みなさん、こんにちは。三木校です。
2月も終わりに近づき朝晩はまだ冷える日が多いですが、日中はなんだか陽射しが和らいで春めいてきた気がしますよね。
春が近づくと、なんとなく気持ちも明るくなるものですが、この時期小学校では1年間のまとめテストが行われています。
また中学校や高校は学年末テストの時期で、受験生は本番まで残りあとわずかというタイミングですから、三木校も毎日生徒・講師たちの熱気に包まれています。
テスト結果が返ってくると、親としては当然その点数や順位が気になるところだと思うのですが「成績個表」だけでなく、テスト問題やお子さんが書いた「答案用紙」を見ていますか?
というのも、保護者の皆さんとの会話の中でよく耳にするのが
「子どもがテスト(の問題・答案)を見せない」
「親が見てもよく分からないから、いつも点数や順位しか見ていない」
ということだからです。
そこで私はぜひお母さん、お父さん方にお子さんの答案を見てほしいと思っています。
実は先日、中3生の数学の授業で生徒数人が同じ過去問での演習を行ったのですが、それぞれ自己採点を終え講師に点数を報告した際にそのうちの2人が同点だったので「2人とも同じ問題で間違ったのかな?」と思いながら、それぞれの答案を見てみたんです。
すると、点数は同じなのにその中身は面白いほど違っていました。
まずA君は解答欄がすべて埋まっているのに対し、B君の答案には空欄が目立ちます。
またA君の方は〇も×も両方あるのに対して、B君が答えを書いてあるところは全て正解で空欄以外の×が1つもありません。
さらにA君は時間内に全問解こうと急いだためか、後半の文字がやや乱れていて誤字脱字や、記号で答えるべきところを記述したりなどのケアレスミスがかなりあって、一方のB君についてはすべてが非常に読みやすい丁寧な字で書かれていました。
ミスをしたくてミスをする人はいませんし、ふつう誰もが「いい点数を取りたい」と思って頑張っていますよね。
だから私は、テストが返ってきた時に「褒める」ことが子どもに勉強を頑張ろうと思わせる一番の方法だと考えています。
ただ褒めればいいのかというと、そうではありません。
その子の「才能」を褒めるのか「努力」を褒めるかで、結果が大きく変わります。
極端な例かもしれませんが、子どもに対して「すごい!才能あるね!」「頭が良いね!」なんていう生まれついた能力のような褒め方をすると、きっとその子は今後、そのもらった評価から落ちないようにと、心苦しい思いをするようになってしまいます。
「期待に応えなきゃ」とか、「能力が下がったなんて思われたくない」といった動機で勉強に取り組むようになってしまいます。
でも、こんな勉強って楽しくないですよね。
そして、「才能」を褒められ続けた子どもは「他の誰かの目に映る理想の自分」であり続けるために、失敗しないようにできる限り難題を避けようとする傾向が高いようです。
それに対して「すごい!コツコツと頑張ったね!」「いつも〇〇に負けずに努力してたもんね!」なんていうそこへ向けた努力について褒めるようにすると、子どもは「能力は自分の努力次第で伸びる」と考え、結果よりも学ぶプロセスを楽しめるようになっていきます。
そうすると「よし、次もいっちょ努力して、さらに上を目指しちゃおっかな」なんて、更に努力をするようになります。
こうなると勉強に対して楽しさを感じてくれるようになり、「才能」を褒められるケースと違ってもっと前向きな感じがしますよね。
だからこそ「努力」を褒められ続けた子どもは失敗を恐れずめげず、「自分がなりたい理想の自分」をめざし難題を楽しんで果敢に挑戦するようになっていくようです。
さて、話は少し前に戻りますが先述のA君とB君の答案、これがもし「わが子の答案」だったとしたら、具体的に、どこをどう褒めますか?
たしかに点数や順位って分かりやすいんですけど、その数字だけで語られると自分が数値化されて無機質な「モノ」のように見られている気がして、すごく寂しく感じたことがあります。
反対にお母さん、お父さんが自分の「努力」の跡を見つけて褒めてくれるなんて、頑張らずにはいられないはず。三木校で頑張る生徒たちを見ていて、私はそう信じています。
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