今日は、千葉県教育委員会が決定した、令和8年度(令和7年度実施)の公立高校入学試験から「高校入試の調査書の欠席日数など一部項目を削除する」というについてお話ししたいと思います。このニュースを聞いて、「欠席日数を削除するってどういうこと?」と思う方も多いかもしれません。実は、この変更には、生徒の評価方法を見直し、より公平で多様な評価ができるようにしようという狙いがあるんです。
https://www.pref.chiba.lg.jp/kyouiku/shidou/press/2024/koukou/r8kaizenten.html
これまでは、高校入試の調査書に、欠席日数が記載されており、時にはそれが入試の合否に影響を与えることもありました。特に、病気や家庭の事情で欠席が多かった生徒にとっては、不利に働くことがあったんです。
例えば、長期間の入院や家族の看病など、やむを得ない理由で欠席していた場合でも、その情報が評価に影響することがありました。しかし、欠席日数がすべての生徒に平等に影響するわけではなく、状況に応じた配慮が必要だという声が高まりました。
この新しい方針の最大のメリットは、生徒一人ひとりの個別の事情に配慮できるようになることです。病気や家庭の事情など、個々の事情により欠席していた生徒も、今後はそのことを不利に評価されることなく、学力や学校での努力がしっかりと評価されることになります。
また、欠席が多いことが必ずしも学力に関係しないという考え方が広まり、生徒の総合的な評価ができるようになるんです。これにより、もっと多様な生徒が評価されるようになり、精神的な負担も軽減されるかもしれません。
とはいえ、欠席日数が完全に削除されることには、いくつかの課題もあると考えます。例えば、長期的な無断欠席を繰り返す生徒の評価がどうなるか、といった問題です。学校側が生徒の欠席を全く無視してしまうと、社会性や規律の重要性が薄れてしまうかもしれません。そのため、欠席が多い場合には、別の形でその理由や影響を考慮する方法が必要になってきます。
また、学校側としても、欠席理由に基づく支援や指導をどう行うかが課題です。生徒の背景を理解し、個別に適切なサポートをする体制が求められます。
今回の変更は、生徒一人ひとりをより公平に評価しようという意図があることは間違いありません。当塾としても、学校に通えていなかった時期があるなどの事情を持つ生徒の選択肢が広がることとなるためとても喜ばしいことですし、学校以外で学習ができる場所として学力向上、学習習慣の定着をサポートしていくことによって、そういった生徒の支えになり可能性を広げたいと考えています。