2013.10.28
高等部便りその7
めっきり涼しくなってきました。和歌山エリアの河西貴志高等部からです。 さて、今週末から大学の公募推薦入試が始まります。甲南女子大学を皮切りに、武庫川女子大学、神戸女学院大学、京都産業大学、関西外国語大学と続き、看護学校の推薦入試を挟んで、近畿大学でだいたいフィニッシュです。 近畿圏は特に公募推薦入試が盛んです。中でもとりわけ近畿大学は多くの受験生を集めることで有名です。第一志望者はもとより、関西大学や関西学院大学を志望している高校生も力試しに受験するケースがあるでしょう。ここは、集客にかけては抜群の戦略を持っていて、今年も和歌山県から多くの高校生が受験するはずです。集客に比例して難易度も上がっ…
2013.10.06
高等部便りその6
He was not to do anything in bad taste, the woman of the inn warned old Eguchi. He was not to put his finger into the mouth of the sleeping girl, or try anything else of that sort. 「たちの悪いいたずらはなさらないで下さいませよ、眠っている女の子の口に指を入れようとなさったりすることもいけませんよ、と宿の女は江口老人に念を押した。」(川端康成「眠れる美女」) こんばんは。受験生の皆さんは口を開けて眠らないで下さいませ…
2013.09.26
高等部便りその5
こんばんは。 夜も遅いですが、高3生の皆さんは引き続き勉強はしていると思います。場合によっては入試も目前に迫り、焦燥感もあるでしょうが、このあたりで一度夏休み中にやった参考書や問題集を復習しておくのが好ましい。 (そもそも、この時期になっても学校で与えられたプリント+αしかないという人がいますが、書店で受験科目のド定番なものと塾の先生が薦めるテキストを揃えておくことです。受験をするのに道具に不案内であったり、なぜか吝嗇であるならば来年大変な付けを返されることになります。勿論、このあたりの参考書や問題集の情報を受験生にアップデートしていくことは、高等部の重要な仕事なのですが、進学校生徒でも意外と…
2013.07.11
高等部便りその3
The truth is that she spoke about her misfortune without any shame in order to cover up the other misfortune, the real one, that was burning in her insides. (Gabriel Garcia Marquez ) 「実を言うと、彼女が自分の不幸について、何の恥じらいもなく話したのは、もう一つの不幸、彼女の心の奥底でなお炎を放っていた真の不幸を隠すためだった。」 こんにちは。河西貴志高等部からです。 上記マルケスの英訳ですが、一つ目のthatは名…
2013.07.08
高等部便りその2
A man cannot become a child again, or he becomes childish. But does he not find joy in the child’s naïvité, and must he himself not strive to reproduce its truth at a higher stage? (Karl Marx Grundrisse) 「おとなは二度と子どもになることができず、できるとすれば子どもじみた姿になるだけである。とはいえ、子どもの天真爛漫は、おとなを喜ばせはしないだろうか。そしておとなが、今度は自分たち自身で、…
2013.07.03
高等部便り
We neither strive for, nor will, neither want, nor desire anything because we judge it to be good; on the contrary, we judge something to be good because we strive for it, will it, want it, and desire it. 「我々は、あるものがいいと判断するから、それを求める〔努力・意欲・衝動・欲望〕のではない。反対に、我々はあるものを求めているからこそ、それがいいと判断するのである。」(Spinoza) こん…
2012.11.27
高等部その6
「時代は苛酷だが今ふうだ。」(イタリアの諺) こんばんは。川北(河西貴志)高等部からです。公募推薦入試も佳境を迎え、教室も生徒も僕自身も日々緊張感が高まってきております。 こういう適度に張り詰めた感じはとても好きですね。現実(=社会)と対峙しているという感覚がリアルに感じられるからでしょうか。 大学生になると現実(=社会)感覚を失い、その多くがサークルだとか資格試験とかお洒落だとか色恋沙汰に向かってつまらなくなってしまうのですがね。無難でかわいらしいですが、強度がないというか物足りない感じはあります。stateに対するデモとか何かあれば別ですけれど(笑) 高3受験時は、人生でそういう緊張した機
2012.07.01
高等部開校その5
「怨恨=ルサンチマンの人間は犬であり、痕跡にしか反応しない一種の犬(狩猟犬)である。彼は痕跡しか備給しない。つまり、彼にとって刺激は局所的に痕跡と混同されているので怨恨の人間はもはや自分の反動を活動させることができないのだ。」( ドゥルーズ ニーチェと哲学 ) こんばんは。校舎付近のファミレスで、いかにもまずそうなサラダとかパスタ(?)を食べながら書いています。 こちらの河西貴志地域に仕事と生活の拠点を移してから、数ヶ月経ちましたが、昔の教え子とかによく遭遇しますね。誰か分からないような格好をして、時々コンビニにいく時間とかも気にしているのですが。 ただ、中学生や高校生の成長の早さは驚くべ
2012.06.19
高校部開校その3
「コートには何一つ余分なものはない、とテニスボーイはいつも思う。ラインとネットとボール、そして向こう側に立つ優しい敵、これだけ簡潔に美しく人生を過ごせたらどんなにいいだろう。」( 村上龍 テニスボーイの憂鬱 ) 台風が今夜直撃するようです。台風や雷になると、小学生のようにテンションが上がってきますね。 Youtubeでデビットボウイの古いライブ映像を見ながら、これを書いています。おっさんになってからも格好いいのですが、若い時はなにやら神憑っていて、ぎょっとする美しさがありますね。特にベルリン時代のコンサートで、あやしげなものを飲みながら男の子たちや女子高生みたいなのが異常に熱狂している姿がいい
2012.06.16
高等部開校その2
「薔薇を持つ女、薔薇にもまがふ あえかさのひと。はて 売りものはどれ、おんみ自身か、あるひは花か、それとも もしやみんな一緒か。」 (ソピステース ギリシャ叙情詩選) 和歌山北エリア(河西貴志)高等部からです。なかなか河西貴志というかWamは地元の小学生や公立中学生が通う塾というイメージが強いようですね。付近での高校部の認知度はまだまだ低く、これからジワジワという感じです。早く高校生だけで80人くらいにはしたいですね。 さて、河西貴志高等部では2回体験授業(無料)実施していますので、是非足をお運びください。