2024.12.09
10歳の壁
9~10歳の子供は、物事を客観視できるようになります。身体も成長し、運動能力も発達するため、それまでよりもできることが増えます。その反面、成長には個人差も大きく、自分と周囲の友達や兄弟を比較し、「できること」「できないこと」がわかるようになる時期でもあります。「10歳の壁」は、「生活面」「学習面」「体力面」の3つに表れます。 ①生活面では 子どもたちは、親や先生等の大人の評価よりも自分と同世代の友達からの評価を第一に考えるようになります。友達から悪い点を指摘されると、両親が「大丈夫」とフォローしても、聞いてくれないこともあります。また、客観的な判断力が付き始めるため…
2024.12.08
第1志望はどうやって決めるたらよいか?
偏差値で学校を選んではいけない! 志望校を決める際、偏差値で決めてはいけません。以前は、志望校の偏差値と自分の偏差値とを見比べて決める生徒が多くいました。しかし、学校も個性化が進み、偏差値だけではその学校の良さが分からない時代です。偏差値はあくまでも入試での合格可能性を測るための指標でしかありません。 「よい学校」とは「波長の合う学校」 では、「よい学校」とはどのような学校なのでしょうか?「よい学校」とは、「波長の合う学校」だと思います。「波長の合う学校」とは抽象的ですが、多くの生徒は志望理由に「校風がよいと思った」と言っていることが多いのです。その学校の風土・雰囲気等が合うとい…
2024.12.07
勉強がはかどる方法④
勉強がはかどる方法として、音楽を利用するのも有効です。音楽の種類や使い方によって、勉強のはかどり方に違いが出ます。 1. 勉強を始める前に好きな音楽を聴く 好きな音楽を聴くだけで、勉強へのモチベーションが上がります。好きな音楽を聴いて気分が高揚しているときや、好きな音楽を聴こうと期待しているとき、脳内でドーパミンが分泌されます。好みでない音楽には、ドーパミン分泌の効果がないので、「自分にとって」心地いい音楽を選ぶのがポイントです。「快楽を生み出す神経伝達物質」であるドーパミンが放出されると、やる気やモチベーションが湧き上がってきます。鳥肌が立つようなメロディーを聴いてしまったら、…
2024.12.06
勉強がはかどる方法③
勉強がはかどる方法して、休憩を取ることは大切なことです。効果的な効果的な休憩のとり方をご紹介します。 1. 間食をとる お菓子をつまんだり、お茶を飲んだりするのも、気分転換には有効です。勉強の合間にリフレッシュできる間食の取り方は、「空腹だから食べたいのか、ストレス解消が目的なのか」を意識することです。 【空腹を感じている時】 おにぎり・イモ類・フルーツなど、砂糖が入っていない間食がオススメです。炭水化物は腹持ちがよく、食べ過ぎを抑えてくれます。 【ストレスを解消したいとき】 砂糖には、脳内の幸福ホルモンを一時的に増やしたり、血糖値を上げて気分を高揚させたりしてくれます。気…
2024.12.05
勉強がはかどる方法②
勉強がはかどる方法として、集中力を維持出来るを方法をご紹介します。 1. ポモドーロ・テクニック 集中力を維持するには、勉強時間を短く区切り、休憩をはさむことが効果的です。 (例)15分間ずつ勉強し、合間に休憩しながら45分学習する 休憩なしで60分間学習しても、40分ほど経過した時点で集中力が急激に下降したます。一方、休憩入りで45分間学習すると、脳が休憩で回復したことにより、集中力が持続します。つまり、休まず勉強しつづけるよりも、休息を小まめにとったほうが、集中して勉強できるのです。 2. ツァイガルニク効果 勉強の途中、キリの悪いタイミングで中断して休憩に入ると、ツァイガル…
2024.12.04
勉強がはかどる方法①
勉強のやる気がわかない時、はかどる方法はないかと考えてしまいます。一般的に、行動を始める→行動を続ける→行動を終えるという流れのうち、最も気が重たいのは「行動を始める」ときだと言われています。しかし、気が重いからといって行動を起こさないわけにはいきません。では、どうしたらよいか?それは「行動すること」です。やる気が出たからやるというより、やり始めるとやる気が出るというケースが多くあります。年末の大掃除などは良い例だと思います。最初は乗り気がしないまま始めたかもしれませんが、いざ開始すると、気分が乗ってきて、部屋をきれいにしてしまったという経験はあるかと思います。ですから、「やる気が出ない」など…
2024.12.03
語彙力の重要性
言葉をどれだけ知っているか? 語彙力が少ない人は、知っている言葉の範囲でしか文章をとらえられませんので、 言葉をたくさん知っている人よりも世界が粗く見えています。 『足もとを見る』を例に挙げますと、 語彙力がある人は、『相手の弱みにつけこむこと』と意味を理解しています。 ですが、語彙が少ない人ですと、『足もとを見ている』とそのままの解釈をしています。 文章を読んでいて、この言葉だけでしたら、内容把握する上で大きく影響しませんが、 それ以外にも理解していない言葉が何語もあると、全く異なる内容になってしまいます。 生徒は軽視しがちですが、語彙力は侮ってはい
2024.12.02
考えるとは
「考える」ということは、人間に備わった大切な能力です。では、「考える」とは、一体何をすることなのでしょうか? 辞書には、 考えるとは、頭を働かせること、思いをめぐらせること、工夫すること、等と書かれています。 では、「考える」と、「思う」・「感じる」は、一体何が違うのでしょう? たとえば、何かを食べている時に、ある人は「おいしい」と思う、感じる。一方で、他のある人は「おいしい。何が入っているんだろう?」と考える。この二つには差があります。 「思う、感じる」と「考える」の違いは、「問い」が在ることです。この場合、「何が入っているんだろう?」が「問い」です。 一方で「おいしい」と…
2024.12.01
読書で読解力は向上するのか?
読解力は読書でつくとは限らない! 国語が苦手な子供の保護者の方から、「うちの子は読解力がないので、本を読ませてください。」 という相談をよく受けます。国語ができる子の多くが、幼少期に本に親しんでいたことが多いため、「読書=読解力がつく」というイメージがあるのだと思います。幼少期に読書をしていた子供の多くが、国語でよい成績をとる傾向があるのは事実です。しかし、読書量を増やすことで読解力がつくことは必ずしも言えません。「読書」と言ってもそのやり方は様々で、読解力を伸ばしやすい読書と効果のない読書があるということです。 読解力アップ効果のある読書とは? 読解力アップ効果のある読書とは、…
2024.11.30
短時間で成績を上げるには
学習に対する目的意識を持つこと 学習においてありがちなのは、「宿題だから仕方なくする」といった考え方です。これは、時間の無駄でしかありません。仕方なくする勉強は、やらないのとほとんど変わりません。学習の目的意識を持って取り組んで欲しいと思います。 学習の目的意識とは「今の自分を、よりよい自分に変えていく」ということです。志望校合格等といった具体的な目的もありますが、志望校合格はゴールではありません。長い人生を幸せに生きるために、知識を増やし、学習の仕方を学ぶことがとても重要です。 時間を意識してから取り組むこと 宿題や学習課題に取り組む際、なんとなく取り組むのではな…