教室ブログ

2024.12.14

暗記が苦手な子の特徴と効果的な対策

目次

暗記が苦手な子の特徴

1. 解答を見て「理解した気になる」
多いのが問題の答えを見て、「ああ、こういうことね」とその場で納得するものの、実際に解き直そうとすると手が止まる。これは、暗記が「見た瞬間の理解」で終わり、本当に覚えている状態になっていないことが原因です。

2. 見ながら書き写すだけ
これも多いのですが、暗記したい内容を頭に入れる前に、ただ見ながらノートに書き写すだけになっているケースです。この方法では「見た内容を記録する」作業が中心になり、脳を使った覚えるという行為が省略されてしまっています。

3. ホワイトボードの内容を移すのに必死
これは私の経験でもあるのですが、学校の授業中、先生がホワイトボードに書いた内容をノートに写すのに集中してしまい、内容を理解する余裕がないこともあります。こうなると、ノートが埋まるだけで知識は頭に残らない状態になります。

4. 授業を真剣に聞いていない
学校の授業を適当に聞き流しているため、基礎的な知識が不足し、暗記に苦労する子も少なくありません。授業中の姿勢が学力に直結することを実感していないことが問題です。

5. 注意をそらすものが多い
スマートフォンや散らかった机など、集中力を妨げる環境が周りにある場合も暗記が苦手になる要因です。特に誘惑の多いスマートフォンは、気づかないうちに貴重な学習時間を奪ってしまいます。

暗記が苦手な子への対応

1. 「アウトプット型」の学習に切り替える
暗記が苦手な子には、覚えた内容をアウトプットする練習を繰り返すことが大切です。例えば、答えを見ずに自分で問題を解いてみる、覚えたことを人に説明するなど、頭を使う方法で記憶を定着させるようにしましょう。

2. 書き写しではなく「考えながらメモを取る」練習
授業中は、先生の話を聞きながら「重要なポイントはどこか」を考えてメモを取る習慣をつけると、ホワイトボードを丸写しするより効率よく内容が頭に入ります。

3. 授業を「自分ごと」にする
授業の内容がテストや自分の目標(なりたい自分)にどう役立つのかを考えることで、授業への集中力が変わります。塾で生徒と個別に面談を行い、「授業の重要性」について話す機会を持つのもよいでしょう。

4. 学習環境を整える
スマートフォンを別の部屋に置く、机の上を片付けるなど、注意をそらす要因を排除して集中しやすい環境を整えましょう。

5. 定期的な復習を取り入れる
忘れる前に何度も復習することが、暗記を苦手とする子にとって特に大切です。当校では、小テストや定期テスト前の確認テストを通して、生徒一人ひとりの進捗を確認しています。これにより、どこでつまずいているかを把握して復習を進めています。

まとめ

暗記が苦手な子には、「解答を見て満足しない」「写すだけで終わらせない」など、具体的な改善ポイントがあります。また、学習環境や授業の受け方を見直すことも重要です。こうしたポイントを押さえ、塾や家庭で適切に支援していけば、暗記が得意ではない子でも効率よく学ぶことができるでしょう。

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