教室ブログ

2024.07.14

『You』=『あなた』に違和感を感じ始める

答えが見つかっていない文章です。

 

 

ふと疑問に思い、考えるうちに深みに嵌ってしまった話です。

 

 

みなさんは『you』をどのように日本語訳をしますか?

 

 

多くの人が『あなた』と訳すでしょう。

 

 

僕も同じです。

 

 

それでは次の質問、『あなた』はどのような時に使いますか?

 

 

 

 

それに重ねて、その『あなた』の使い方と『you』の使い方って本当に合っているのでしょうか?

 

 

 

どういうことか。

 

 

『あなた』は基本的には目下の人に使われることが多くないですか?

 

 

例えば、お母さんが自分の子供に対して『あなたはどう思うの?』とか

 

 

学校の先生が生徒を叱っている時、諭そうとしている時、『あなたはなぜこんなことをしたの?」

 

 

今思いついた例は、立場が上の人から下の人への問いかけでしか使われていない。

 

 

これを逆にしたときにどうなるか。

 

 

子供がお母さんに対して『あなたはなぜ料理をするの?』

 

 

児童が担任の先生に『あなたはどうして先生をやっているの?』

 

 

違和感が非常に大きい事が感じられると思う。

 

 

つまり『あなた』は立場が上から下の人に対して使われる言葉が主であると言える。

 

 

それでは立場が同じ人同士ではどうなるだろうか?

 

 

友人や知人と話している時『あなたはどうしたい?』なんて聞くことはあるだろうか?

 

 

なんだか他人行儀ですよね・・・。

 

 

友人や知人なら、名前やあだ名が一般的でしょう。

 

 

気心が知れている中なら『お前』とかでも良いでしょうか?

 

 

 

 

それでは初めてあった人に対してはどうだろうか?

 

 

初めてあった人から『あなたはどこの出身ですか?』と聞かれたら。

 

 

僕は若干の違和感を感じます。

 

 

名前を名乗ったうえで『あなた』呼びをされたら、名前を憶えてくれていないんだろうな~と感じる。

 

 

失礼だなと感じるほどでは無いけれども。

 

 

 

以上の事から僕の中では『あなた』は目上の人から目下の人に使われることが主となる表現である、と言える。

 

※手元の国語辞典(旺文社10版)の『あなた』には

「対象の人名代名詞。①同輩以下の人を改まった感じいう言葉②女性が親しい間柄の相手を呼ぶ語。③夫婦が互いに相手を呼ぶ語。妻が夫を呼ぶことが多い。

とある。②~③は今回の話からは逸れるのであまり触れないが、①は僕が具体例で書いた通りですね。

 

 

 

 

それを踏まえた上で英語の『You』を考えてみよう。

 

 

英語の『You』にはそのような意味合いが含まれているのだろうか?

 

 

中学英語、高校英語の範囲では、そのような意味合いは含まれていると感じたことはあまり無い。

 

 

もちろん、目上から目下(と思われる)の人に対してYouが使われることもある。

 

 

しかし、『You』はもっと広い意味で使われている事が多い。

 

 

仲の良い友人同士でも『You』は使うし、そうでない時でも『You』を使う。

 

 

日本語の『あなた』と英語の『You』は意味が被っている場合もあるが、やはり主たる意味の乖離は大きい。

 

 

 

そう考えると『You』を含んだ文章、これを機械的に『あなた』と訳す事は本当に正しいのだろうか??

 

 

そもそも『You』に該当する言葉は日本語にあるのだろうか??

 

 

恐らく、その答えは『ない』のだろうな~。

 

 

 

この疑問は言語を学ぶ難しさだなと思う一方で、言語を学ぶ楽しさでもあるのだなと思うのでした。

 

 

対して落ちもない話で申し訳ない。

 

 

ただただ、疑問に思ったこと、考えた事を書き連ねるだけの文章でした。

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