2020.12.28
無駄なことなど、何一つないはず
こんにちは、個別指導Wam西取石校です。 本格的な冬が到来しました。ニュースによると、年末年始はすごく寒くなるらしいです。 勉学に励んでいる皆さん、特に受験生の皆さんは体調管理に充分な注意を払って下さい。 今回は、私が悲しく感じた出来事についてお話しします。 先日、立て続けに、二つの、似たような発言がありました。 一つは、小5男子、算数の授業で、 「これ(三角形・四角形の面積)を習って、何になるの。世の中でこれを使うことなんてない。」 もう一つは、中3女子、英語の授業で、 「これだけ勉強して志望校に受からなかったら、全てが無駄になってしまう。」 &nb…
2020.11.29
国語学習法④ 経験(神経回路)
こんにちは、個別指導Wam西取石校です。 これまでのおさらいです。国語学習の大前提は、「語彙量(知識)」です。 そして、その「語彙量」を実際の文章の中で有効に生かせることが「国語力」であると話しました。 さらに、「語彙量」を有効に生かせるは、「演習(経験)」を積み重ねて、文章読解の「神経回路」を完成させる必要があると述べました。 ゴルフを例に挙げます。「ドライバーの飛ばし方」の本を読み、「知識」を得ただけではドライバーが飛ぶようにはなりません。本で得た知識を、繰り返し練習し体得することが必要です。「経験」を積み重ねることで、ドライバーを飛ばす「神経回路」が完成します…
2020.10.12
国語学習法③ 国語力とは
こんにちは、個別指導Wam西取石校です。 前回、語彙が豊かであることが国語学習の大前提であり、人間的魅力に通じるということをお話ししました。そして、語彙力が高いことがそのまま「国語力」が高いことにはつながらないとも言いました。 今回は語彙力が高いことが即、「国語力」が高いことではないということについてお話しします。 「国語力」があるとはどういうことか。それは、会話や文章の内容を正確に読み取り、何が言いたいのかを正確に理解する力のことです。文章に限って言えば、「読解力」といっていいかもしれません。 さて、ここで問題です。次の傍線部①②について、それぞれ、…
2020.09.10
国語学習法② あるいは豊かな人間となるために―語彙
こんにちは、個別指導Wam西取石校です。 前回、語彙が豊かであることが国語学習の大前提であるということ、語彙が豊かであることが人間的魅力に 通じるのではないかということをお話ししました。 今回は、「では、どうすれば語彙が豊かになるのか」ということですが、 その前に「語彙が豊かであることが人間的魅力に通じる」ということのダメ出しを。 ごくごく幼い子どもは、雨が降るのは自分を外に出さないために降るんだと考えるらしいです。 語彙量、広くとらえれば、「知識量」が少ないために、自己中心的なものの見方になってしまうといえます。 このことは、語彙=知識が多ければ多いほど、世界が広…
2020.08.19
国語学習法 あるいは、豊かな人間となるために
こんにちは、個別指導Wam西取石校です。 先日、こんなことがありました。 小学4年生の算数の授業でのこと。「長方形の周の長さは何センチですか。」という問題で、 「周って何?縦のこと、横のこと?」という質問がありました。 計算については全く問題のない児童だったのですが、彼女は「周」という言葉を知らなかったのです。 彼女をばかにして、笑うことができるでしょうか。 例えば、中学生。「焦燥感・安堵感・躊躇」という言葉を知っていますか。 その言葉を知らないために、小説の読み取りが不正確になってしまうということがないでしょうか。 例えば、高校生。「パラダイムシフト・手段の目的化…
2020.07.23
変化するものと、しないもの(曲解―不易流行)
こんにちは、個別指導Wam西取石校です。 去年の今ごろは、もう夏休みが始まっていました。 朝9時から晩の9時半までの夏期講習。 夏休みになったことがうれしくて、浮かれている小学生。 やっと受験生モードに入り、少しピリピリしだした中3生。 遠い昔のように感じます。 世の中がすっかり変わってしまったことを実感します。 まさか真夏にマスクをすることになるなんて……。 東京オリンピックが延期になるなんて……。 本当に世の中がすっかり変わってしまいました。 そして、これまで当たり前であったことが、いかに貴重なものであったかと思い知らされました。 友人との大声での…
2020.06.30
短い夏休み 引き出しの整理が……
こんにちは、個別指導Wam西取石校です。 学校が再開されて1ヶ月が経過しました。いかがお過ごしですか。 塾生からは、授業のスピードが速いという話を聞きます。 英語は文法の説明はあるが、単語は家で覚えてきなさいであるとか、 国語は小説の単元が2時間で終わってしまったであるとか。 例年であれば、「頭の引き出し」にきちんと整理しながら進められていた授業が 今年はそうはいかないようです。 知識の整理が間に合わない状況が起こっているのではないかと危惧します。 まして、休校中に頭を休めてしまっていた人は、授業の内容についていけなくなって しまっていないかと心配です…
2020.05.27
「日常」、そして「格差」
こんにちは、個別指導Wam西取石校です。 非常事態宣言が解除されました。 一人一人が「命を守る行動」を取った成果ですし、もちろん今まで通りとはいかないものの、 日常が再び戻ってきたことを心からうれしく感じています。 と、同時に大きな不安を感じています。それは「格差」というものです。 大事をとってしばらく塾をお休みをしていた生徒がひさしぶりに来て、 「ペンを持つのがひさしぶりやから、なんか変な感じがする。」と言っていました。 また、春の講習で中3の数学「式の展開と因数分解」をしっかり予習したはずなのに、 それをすっかり忘れてしまっていた塾生もいました。
2020.04.20
命を守る行動を
こんにちは、個別指導Wam 西取石校です。 事態はより深刻度を増しています。 2月のブログで「今回の休校措置は、神様がくれたプレゼント、そうポジティブに考えて 復習をしましょう」と記しました。 その言葉に嘘はないのですが、今から振り返ると、状況認識の甘さを痛感します。 3月のブログで「教室が、明日を担う子ども達の『生きる力』を育む場であらねばならない」 と記しました。 その言葉に嘘はないのですが、今となっては、悠長な発言だったと思ってしまいます。 今、我々がしなくてはいけないのは、タイトルにもあるように「命を守る行動」です。 自分の命を守る行動であり、
2020.03.27
「生きる力」を育む場として
皆さん、こんにちは。個別指導Wam西取石校です。 新型コロナウィルスが猛威を振るうという異常事態の中、いかがお過ごしですか。 阪神・淡路大震災や東日本大地震の時もそうだったのですが、今回のような事態に遭遇すると、 つくづく「日常」というものの薄っぺらさを痛感せずにはおれません。 安穏と「日常」生活にあぐらをかき、根拠もなく今ある生活がそのままずっと続くと思ってしまっている、「天下太平」な感覚が覆され、呆然としてしまいます。 我々は、先行き不透明な世界を薄氷を踏む思いで歩んでいるんだと再認識します。 そして、そう感じると、今、自身が係わっている「教育」というものの重要