
こんにちは。
個別指導WAM東豊校です。
先日、高校生の生徒の学習相談を行っていました。
生徒からの相談は
『英単語の日本語の意味を覚える事が上手く出来ない』
でした。
そこで、どのように勉強をしているのかを確認してみました。
以下のように勉強をしてくれていました。
①単語帳の1ページ(全部で10単語程度)の単語のスペルと意味を確認。
②その後、赤シートで隠し確認した日本語の意味を答える。
③意味が言えなかった単語に印を付ける
④言えなかった単語を5回ほど単語と日本語の意味を繰り返し見る
⑤もう一度、同じ範囲で単語テストをする
でした。
続いて、以下のような質問を教室長から挟みました。
『①~⑤のように行って、短期的、勉強して直ぐに単語は覚える事が出来ていた?⑤の段階で③で言えなかった単語が言えるようになっていたか?』
それに対する答えは
『⑤では全部言えるようになっています!』
それを確認して、教室長から次の質問に移ります。
『単語の意味が覚えられていない、と話してくれたけど短期的には覚える事が出来ているね。単語の意味が覚えられないのは長い期間覚えられないという事だね?』
と聞いたところ、
『そうなんです。1週間経つと忘れてしまうんです。』
そこで、さらに教室長から質問をしました。
『そのページは1週間で何回繰り返し行えたかな?1週間毎日行った?それとも2日に1回?それとも1回やって終わりにした?』
生徒からの答えは
『1回だけです!』
そう。ここが重要なところですね。
生徒は単語の意味を覚える事が出来ていないと話していました。
しかし、この【覚える】という事は【やって直ぐは覚えている】と【長い時間覚えている】に分ける事が出来ます。
そして、相談をしてくれた生徒は短期的な記憶=やって直ぐは覚える事が出来ているのです。
一方で長期記憶=長い時間覚える記憶が出来ていないのです。
ここから導き出される課題は単純明快です。
繰り返し何度も行って覚えては忘れ、覚えては忘れを繰り返して暗記をすればいいのです。
そうすれば意味を覚える事は十中八九出来ます。
生徒に伝えたことが。
『英単語は中々覚え辛いもの。でもそれは母言語である日本語も同様の事。全く知らない日本語の単語を1回聞いただけで覚える事は出来るのか。それは無理だ。だけど、僕たちは日本語を使う事が出来ている。しかも色々な種類の単語、単語帳に載っている英単語の数よりも多い言葉の種類を使って意思の疎通が図れている。それはなぜか?』
『日々の会話の中で、テレビやスマホの中で日本語のシャワーを浴びているから。つまり日本語の接触回数が多いから覚える事が出来ているのだ。日本語でも1回聞いただけで覚える事が出来ないのに、英語でそれが出来るわけがない。だから英単語を覚えようと思ったら日本語と同じように繰り返しやって覚えればいい。』
『そして、日本語を使いこなすことが出来ているのであれば、英単語を覚える事が不可能な事では決してない。だって日本語の単語を使って意思の疎通が図れているという事は、今まで知らなかった言葉の意味を理解して覚える事が出来る能力を○○(生徒の名前です)が持っているという証拠だよ。覚える単語の種類が母言語から異言語になったとしても、それは同じ。』
『だからまずは、泥臭く繰り返しやって英単語の意味を覚えていこう』
簡単に纏めます。
何事も繰り返しやったら覚えるから!
君にはちゃんと覚える能力があるから安心して繰り返せ!!
忘れるのは人間の当たり前の能力です。
同時に繰り返し行えば覚えるのも人間の能力です。
相反する能力と上手に折り合いをつけながら、上手に勉強をしていきましょう!
ではでは。