教室ブログ
こんにちは、木太校の白根です。
少し前に第１回英検の結果が返ってきました。
どの級においても、受検した塾生・外部生ともによく頑張っていたので、たくさんの合格証を受け取ることができました。
そんな中、先日の四国新聞で英検についての気になる記事を読みました。
もしかすると読んだ方もいらっしゃるかもしれませんが、記事の内容を簡単にまとめると
・中３で「英検３級」相当以上の生徒は昨年度より0.8ポイント増えて50.0％となった。
・高３で「英検準２級」相当以上の生徒は昨年度より1.9ポイント増えて50.6％となった。
・いずれも調査を始めた１３年度以降初めて半数に達した。
・政府は、２７年度中にそれぞれ６０％以上にすることを目標にしている。
上記のような内容となっています。詳しくは下のグラフも参考にしてください。
このグラフからも分かるように、中３で英検３級程度以上の英語力をもっている生徒、高3で英検準２級程度以上の英語力をもっている生徒は増加傾向にあり、今年初めて50％を超えました。
これだけでも、英語力は年々上がってきていると言えるのではないでしょうか。
では、今回の英語力の基準となっている英検の受検者数はどのように変化しているのでしょうか？
英検協会の報告によると英検の受検者は2013年度に約270万人だったのが2022年度には420万人にまで増加しています。
確かに、木太校でも毎年多くの塾生・外部生が英検を受検しています。
その中でも、ここ最近は小学生の英検受験が増えてきたように感じます。
それだけ、小学生の保護者の方の英語に対する意識も高まってきているのかもしれません。
これまでも小学生の保護者の方との面談で「中学校に入ると英語が心配で・・・」という話をよく聞きましたが、「小学校の英語で困っている」という話はあまり聞きません。
そこには小学校と中学校の英語の「目的」に違いがあるのではないかと考えています。
端的に言うと
小学校の英語・・・「英語を聞き、話す」ことで「英語に触れる」
中学校の英語・・・「英語を聞き、話し、書く」ことで「英語を理解する」
というような違いです。
ここで問題になるのは中学校の目的に入っている、「書く」ことと「理解」することです。
小学校の英語では学校によって多少の差はありますが、書くことに力を入れているところは少数ではないかと思います。
実際に、面談に来た小学生の中には英語の「曜日」や「月」は「何となく読めるけど書けない」という子どもが多いのが現状です。
まして、英語の文法的な理解、例えば「be動詞と一般動詞の違い」、「三人称単数のs」などの文法的内容は今の小学校では学習しません。
そのため、小学校では何となく使っていた英語を、中学校では文法的な理解をしながらもう一度勉強をすることになるのです。
私はこのようなことが起こるのは、「小学校の英語教育と中学校の英語教育が接続していないこと」が原因ではないかと考えています。
先ほども述べたように、小学校では「英語を学ぶ」＝「英語に触れること」を目的としているため、英単語を書いて覚えるという勉強はあまりしません。
しかし、現在の小学校の学習指導要領には「600～700単語を習得する」とあります。
そのため、中学校の教科書を見るとたくさんの英単語が「小学校で学習した英単語」として出てきて、すでに知っている単語として扱われます。
中学校の定期テストを見ればわかる通り、中学校1年生から教科書でやった英単語は書けることが要求されます。
つまり、中学校では「英語を学ぶ」＝「英語が書ける」なのです。
このように「小学校の英語教育と中学校の英語教育が接続していない」ことが中学校で英語が苦手になる大きな要因なのではないでしょうか。
そのため、Wam木太校では小学校の英語から単語を書いて覚えることにも力を入れています。同時に文法的な理解も授業の中で丁寧に解説することで、基本的に小学生で英検５級(中１程度)を取ることを目標に勉強しています。
そうすることで中学校の英語をスムーズに進めることができ、英語を得意科目にすることができます。
現在、Wam木太校では第２回の英検の申込を受け付けています。
英検の実施日は10月5日(土)となっております。塾生ではなくても受けることはできるので、興味のある方は校舎までご連絡ください。
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担当 白根校舎長
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