みなさんこんにちは、個別指導Wam香川 東山崎校です。
さて、みなさんは中学校において今年の春から行われる教科書改訂についてご存知でしょうか。
学習指導要領の改訂に伴う2021年の大改訂と比べて、今回の改定は大幅に内容が変更されるものではなく「小改訂」なのですが、いったい何が変わったのでしょうか?
今回の教科書改訂の主なポイントは
などとされていますが、その最大の特徴は「デジタル化」であるといえます。
新しい教科書に収録されている二次元コードの数は従来の物と比較すると約4倍にもなるそうで、例えば英文や単語の音声を聴くことができたり、数学の図解、理・社では実験の様子や様々なデータ、資料などが二次元コードによって視覚的に得られたりといった情報量が格段に増えているようです。
ただ各教科書のページは5教科合計で10ページほどしか変わっていないとのことなので、こういったデジタルコンテンツを学校や家庭でどう活用していくのかが気になります。
先日、香川県教育委員会が小学5年と中学2年を対象に毎年独自で行っている学習状況調査の報告書が公表されましたが、昨年の調査では1人に1台与えられるタブレットなどの端末について、家庭への持ち帰り利用が進んでいることが分かったそうです。
記事によると、
『調査の結果「タブレットなどの端末を毎日、もしくは時々家庭で利用できるようにしている」と回答した学校は小学校が74%、中学校が60%と、いずれも前回を上回りました。』
『県教委は、タブレットの活用を学校に促したことで、環境整備が進んだと評価しています。』
とされていますがその一方で、授業以外の勉強時間について「平日に1時間以上勉強している」と回答した生徒児童の割合は減少しているとのこと。
つまり学校側が家庭での活用を促す目的でタブレットの持ち帰りを進めたものの、学校外の勉強時間が減っているということは、生徒たちが新しい教科書で4倍に増えた二次元コードを“主体的に”読み取って学習しようとする「何か」がなければ、相変わらず教科書を開くことすらしない生徒もいるかもしれません。
理科の授業で準備や片付けに時間の掛かる実験を行わない代わりに、
「テストには出るから器具の使い方や実験の手順を見ておくように」
と先生から言われたとして、果たして何パーセントの生徒がその日帰宅してから教科書を開き、該当する二次元コードをタブレットで読み取るという行動にまで至るでしょうか。
今後ますます「教科書のデジタル化」が進むことは間違いないでしょう。
ただ、現状ではまだ紙ベースのアナログな教科書という部屋に、間接的なデジタルコンテンツへの小窓があって、そこから景色を見ることができるイメージでしょうか。
例えば地理の教科書から繋がるデジタルコンテンツの世界が、VRのようにリアルな風景だけでなく人々の話す言語や音楽、現地の気候などまで感じ取れるような五感を刺激するようなもので、そこからさらに興味を惹かれる部分に対してダイレクトに扉を開いていけるとすれば、格段に勉強が楽しくなることでしょうね。
子どもたちが自ら主体的に新しい教科書を開きタブレットを活用するためには、やはりそのきっかけ作りと習慣化するための環境が必要です。
さらにその中で何がテストで問われるポイントなのか、デジタル化で増える情報を整理し定着させるには家庭学習と併せて塾の力も必要だと私は考えます。
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担当 内海
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