教室ブログ

2025.01.06

転がる卵と想像力

皆さん新年明けましておめでとうございます。WAM黒原校の米井(こめい)です。

本年もどうかよろしくお願いいたします。

そして新年一発目となる緊張のブログ記事でございます。

何か新年っぽいことでも書こうかなぁとか考えてたのですが、それもなんだかつまんないなぁとか思ってみたりしまして、結局「人間って今あるものには鈍感で、失敗を繰り返さないと学習できない生き物」なのどうにかならないのかな?って感じのことでも書いてみることにしました。

もちろんこの記事を読んでいただいている方が一番興味があるのは、成績の上げ方や勉強に関することだとは思いますので、そんな感じのお話にはなるのですけれどもさっそくいってみましょー!

 

めちゃくちゃ当たり前なのですが、筋トレも何もしていないのに毎日寝て起きるたびに体中に筋肉がついてどんどんマッチョになっていくことってありえないですよね?

似たように勉強も、何もしていないのにどんどん知識量が増えて成績が上がっていくというのもあり得ないというのはご理解いただけるかと思います。

そんな簡単な理屈はわかっているのに、教育現場の現実としましては、勉強しないお子さんがめちゃくちゃ多いです。

ではなぜ勉強する子としない子に分かれていくのか??

もちろん様々な要素があるので、一概に言えないかとは思うのですが、自分の実体験をもとに考えてみますと、小学生時代は「ご家庭の方針」中学時代は「周囲の環境における影響」が大きく、高校時代は「自覚の問題」が大きいという印象に落ち着きました。

中でもとりわけて厄介なのは、中学時代での大きな要素としてあげた「周囲の環境における影響」コイツです!

だって一般的には、周囲の人間でそこまで勉強している子の方が少数派だからです。

こどもちゃんがよく言い訳につかう「だってみんな◯△□やし」ってやつですね。

でもこれはある意味仕方ないと思うんです。

ご存じの方も多いかとは思いますが、なぜなら世の中って何かと28(にはち)の法則ってやつでできてることが多いですから。

 

28(にはち)の法則とは、20%の少数が全体の80%に貢献している現象のことで、日常の様々な事象にも当てはめることができ、イタリアの経済学者ヴィルフレッド・パレート氏によって発見されたものです。1896年に発表された論文の中では「社会全体の所得の80%は、20%の高所得者層によって生み出されている」といったもの。

 

ですので世の中の現実としましては、一部の勉強する生徒さんたち(少数派)によって様々なことの大半が決まっているのですけれども、8割がたは勉強しないお子さんたち同士で「勉強やってない友だちの方が多いし」ってぬるま湯につかってしまうんですよね。

皮肉なもんですよね。。。

でもここで少し踏みとどまって欲しいんです!!

ちょっとここで例え話をしてみますので、どうかみなさんは想像力を働かせてみてください。

ふとした拍子に大事な卵が転がってしまったらあなたはどうしますか?

そこは坂道で、何もしなければ小石にでもぶつかって割れてしまうのはまず割けられないといった状況です。

 

ではその卵がどういった卵かも想像して頂きましょう。

ある日、傷ついた名前のよくわからない鳥が道端でいまにも死んでしまいそうなくらい弱っていました。

このままだと車に引かれるか、もしくは動くこともできずに飢え死にするのは間違い無さそうです。

そんな様子を見かねたあなたはその鳥を救けることにしました。

あなたの献身的な努力の甲斐あって見事その鳥は元気になりました。

そしてすっかりあなたに懐いたその鳥は、あなたの家に巣を作り、やがてツガイとなって卵を生みました。

そんなとてもとても思い入れのある卵です。

そんなとても大切な卵が今あなたの目の前で転がり落ちてしまったら?

①何も考えず反射的に拾おうとする

②少し様子見してからどうするか考える

③今回はあきらめて次また落ちたときに救ける

④何もしない

あなたの選択はどの選択肢が近いでしょうか??

恐らく①を選択した方が圧倒的に多いのではないでしょうか。

そして④を選択した方は恐らく皆無なのでは??

 

では、次の質問にいきます。

あなたはまだ未成年で、今後のあなたの将来は今勉強するかどうかで、生涯年収をはじめ様々な選択肢に影響を与えます。

あなたはどうしますか?

①何も考えず今すぐ夢中で勉強する

②少し様子見してから勉強するか考える

③今はまだいいので学年があがってから勉強する

④何もしない

あなたの選択はどの選択肢が近いでしょうか??

恐らくですが①を選択した方は少ないのではないでしょうか。

そして④になってしまっている方も少なからずいらっしゃるのでは?

この差はどこでうまれるのでしょう??

個人的な感覚に過ぎないのですが、予想できうる結果が未来になればなるほど、人間って危機感が和らぐのかなといった印象です。

人間いつか必ず死ぬというのはみんなわかっていても、かといって毎日死にものぐるいで死を予感しながら、寸暇を惜しみつつ全力を尽くせる人は稀にしかいないのと同じ様な感覚ですよね。

ですので、皆さんにとても伝えたいのは「想像力」をいっぱい働かせて欲しいということです!

どんだけ先のことだろうが、未来というのは「今自分が何をするか」の先にしかないので、本質的には今すぐ助けてあげないといけない卵が転がり落ちてるのと同じなんです。

その想像力をもってして、今何をすべきなのかをしっかりと考えて欲しいです。

仮に、目の前の勉強から逃げたとしても、そこには素晴らしい楽園があるわけでもなく、「目の前の勉強から逃げたという現実」の先にある「より選択肢の狭まった未来」しかないのです。

先送りにすればするほど事態は悪化し、自分が行動をおこさないことで可能性に満ち溢れた未来の自分自身ドンドンドンドンどんどんどんどん消滅させていっているという事実を、しっかりと想像してもらえると喜ばしい限りです。

 

 

過去に比べたらかなり差別的な要素は無くなり、平等に向かいつつあるとても素晴らしい時代ではあるのですが、それでもやはり厳しい現実としましては、未だに社会に出ると基本的には理不尽であったり不平等な戦い(容姿・年齢・性別・国籍や家族構成・学歴・年収・所属会社のブランド力・有力なコネクションなど)を強いられることが大半です。

なんならバッターボックスにすら立たせてもらえないことも少なくないです。

それに比べると受験勉強というのは、人生の中で最後の極めて平等に近い戦い(チャンス)だと思います。

地頭の差があるじゃないかという方がいらっしゃるかもしれませんが、正直努力することでカバーできるのは、はっきりいって社会に出てからの理不尽な不平等とは比較にならない程のハードルだと思います。

ですので今の若い世代に満ち溢れたあなたたちの可能性で、もっともっと素晴らしい世の中にどうか思う存分変えていってください。

その力があなたたちにはある

そのためにはまずはしっかりと想像力を培って膨らませてもらえたらなぁと思います。

いいですか。もう一度言いますよ。

未来は今自分が何をするかですべて決まります。

最後に、WAM黒原校で米井が掲げているスローガンをご紹介して、新年一発目のブログ記事を締めくくりたいと思いまっす!!

『勉強は未来の自分に向けた今しかできないプレゼント』

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