「うちの子がまったく勉強しない…」「成績が悪い…」
このようにお悩みの保護者の方は多いです。ある調査によると、中学生の約4割が「勉強が嫌い」と回答しているそうです。しかし、その原因が親にあるとは限りません。勉強しない子の問題について考え、子どもの勉強に関するサポート方法を紹介します。
子どもが勉強しないのは、家庭環境・親の姿勢・学校環境等の要因が関係しています。しかし、子どもが勉強をしないのは子どもの問題です。精神年齢が低い小学生以下の時期に関しては、保護者の意思や環境が表れます。しかし、中学生にもなると、自分の意思を持ち、親の意思とは無関係に自分の今後や勉強そのものについて考え始める時期です。ですから、中学生以上になった子が勉強をしないのは、親のせいとは言い切れません。
家庭環境は、学習意欲を上下させる一因になります。例えば中学生が九九を覚えていなかったり、漢字が分からず、教科書が読めなかっ
たりすることも多々あります。この原因は、家庭で十分な教育環境等が整っていなかったからです。幼いころから「関心を持たない」「愛情がない」「暴力など外的要因を気にしている」このような環境下で育った子は、諦め癖がついていたり、自尊心が低く何事にも集中できなかったりして、勉強を続ける能力が低下しています。裏を返せば、小さいころから愛情をいっぱい受けて育った子には、年齢相応の勉強を続けるだけの能力がしっかりと身についているということです。
「自分も勉強が嫌いだったから、遺伝子が原因」と考える方もいます。遺伝子は、ある程度の限界値を決めてしまいます。しかし、環境に左右される部分も非常に大きいことが分かっています。例えば、野球のボールしか与えなかった場合と、ボールとバットを与えた場合を考えて下さい。バットとボールを与えられた子の方が、野球が上手になるのは明白です。同じように、勉強する材料をしっかりと与えてあげれば、成績は上がります。
勉強しやすい環境を与えましょう。集中できるスペースを確保し、分からない部分は質問できるように塾に行かせることがお勧めです。
他にも家庭教師や動画授業、参考書や辞書の購入等、勉強しやすい環境を整えてください。
良い成績をとったり、問題が解けたら喜んでください。「自分から宿題をしてくれて嬉しい」「こんなにがんばってくれてありがとう」等、次も頑張ろうと思えるような言葉をかけることが重要です。逆に「やるならもっと早くやってよ」等の言葉はやる気を削いでしまいます。中学生ともなると親の言葉の意味を理解しているので、かける言葉には注意が必要です。両親から褒められるのは、嬉しいものです。中学生ともなると恥ずかしがってそっぽを向くかもしれませんが、嬉しくない子はいません。
子どもが勉強する時間に、親も一緒に勉強してみて下さい。仕事で使う資格の勉強なら一石二鳥です。両親がテレビを観てくつろいでいたら、やらなければならないと分かっていても、手をつけません。保護者も一緒に勉強することで、勉強時間を共有すると、会話のネタにもなります。注意点として、「子どもの勉強を保護者が見てあげること」は辞めて下さい。保護者は、学習教育のプロではありません。言葉尻がきつくなったり、なぜ理解できないのか分からなくて弊害が生まれます、保護者のストレスにもなります。
子どもが勉強をしないのは、保護者の責任とは言い切れません。中学生以上ともなれば自身がやらなければいけないことを理解しているはずです。ただし、保護者の方がしてあげられることは大いにあります。その一つが環境を整えてあげることです。勉強や成績が心配なら、家庭内での環境を整えてあげたり、塾に通わせる等してください。子どもはすでに自分の人生を歩み始めています。自身の価値観や考え方を受け止めて、できる範囲で応援をしてあげてください。
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