こんにちは!磐城駅前校です。本日も一人でも多くの方の目に届くことを願い、
投稿させていただきます。
前回の続きです。
「自分」とは人間にのみ感じる事の出来る感覚です。その他の動植物には「自分」というモノがありません。
人間以外の動植物は「自然」の流れに沿って生きています。肉食動物のライオンも空腹時以外には獲物を捕らえません。海の魚は「私は海の魚だ」と思って泳いでいないのです。
食物連鎖は「自然の摂理」なのです。
人間だけが「自分」と言う感覚を持ち、「私こそがこの地球の支配者だ」と思って生きています。しかし、自然の摂理に当てはめた時、それが間違っていることに気付きます。
しかし赤ちゃんは違います。赤ちゃんには「概念」が存在しません。赤ちゃんの名前が「太郎君」だとしますね。その赤ちゃんは自分の事を太郎君だとは思っていないのです。太郎君のつもりで生まれてこないからです。
この人が父親、この人が母親であるという認識もありません。生まれてから「言葉」を言葉として認識するまで1年以上かかります。それまでは「音」としか認識しません。やがて周りの大人たちが自分の方を向きながら「太郎君」と呼ぶものだから「自分は太郎なんだ」と認識をします。
その頃からようやく「自分」と言う感覚が芽生え始めるのです。
しかし大人程「自分」と「他人」という境界が明確ではなく、とても薄い境界線です。
保育園や幼稚園に通うようになって社会を経験しますね。自分の持ち物に名前が書いてある。他のお友達の名前が書いてあるものは触ってはいけないという事を学びます。
しかし、お友達が持っている幼稚園の本をつい横取りしてしまう。太郎君は「名前が書いてないもん!」なんて言います。すると先生に「花子ちゃんが今読んでいたでしょ?だからいまは花子ちゃんのものなの」なんて諭されたりします。
しかし太郎君には分からないのです。なぜなら「自分」と「他人」の境界線があいまいだからです。
やがてありとあらゆる経験をし、失敗をし、傷つけ、成長します。人間社会を生きているうちに「自分」と「他人」という明確な境界線があることに気付くのです。
次回に続きます。
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