
こんにちは、川越駅前校です。
本日は都内難関私立高校の入試についてのお話です。
2025年 開成高等学校 入学試験
例年通り大問4題構成です。
1は数と式より、ピタゴラス数に関する標準レベルの問題です。演習で何度も目にしているはずなので難なく完答できたことでしょう。3:4:5はもちろん、5:12:13や7:24:25なども+αとして覚えておくと、よりやりやすかったです。
2は図形より、15°と75°の直角三角形の比率を面積から求めるという問題です。難度は高くないうえ誘導も丁寧なので、1問目同様に解きやすかったことでしょう。この15°の倍数角の比率と黄金比については証明も込みで扱えるようにしましょう。
3はデータの活用より、ヒストグラムと箱ひげ図から四分位数を見極める問題です。文は長めですが難度はいたって基本レベルで、条件をしっかり整理できれば数学の得意不得意関係なく完答できます。ただ、この学校では珍しいということもあって盲点ともいえました。
4は比例と関数より、関数と回転体を考察する問題です。今年度ではもっとも難度が高い問題ですが、その理由は計算の繁雑さにあります。8乗とか出てくるので闇雲に加減乗除を繰り返すととんでもない数値になってしまいます。展開の分野で習ったように値を入れるのは最後にして、なるだけ簡単になるよう文字式のまま計算をするというのがポイントです。
いずれにせよ、どうすればいいか試行錯誤を経た粘り強い学習を求める学校なので、あれこれアプローチできるよう日頃から演習を積んでおきましょう。