みなさんこんにちは、個別指導Wam香川 東山崎校です。
桜の開花を迎える4月になっても、まだ肌寒い日があり寒暖差が身体に堪えます。
空を見上げると、春霞と捉えれば風情もありそうなものですが、実際のところ黄砂なのか花粉なのか、目鼻やのどを刺激される季節。新年度から元気一杯、気合十分でいきたいところ体調を崩してしまわないようにケアなさってくださいね。
さて、新学年のスタートにあたって気合が入っている高校生も多いことかと思います。
そこで今回は高校生たちからよく聞かれる以下の疑問について、思うことをお話します。
その疑問とは「大学受験の勉強は、何をいつから始めたらいいの?」という内容です。
①大学受験の勉強とは、何をすればいいのか
ここで逆に確認したいのは、
「志望校はどこなのか」
「推薦を受ける予定なのか」
「入試の必要科目を把握しているか」
という点です。
そもそも志望校が決まっていない状態で「受験勉強」をスタート、といっても国公立を想定しているのか私立(共テなし)なのかによっても対策の内容が変わってきますし、必要科目数や推薦を視野に入れるかどうかで受験日から逆算した計画には数か月分の差が生じます。
特に大学受験では志望校・学部によって受験科目が大きく異なるケースがあるため、自分が目指す大学・学部の受験科目を把握してから学習計画を立てるべきなのです。
また推薦の場合、受験科目の他に出願条件も確認しなければいけません。
学校推薦型でなくても評定の基準が提示されていたり、小論文やプレゼン等が課されたりする形式もあります。
それらが早い段階で把握できている人ほど、準備に時間をかけることができますよね。
つまり、受験勉強といっても一般的には共通テストを含め幅広く対応できるような弱点補強や模試対策にウエイトをかけますが、推薦を狙うのであれば評定を上げるための定期テスト対策や独自の試験対策に比重を置くことになります。そこからさらに科目別の細かい計画へと絞り込んでいくわけですね。
②いつから始めればいいのか
これについても前述した「志望校」・「推薦」・「受験科目」がポイントになります。
過去の統計によると、現役生の多くは「高3の春または夏」から受験勉強をスタートするようです。
ただし、受験後のアンケートによれば「もっと早くから始めておけばよかった」とする意見が圧倒的で、「受験勉強」に対する個々の捉え方の差も一因と言えるのではないでしょうか。
ここ最近では推薦による「年内入試」で早期に合格を決める人が半数近くにも及ぶそうで、この場合遅くとも12月の中旬頃までには結果が出ます。
その一方で国公立大の一般入試で受験する場合、1月中旬の共通テストから前期試験が2月下旬、後期試験が3月上~中旬と受験期が伸びる上に科目数も共通テスト+個別試験の分対策が必要になりますから、負担も増えますよね。
それに早々と推薦で合格を決めた友達同士が遊びに行ったり、自動車学校に通っていたり、新生活に必要なものを買いそろえていたりするのを横目で見ながら黙々と受験勉強を続ける精神的な強さも必要です。
こういったことから「高3で受験勉強にかける時間と負担をできる限り減らしたい」という心理が働き、高2や高1のうちから大学・学部について調べたり、評定を上げるために定期テスト対策を万全にするなどの行動をとっているという人が増加傾向なのだとか。
また、中高一貫校では進学クラスにおいて高校2年までで高校の内容を終了し、高3春から受験勉強に専念できるようなカリキュラムになっている場合が多いですし、浪人生もいますから、高3になってからの模試は特に成績が上がりにくくなります。
本人が頑張って勉強している分、周りも本気で打ち込んでいる時期だけに、焦ってみたり「これだけやっているのに」というネガティブな心理状態に陥りやすいということもあります。
基礎力が身についている前提であれば、志望校と現時点での実力に余程の開きがない限り高3からのスタートでも遅くはないでしょう。
ただし高3の1学期には評定が固まり、9月10月には推薦や共通テストの出願が始まりますから遅くとも高2の夏には動き始めたほうが良いと考えます。
いつからスタートするかは自由なのですが、実は「日頃の勉強」と「受験勉強」を切り離して考える必要はなく、例えば英単語を覚えるということも当然、受験勉強ととらえて取り組んでいれば日々の積み重ねが模試の長文問題などにも繋がるはずですよね。
ただわかっていてもつい、「目先の小テストや定期テスト前だけの勉強」になっていないですか?
ちなみに大学受験に必要な英単語数は、受験する大学や試験の種類によって異なりますが、共通テストでは、約4000~5000語の単語力が必要と言われています。
それだけの量を高3になってから「受験勉強」として詰め込み直す人と、既に3000語程度が入った状態で他の対策を打つことができる人。この2人が同じ大学・学部を志望している場合、少なくとも英語1科目においてはどちらが優位なのかは容易に想像できますよね。
大学受験について、何を・いつから始めれば良いのか誰しも気になるところだと思います。
何となく「スタートは早いほうがよさそう」と考えている人は多いと感じますが、志望校にしても受験の種類にしても、具体的な目標がない状態だと勉強の計画自体ぼやけてしまいますし、早くスタートする分モチベーションの維持が難しくなります。
昔と違ってネットから簡単に情報を取ることのできる今、高校生たちを見ていると自分の志望校でさえ情報が溢れすぎて絞り込めなくなっているようにも映りますが、ご家庭では「高校生ともなると親からの助言なんてうるさがられるばかりで…」と悩まれている親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
目標を定めて真の「受験勉強」をスタートするには、独力では大変困難です。
ゴールまでの期間を逆算してどのように走ればよいのか、一緒に考えて今から無理のないペースづくりをしていきましょう。
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