗式目を制定。 8代執権時宗は、 ユーラシア大陸を席巻した モンゴル軍を、運も味方に撃退。 しかし元寇は防衛戦争であったため 御家人は新しい土…
2023.01.30
【日本史コラムー3】古代②
【古代②】 【実権が天皇から貴族へ】 【飛鳥時代①】 6世紀~。 この時代の主役・ 聖徳太子(厩戸皇子)は、 実在しなかった説もある。 彼の作とされる 「十七条憲法」「冠位十二階」は、 蘇我馬子作との説も。 両者とも天皇中心の 「中央集権国家」建設を目指した。 中国に、小野妹子(♂)をはじめ 多くの留学生が渡り、 先進文化・制度を吸収した。 【飛鳥時代②】 蘇我馬子の子孫たちの専横政治を、 中大兄皇子(のちの天智天皇)と 中臣鎌足(のちの藤原氏の租)が 大化改新で撃破。 天智天皇とその弟の天武天皇で、 「律令国家体制」 (=天皇中心の中央集権)が固まる…
2023.01.27
【日本史コラムー2】古代①
【古代①】 【「天皇」以前の「大王」】 【「日本」以前の「倭」 「邪馬台国」「ヤマト朝廷」】 【旧石器時代】 約1万年前まで。 まだ文字がなかった時代。 氷河期で日本列島はまだなく、 大陸と陸続きだった。 人々は狩猟・漁撈・採取の生活。 当初日本には 旧石器時代はないとされていたが、 岩宿遺跡から旧石器(打製石器)が 見つかり、日本にも旧石器時代が あったことが判明。 歴史の99%は先史時代。 【縄文時代】 約1万年前~。 氷河期が終わり地球が温暖化、 日本列島が誕生。 縄文時代後期には農耕が始まり、 獲得経済から生産経済へ。 米は備蓄(高床式倉庫)出来るので、 移…
2023.01.26
【日本史コラムー1】日本史とは
【日本史とは】 【まずはおおまかな流れをつかむ】 【古代(貴族)⇒中世・近世(武士) ⇒近代(天皇)⇒現代(国民)】 日本史は世界史と違い、 小学校・中学校で学ぶので、 大学受験の勉強を始めるとき、 ある程度の貯金があり、 しっかり勉強してきた生徒なら、 必要知識量の半分くらいは、 既に知った状態で始められます。 なので迷ったら日本史選択がいいです。 しかし生涯の教養としては 絶対に世界史がおすすめ。 日本史の大きな流れとしては、 以下のような感じです。 古代前期 (旧石器・縄文・弥生・古墳) (日本以前、天皇以前) ↓ 古代後期 (飛鳥・奈良・平安) (天皇と貴族
2023.01.24
【世界史コラムー10】アジア近代・現代
【アジア近代・現代】 【中国】 モンゴル大旋風 ⇒明清の大帝国 ⇒列強の進出で瀕死 ⇒社会主義国家爆誕 ⇒再び世界の覇権へ 【インド】 ムガル帝国(イスラーム)の繁栄 ⇒列強の進出(英国植民地に) ⇒ガンディーの独立運動 ⇒人口世界2位の大国へ 【五代十国・宋】 時代は3たび混乱(五代十国時代)。 それを終わらせたのが宋。 今までの武断政治から 文治政治へ舵を切りました。 しかしこの宋は中国至上最弱の帝国で、 異民族(遼・西夏・金など)に貢物を することで、何とか争乱を避けました。 しかしその努力も、 モンゴルパワーに吹き飛ばされます。 【元(モンゴル)】 13世紀…
2023.01.23
【世界史コラムー9】アジア古代・中世
【アジア古代中世】 【皇帝による大帝国:漢・唐】 【黄河文明・長江文明】 中東でメソポタミア文明や エジプト文明が興っていたとき、 中国でも同じく、 川のほとりに文明が興りました。 それが黄河文明・長江文明です。 黄河付近は乾燥していて麦作、 長江付近は湿潤で稲作が中心です。 【殷・周】 中国最初の王朝は殷と言われています。 甲骨文字という文字が生まれました。 悪政だったので、 周という国に滅ぼされます。 中国ではこのように、 悪政が有徳者に取って代わられることを 「易姓革命」と呼びます。 【春秋・戦国】 中国はこれより戦乱の時代に入ります。 この時代…
2023.01.21
【世界史コラムー8】イスラーム近代・現代
【イスラーム近代】 【西欧近代化の波に乗れず】 【イスラーム現代】 【世界一の信者数を誇る宗教へ】 【オスマン帝国】 イスラームの全盛期は、 8世紀のバクダード、 13世紀のカイロ、 そして16世紀のオスマン帝国。 16世紀には、 インドの箇所でも触れましたが、 オスマン (トルコ、首都イスタンブル)・ サファヴィー (イラン、首都イスファハーン)・ ムガル(インド)と、 イスラーム帝国がアジアに並立。 【列強の進出】 オスマン帝国は レパントの海戦でヨーロッパに大敗、 終わりの始まり。 18世紀後半には中国(唐)同様、 列強の進出を受け
2023.01.20
【世界史コラムー7】イスラーム古代・中世
【イスラーム古代】 【最大最後の預言者 ムハンマド爆誕】 【イスラーム中世】 【中世世界はイスラーム世界、 世界一のバクダード】 【パルティア・ササン朝】 まずはオリエント地域の復習から。 「アケメネス朝ペルシア」という イラン人の大帝国がありました。 その後、 「アルケサス朝パルティア」 「ササン朝ペルシア」 という同じくイラン人の帝国が誕生。 そのオリエントに アラブ人のムハンマドが登場、 イスラーム大旋風を起こします。 【イスラームの成立】 最大最後の預言者・ムハンマドが イスラム教を創始、アラビア半島 (現在のサウジアラビア)一帯を あっという…
2023.01.17
【世界史コラムー6】ヨーロッパ現代
【ヨーロッパ現代】 【帝国主義から平和主義へ】 【主権国家から緩やかな統合へ】 【第一次世界大戦】 バルカン半島をねらう ドイツ(ゲルマン人)と ロシア(スラヴ人)の対立。 世界トップのイギリスと それを追うドイツの対立。 プロイセンvsフランス戦争 敗北以来の フランスのドイツへの恨み。 複雑な要素が絡み合い、 初の世界大戦へ。 ドイツ敗北、 天文学的賠償金を課され、 WWⅡの遠因に。 【戦間期】 ヴェルサイユ体制という 「ドイツ封じ込め」で束の間の平和。 特にアメリカ1920年代は大繁栄。 しかしその米国発の世界恐慌 (大量生産し過ぎて商品が売れ残った) で暗転…
2023.01.16
【世界史コラムー5】ヨーロッパ近世・近代
【ヨーロッパ近世】 【神から王様へ】 【ヨーロッパ近代】 【王様から市民へ】 【大航海時代】 いよいよ「世界史」の始まりです。 ここから本格的に世界が一体化。 ヨーロッパの西端の スペイン・ポルトガルが 大航海の先陣を切ります。 陸のイスラーム勢力を避け、 海路で直接、 アジアの香辛料が欲しかった。 特に南米大陸の収奪は凄まじく、 アステカ・インカ帝国が 滅ぼされました。 【宗教改革】 十字軍の失敗で教皇の権威が失墜、 ついに宗教改革が勃発。 改革というより、 キリスト教の原点回帰運動です。 すなわち、「聖書に帰れ」。 プロテスタント (およびイギリス…