こんにちは、個別指導Wam西取石校です。
夏休みも後半に入りました。宿題は終わったでしょうか。やらなくてはいけないことが多すぎて、どこから手を付ければよいかがわからない状態になっていませんか。散らかりすぎた部屋を、どこから掃除すればよいのかで迷ってしまい、結局そのまま放置してしまっている、そんな状況になっていませんか。
人間のやる気スイッチ[脳内の「側座核(そくざかく)」という部分にあります]は、脳が活動して5分後に入ります。だから、やる気がなくても、とりあえず机に座ることが大切です。とはいえ、やる気が湧かない限り、机に向かおうとは思いませんので、今回は、やる気を出すための方法を紹介します。できそうなものを試してください。後追いでやる気は湧き上がってくるものです。そう信じて、まずは第1歩を踏み出しましょう。
◇やる気を出すための方法
①体を健康で、リラックスした状態にする。
やる気が出ないのは、肉体的、精神的に疲労が蓄積していることが原因であるかもしれません。まず は、それを取り除いてあげましょう。十分に睡眠をとる。栄養バランスの良い食事をとる。軽い運動をする。好きな音楽を聴く。そうすることでやる気が湧くベースを作りましょう。
②やるべきこと(=タスク)をリストアップする。
例えば、部屋の掃除の場合、一気に完璧な状態を目指そうとするために、やるべきことの膨大さに圧倒され、結局、やらずじまいになってしまいます。まずは、机の上、そして、机の一番上の引き出し、二番目の引き出し、三番目の引き出し、等々、やるべきこと(これをタスクといいます)を細分化し、細分化されたタスクを一つ一つこなしていくことが大切です。学習の場合も同様で、まずはこの夏にしなくてはいけないタスクを書き出してみましょう。そして、細分化されたタスクに優先順位を付け、「ToDoリスト」を作成しましょう。リスト作りが5分を超えると、知らず知らずのうちにやる気スイッチが入るはずですし、細分化されたタスクを一つずつこなしていくという「スモールステップ」を踏むことで、少しずつ前進しているという感覚がやる気を増進させてくれるはずです。
③環境を整える。
勉強へのやる気を引き出すための環境を作りましょう。勉強部屋や机の上の余計なもの(お気に入りの漫画やキャラクターグッズ、スマホやテレビなど)を片付けましょう。そして、部屋の温度は少し低めに設定し、いわゆる「頭寒足熱」を心がけてください。もし、自室の勉強机では集中できないようであれば、リビングや図書館など、環境を変えてみるのもよいかもしれません。また、同じ志を持った人が集まる場所、塾の自習室などに身を置くこともよいかもしれません。
④「勉強をする」と宣言する、その張り紙を書く。
人間の脳は、2つの矛盾する思いがあると、そこに違和感やストレスを感じ、その矛盾を解消しようと働きます。「今から勉強するぞ」と叫んでみてください。脳は、まだ勉強していない自分との矛盾を感じ、勉強を始めざるを得ないように働きます。さらに「今日は○○をする」と紙に大きく書いて机の前に貼り、それを声に出して読むというのも効果的です。脳は「そろそろはじめないとやばい」と思い始めるはずです。
⑤5分間だけでも勉強をするふりをする。
部屋の掃除と同じで、完璧にこなさなくてはいけないと自分でハードルを上げてしまうために、かえってやる気をなくしてしまっています。ほんの少しの時間、少しの量だけやってみることから始めましょう。とりあえず本を開いてみるという「ふり」でも構いません。「ふり」も5分続ければ、次第に「やる気モード」に切り替わります。そして、もし5分経ってもやる気がわいてこないようであれば、潔くやめてしまいましょう。やる気にムラがあるのは当然で、最もいけないのは、自分でハードルを上げて自分自身を精神的に追い詰めて、しんどくなってしまうことです。行動するハードルを下げることが大切です。
以上、やる気を出すための方法でした。繰り返しますが、やる気スイッチが入るのは、脳が活動しだして05分後です。そして、行動のハードルを下げて、まずとりあえず机に向かうことが大切です。