昨日の記事、「日本の学力低下の原因は? もはや「学校に期待できなくなった」背景」の続きになります。
日本の学力が下がったという話は、いろいろと耳にしますが、
これは「OECD生徒の学習到達度調査(PISA)」をもとに言われるものです。
OECDが進めているPISA(Programme for International Student Assessment)と呼ばれる国際的な学習到達度に関する調査に、我が国も参加しており当研究所が調査の実施を担当しています。PISA調査では15歳児を対象に読解リテラシー、数学的リテラシー、科学的リテラシーの三分野について、3年ごとに本調査を実施しています。(国立教育政策研究所から引用)
数学的リテラシー | 読解力 | 科学的リテラシー | |
2000年 | 8位 522点 | ||
2003年 | 6位 534点 | 14位 498点 | |
2006年 | 11位 522点 | 18位 498点 | 6位 531点 |
2009年 | 10位 529点 | 8位 520点 | 5位 539点 |
2012年 | 8位 536点 | 4位 538点 | 4位 547点 |
2015年 | 6位 532点 | 8位 516点 | 2位 538点 |
2018年 | 6位 527点 | 15位 504点 | 5位 529点 |
2022年 | 5位 536点 | 3位 516点 | 2位 547点 |
過去の全結果を見ると上記のとおりです。
調査年が最近になるにつれて、参加国・地域が増えていますので、初参加の国に抜かれた事例も見られます。
ただ、純粋に順位を見てみると、どの分野も過去最高です。
点数で見ると、読解力以外は過去最高平均点ですし、順位は全分野で過去最高です。
全体の平均点が下がっていますが、日本はその中でも耐えています。
ですから、日本の学力は必ずしも下がっているとは言えません。
学校の働き方改革が進んでも、順位があがっているのは、なぜなのでしょうか?
それは、明日の記事に書きます。