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2024.10.28

2024年 早稲田高等学院中学部 入試問題所感

こんにちは、川越駅前校です。

本日は難関中学校の入試を紹介します。

2024年 早稲田大学高等学院中学部 算数

 

【1】小問集合

計算2問と場合の数、回転の面積計量の4問から構成されています。最初の問題はよく習う部分分数分解とはいえ、数字の調整が必要だったり、計算もやや繁雑だったりと確実に得点するのは大変です。二問目の逆算は上(分子)÷下(分母)という認識を強くもっていれば正解にたどり着けます。三問目の値段問題はなるべく安くすむ場合を何通りか出して考察する必要があります。安易に考えると間違えてしまうので注意が必要です。最後の回転図の面積は、問題自体は頻出ながら正七角形という、あまり馴染みのない多角形が扱われているので、分数表記の角度に気をつけて正解を導きましょう。

 

【2】規則性

3の倍数と奇数からなる分数の並び(高校では群数列といいます。)の問題です。難問揃いのこの学校の入試のなかでは易しめで、ぜひ完答したい箇所でもあります。難関校の入試において頻出のテーマでもあるので、合計して100や200に近くなるのが1からいくつまで足したときかなど基礎知識としてぜひおさえておきましょう。

 

【3】動点

長方形を駆け回る点の位置関係を調べる問題で、平行になる場合がテーマとして扱われました。どこにあるかを細かく整理する必要があり、それ相応の時間がかかります。どうしてもしっかり書きだすという作業に対して面倒くさがる子が多いので、正答率はそれほど高くなかったでしょう。

 

【4】図形

相似をテーマにした平面・立体の計量問題です。問題文も複雑なら計算や考え方も当然のように高度なレベルまで要求されます。特に最終問題の動いた部分の立体は図のイメージ自体が難しいので、まったく分からなかったという受験生も少なからずいたはずです。そうはいってもじっくり考えるにはいい問題なので、ぜひ挑戦して応用力強化をはかりましょう。

 

総じて難度は高く、典型的でないものも多く出題されるので、それ相応の対策は必要となります。

手つかずにならないためにもさまざまな問題に触れて経験値を積んでおきましょう。

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