今回は、国語の重要度が増していることについてです。
文部科学省の方針により、大学入試が従来型の記憶力偏重から、思考力を重要視する教育へと大きく変わりました。それに伴い、小・中・高の指導要領改革も2020年以降に変化をしてきております。AI時代に突中し、求められることも変わってきております、知識よりも創造的な視点や発想力を持った人が求められる時代に変わってきております。従来は暗記科目と言われていた社会や理科も記述問題や思考力を問われる問題が、大学や高校受験の入試問題で多く問われており、学校の定期テストにもその傾向は反映されております。
では、この創造力や思考力を鍛えていくのに最も重要な科目は?と言われるとそれが今回のお題の国語になります。国語の勉強ってどうやればいいのか?古典や漢字・文法はわかるけど、読解力ってどうやって勉強していけばいいのか?などの疑問点も多いと思いますし、学校の定期テストで実力が図りにくいのもこの国語と言えると思います。学校の定期テストでの現代文は、教科書の文章を使うのがほとんどだと思います、なので授業で先生が解説してくれた内容を理解していければ、点数が取れたりもします。実際には、自分で文章を読み理解し、考えていない問題も多く存在しており学校の定期テストの上位者が読解力や国語力の上位者とも言えない場合があります。また、多くの方が認識されているところでもありますが、この国語力(思考力や読解力・判断力・文章表現力)を身につける効率的な指導方法が確立していないという事です。個人個人の持つ感覚的なところが大きく左右されるので、実際に国語力がある先生の話が、生徒に全員にそのまま適用できるかと言われればそうではありません。数学などの答えや解答方法は、基本的にはどの先生が解説しても同じ答え、同じ解き方になります、いわゆる模範解答があります。ですが、国語にはテストや問題としての模範解答は存在しますが、その答えを導く為の方法は個人の感覚が必要になります。
では国語の対策は出来ないのか?国語を塾で勉強する意味はないのか?となると思いますが、答えは否となります。国語こそ塾で勉強する科目と言っていいかもしれません。
教科書以外の文章に数多く触れ、初めてみる文章を読み理解し、回答を通してアウトプットしていく練習を重ねていく、先述しましたが効果的な勉強法が確立していないので、地道に読み、理解し、表現していくこの繰り返してを実施していくことが国語力の強化の一番の近道と言えるかと思います。本校では、国語の授業はどのようにしているのか?ですが、夏休みや冬休みなど学校の授業がすすんでいかない期間を利用して国語の授業を実施させてもらうことが多いです。学校期間中は、学校の授業もすすんでいくので、その予習や復習に重点をおき、長期休暇を利用してこの国語力をつける為の時間を設けるようにしております、生徒様個人個人の課題も苦手単元もありますので、長期休暇ではその補填にも充てるので、十分とは言えない事もありますが、少しでも国語力をつけていければと思います。