教室ブログ

2024.10.31

サボり癖(心のクセ)に立ち向かう

こんにちは、個別指導Wam藤の木校です。

 

「勉強しなきゃと思うけど、サボり癖かある」「夏休みの宿題を最終日に慌ててする」・・・

やらなければいけないのに「面倒だ」と思って後回しにしてしまうこと、ありませんか。しかも「明日でいいや」と本来やるべき物事を先送りして、いつまで経っても手をつけられない状態だと、「サボり癖」がついているかもしれません。

 

サボり癖の「サボり」はフランス語の「sabotage(サボタージュ)」が元で、その意味は「怠ける」です。なのでサボり癖とは手を抜く癖や怠ける癖のことと言えるでしょう。

でも、これはあなただけでなく、人間ならだれでもしてしまいやすい傾向なのです。これを行動経済学で「現在志向バイアス」と呼ばれています。

「現在志向バイアス」とは、未来の利益よりも目先の利益を優先してしまう心理のことです。わかりやすいのが「つい衝動買いしてしまう」ケース。「だっていま欲しいんだもん」という現在志向バイアスの典型例と言えます。

もう少し具体的に考えてみましょう。

 

質問1:地域の当番で、公園の掃除をしなくてはいけません。今日やれば1時間で済むけれど、1週間後だと少しゴミが増えて1時間3分かかります。どちらを選びますか。

A 今日やって1時間

B 1週間後やって1時間3分

 

質問2:地域の当番で、公園の掃除をしなくてはいけません。90日後やれば1時間で済むけれど、97日後だと少しゴミが増えて1時間3分かかります。どちらを選びますか。

A 90日後にやって1時間

B 97日後にやって1時間3分

 

質問1でBを選んだ人は「今は少しでも楽をしたい」「辛いことは後回し」ということです。でも質問2だとAを選ぶ人が多くなります。これは、かなり先のことはきちんと計画的にできるのに、間近になってくると先延ばししたくなる、という傾向を示しています。

つまり、人は誰しも「未来」はより抽象的な点に注目し、「今」はより具体的な点に着目して判断する傾向があるのです。

これが「現在志向バイアス」です。

・夏休みの宿題を最終日に慌ててする           →後からやればいいんだから!

・勉強しなきゃと思うけどサボリ癖かある    →今は少しでも楽をしたい!

全て現在志向バイアスです。先に書いたとおり、これは人間ならだれでもしてしまいやすい傾向です。

でもだからといって、「誰でもあることなんだから仕方ないよね」とはなりません。

 

現在志向バイアスを克服するにはどうすればよいのでしょうか。

1.人は「今」の欲望に流されやすい、ということを認識する

人の心は弱いもの、とまず認識することが大切です。「欲に流されているな」「いま楽をしたいと思っているな」と気付いたら、一度冷静になって考え直しましょう。他人に話すというのも方法です。

2.自分では無理そうなら、他人の手を借りる

自分では無理そうなら、他人の手を借りましょう。苦手なこと、やりたくないことは自分ではなかなか難しいものです。環境や方法を変えてみましょう。

3.できた自分を認める

もしできたら、できた自分を認めましょう。人は行動に対してプラスのフィードバックがあると、同様の行動をもっと取ろうとします。成功体験を集めた日誌をつけるなど、自分の達成を自分で認めると、行動が継続しやすくなります。

 

さあ、勉強をいつ始めますか?

 

【参考】

サボり癖のある人の特徴は?改善方法も解説

 

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