教室ブログ

2024.06.27

計画の運用方法

こんにちは、個別指導Wam藤の木校です。

 

受験に限らず、勉強には計画がつきもの。でも、せっかく立ててもなかなか計画通りにはいきません。なぜなのでしょう?

原因はいろいろ考えられますが、もしかするとそれは、計画を立てただけで後は何もしていないからかもしれません。

では計画は立てた後何をすればよいのでしょう。いやその前に、計画を立てるにはどうすればよいのでしょうか。

今回は、計画の運用方法をみっちり学んでみましょう。

 

STEP:1 計画を立てる

1-1 大きな目標を立てる(& 期間を設定する)

まず初めに、大きな(あるいは長期的な)目標を定めましょう。一ヶ月とか三ヶ月とか期間を設定して、「こうなるといいな」という少し理想的な目標にします。理想的すぎてあまりにも現実的ではないのはどうかと思いますが、「ちょっと背伸びし過ぎかも」というあたりがよいかもしれません。

例えば「定期テストで80点以上とる」「模試で○○高校のA判定をとる」などです。人から評価される機会、例えば定期テストがあるなら、それを大目標とするのがよいでしょう。

 

1-2 短期的な目標を立てる

さて問題はここからです。大目標を定めたら、それに到達するための短期的な目標を立てましょう。例えば一ヶ月後の大目標なら、三週間後にはどうなっていればよいか、そのためには一週間後どうならなきゃいけないのかなどを考えます。

短期的目標は大目標と違い、理想を描くのではなく、頑張れば何とかなりそうな、現実的なものを設定します。例えば一週間後ならわりと間近ですよね。すると「いやどう考えても無理だろう」とか、「これなら楽々かも」とかを判断できるではないでしょうか。

 

1-3 大目標を見直す

短期的目標が決定すれば、改めて大目標を見直しましょう。注意する点は、そのとき期間は変えないようにすることです。例えば一ヶ月の大目標を考えているなら、一ヶ月という期間は変えてはいけません(三ヶ月などにしない)。その上で「いやこの短期的目標では大目標に至るのは無理かも」と思ったら、大目標を少し軽いものに変えます。

「いや、期間こそ変えたいんだ(例えば三年後に〇○高校に合格したいなど)」という場合は、仕方がありません、最初からやり直します。あくまで同じ期間のもと、できるだけ理想的な大目標と到達可能な短期的目標を決めましょう。

いくら短期的目標を重ねても大目標に達しそうにない場合は、大目標をもうひとつ上の目標「大大目標」にして、その大大目標に達するための大目標を、第一段階、第二段階などと定めます。その上で、改めて短期的目標を設定するとよいでしょう。

 

STEP:2 実行して見直す

期間、大目標、そして短期的目標を立てたら、いよいよ実行です。大目標のことはあまり考えず、短期的目標の達成を目指して取り組みましょう。もちろん短期的目標を途中で変更してはいけません。

 

計画を実行し、短期的目標に定めていた時がきました(例えば一週間が経ちました)。目標が達成できたか否かに関わらず、まずはそこまで頑張った自分を褒めてあげましょう。

その上で、短期的目標が達成できたかの確認です。もし達成できていなかったら、なぜできなかったのか理由を箇条書きにしてみましょう。誰に見せる必要もありません。

その箇条書きに挙げられた中で、次は確実に再発しないだろう(繰り返さないだろう)ことを取消線で除きます。残ったのが再発可能性のあることです。それをなくすためにはどうするか考え、対策します。

例えばついLINEに対応してしまったという場合、「送られても返信はしないようにする」とか(まあ無理なように思いますが)、「相手に「今から勉強するから送らないで」と宣言する」とか、「勉強が終わるまではスマホを触らない」とか、何らかの工夫をしましょう。

でも、突然の来客など「再発可能性はあるけど対策は立てられない」ケースもありますよね。そういったものは覚悟(心づもり)をしておくだけしかないかもしれません。

何にせよ、目標が達成できなかった分、次の短期的目標に達するにはより難しくなります。よほどでない限りは変更しない方がよいですが、目標が高くなってやる気がなくなったりするとそれはそれで問題なので、継続できるギリギリまで次の短期的目標を下げるのはやむを得ないかもしれません。

 

逆に短期的目標が達成されていたら、ガッツポーズ。でも次の短期的目標も同様に達成できるとは限りません。なのでそれで満足せずに、次の期間でも達成できるよう、達成できなかったときと同様にマイナス要素をあげて対策をしておきましょう。達成できなかったときに比べればかなり楽と思います。

このように、計画を立てて終わりではなく、実行した後に評価し、達成したかどうか見直すことが大切です。

 

STEP:3 ほめる、振り返る

その後も実行・確認を繰り返し行っていき、やがて大目標が達成したかを判定するとき(例えば一ヶ月後)がきます。まずは達成できたかできなかったかに関わらず、それまでよく頑張った自分を褒めてあげましょう。

 

次に目標に向けて頑張ったことのメリット・デメリットを挙げます。メリットとしては、目標を立てなかったときより頑張ることができた、集中し始めるとけっこう夢中になる自分に気づいた、などです。デメリットとしては○○がこんなに気になるとは思わなかった、夜やるとTVやLINEなど集中できないことが多かった、などがあります。そして次の大目標を立てるときに、そのメリット・デメリットを踏まえましょう。

 

このように目標を計画・実行・確認そして改善していくことで、確実に目標を達成できるようにしていきましょう。これは中学や高校での勉強だけでなく、クラブ活動や仕事などでも活用できます。

 

STEP:4 是正と改善

STEP2などで目標を到達するためのルールを定めましたね。「ゲームは1日2時間まで」「勉強の間はスマホを触らない」など。ルールは決めたら守らなくてはいけません。「XXだから今日はいい」などと特例や例外を認めてはいけません。

でもルールというのは、不都合があれば変えてもよいのです。いやもちろん、いつもいつも変えているとルールにはなりませんし、ましてやルールをなくしてしまってはもったいないのも確かではありますが、でも無理があるルールならすぐにでも変えるべきです。

「ルールを守ること」よりもっと重要なのは、「同じルールを長く続けること」なのです。

 

ではルールを破ってしまった場合、あるいは破りそうになった場合はどうすればよいのでしょうか。

対処する方法は二種類あります。ひとつは「とりあえず復旧する」方法。もうひとつは「原因をなくす」方法です(それぞれ「是正処置」「改善処置」といいます)。

 

例えばついスマホが気になって触ってしまった場合、「とりあえず復旧する方法」はスマホをカバンの中などにしまうこと。「原因をなくす方法」はスマホの電源を落とすか鳴らないようにすること、のようにです。もとのルールは変えずに追加する形です。

二つはセットで考えた方がよいでしょう。「とりあえず復旧する方法」だけだと繰り返してしまう可能性があるので、ルールを破ることよりも、破ってしまったからこう改善した、という記録をたくさん作ることの方が大切です。たくさん作って「こんなにも工夫することができた」と思うようにしましょう。ルールを破った際の記録は残しておくことも重要です。

 

以上、計画の運用方法を書いてきました。「計画を立ててからも案外難しい」と思ったかもしれません。いきなり全部は無理でも、できるだけやって、より効果的な勉強につなげて下さいね。

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