皆さん、こんにちは。WAM三咲校の大國です。
9月も中旬というのに連日暑い日が続いています。どうやら今年の「中秋の名月」はサルスベリの花越しに見ることになりそうです。
9月は期末試験、模試、各種検定試験と試験が多い月です。進路を決めなければならない受験生にとっては
結果が今まで以上に結果が気になるものです。成績が伸び悩んでいる生徒の勉強方法を見ていると、問題集でも
学校のワークでも「解いて、○を付けて終わり」になっているケースが多いことに気づきます。成績を伸ばしたいなら、その後が必要です。それが「反復」と「解き直し」です。
まずは「反復」から。
人間の脳は忘れるように出来ています。脳には、生きている間次から次への入って来る全ての情報を溜め込む容量がそもそもありません。だから、必要な情報を残し、必要ではない情報は捨てる、つまり忘れるように出来ていいるのです。しかし、何度も目にすることを脳は必要な情報と認識するので、何度も繰り返して解くというのは脳の特性からも理にかなった学習法なのです。勉強が出来る人に「どうやって覚えるの」と聞くとたいてい「繰り返し」「何度も何度も」と複数回学習することと答えます。このことを考えると覚えるというのは結局自分の脳とどう付き合うかという気がします。
次に、「解き直し」です。
サッカーや野球のようなスポーツの世界、とくに強豪といわれるチームは「スカウティング」といって次戦の相手の試合を事前に研究することは当たり前になって来ています。野球であれば、相手投手の球速や球種を試合前に情報として入れておく、主力打者の苦手なコース、球種を研究しておくなどです。そして、大事な一戦の前にはその状況に近い状態で練習し、試合に臨みます。そして、試合後「レビュー」を行い試合で出来たこと、出来なかったことを整理し、出来なかったことを練習し再戦に備えていきます。
勉強においては、「スカウティング」は過去問研究、。塾での学習、自習は練習、テストは試合にあたります。学校の小テストはミニゲーム、定期試験は部内の紅白戦、模試は対外練習試合、検定試験や入試は公式戦という位置づけです。「解き直し」はスポーツの「レビュー」にあたります。今回の試験で出来なかった問題を出来るように練習する、つまり解き直すことは試験でできなかった問題を解けるようにし、実戦レベルで通用する得点力を養うことと同じです。
定期試験や模試は意外に疲れるものです。脳が活発に活動するのですから、その分エネルギーを消費するのでしょう。解放感に浸りたいという気持ちも理解できますが、そんな時でも「レビュー」は必要です。やっていないのならば、是非取り入れてみてください。今までと同じことをやっていたら同じ結果しかでてこないのは当たり前です。
結果を変えたければ、やり方を変えてみましょう。
「勇気とは慣れた自分を変えること」
それでは今回はこの辺で。