みなさんこんにちは、個別指導Wam香川 東山崎校です。
早いもので、あと1か月後は小中学校で卒業式を迎える頃ですよね。
受験生たちの顔を想いながらカレンダーを見ていると、時が過ぎていく速さを感じずにはいられません。
今年はうるう年ということで2月は29日までありますが、平年よりも多い「1日」を大切にしたいものですね。
そもそも今年はなぜ「うるう年」で、29日まであるのでしょうか。
国立天文台によると、現在私たちが使っている暦は「グレゴリオ暦」といい、世界中の国で使われているのですが、このグレゴリオ暦法では「うるう年」を次のように決めています。
(1)西暦年号が4で割り切れる年をうるう年とする。
(2)(1)の例外として、西暦年号が100で割り切れて400で割り切れない年は平年とする。
例えば、西暦2004年、2008年、2012年……は(1)に当てはまりますので、うるう年になります。
また、西暦2100年、2200年、2300年は(2)に当てはまりますので、平年となります。
さらに、西暦2000年、2400年は、100でも割り切れますが400でも割り切れてしまいますので、(2)には当てはまらず、(1)のとおりにうるう年となります。
地球が太陽の回りを一回りするには約365.24219日かかるので、グレゴリオ暦では1年の平均日数がこの日数に近くなるように「うるう年」を入れているということなんですね。
「4年に1回はうるう年」
と思っていた人も多いのではないでしょうか。私には確認できそうにないですが、西暦2100年の2月は28日までなんですね・・・。
さて、先日香川県の小中学生を対象にした学習状況調査の結果についての記事が出ていましたが、2022年度に続き2023年度も小中学生ともに特に記述式の問題で「無回答」の割合が高くなっているようです。
学習状況調査は昨年4月に実施された「全国学力・学習状況調査」の結果を踏まえて半年後の成果と課題を検証するために香川県教育委員会が毎年行っているもので、2023年度は県内の公立の小学5年生と中学2年生全員を対象に10月から11月にかけて実施されました。
結果の分析によると、全教科平均の「無回答率」は小学5年生が4.1%、中学2年生が8.0%と、ともに2022年度より高くなっていて、小中学生ともに特に記述式の問題で無回答率が高く、中学2年生の社会では記述式問題の2割以上が、同じく中学2年生の数学では記述式問題の3割以上が無回答だったとのこと。
この結果を受けて県教委は「授業で複数の資料から必要な情報を選別する場面を意図的に設定し、問題の情報や出題の意図を確認できる力に取り組む必要がある」としています。
どうですか?
そもそも「無回答」が多い理由って、
■書くのが面倒くさいから
■どう書いたら正解なのかがわからないから
という単純な話だと思うんですよね。
記述式の問題にはいくつかの種類がありますが、代表的なものに因果関係を問う問題があります。
国語に限らず理科や社会の問題においても「どうして~ですか」と理由を問われることにはある程度子どもたちも慣れており、理由を答えるために、語尾を「~だから」にすることをしっかりと理解していれば答えられるはずなのです。
こうした記述式の問題において、私自身が苦手と感じていた種類の問題があります。
それは「換言型」と言われる【言い換え】タイプの問題です。
傍線部や特定の語句を詳しく言い換えることが求められ、主に「~とはどういうことですか」や「どのようなことですか」という形で出される問題ですね。
因果関係をつかむ必要がある理由型の問題と比べて、実は換言型の問題は比較的答えやすい問題です。
実際に小学生でも多くの場合、何らかの文章を書くことができます。
ただ、余計な部分まで記述する子がいます。必要とされるキーワードとなる言葉は書かれているし、解答例とほぼ似たような部分をまとめてはいるけれども、その前後に無駄な部分が多い場合があります。
こうした解答を採点する際に、答えとなる主たる部分は入っているのだから丸にすべきか、余計な部分は減点対象とするのか悩みどころだと思うのですが、なぜ余計な部分まで書いてしまうのかということに着目することが大切なのでは、と考えます。
国語の問題に多い「抜き出し型」と比較してもそこまで答えにくくないはずの「換言型」問題でなぜ言い換えられないのでしょうか。
子どもたちの様子を見ていると「そもそも問題文をきちんと読んでいない」というケースが多いことに気づきます。
短い問題文も例外ではないですが問題文が2行を超えると、とたんに読み飛ばしをしてしまい何について求められている問題なのかがぼやけてしまって
「とりあえず長い文をかいておけばどこか当てはまるだろう」あるいは
「長い文を書いて不正解だったらなんとなく損した気分」
という思考が出てくるのではないでしょうか(少なくとも私の小中学生時代はこうだった気がします)。
この場合、仮にテスト直しをしたとしても完全な誤答ではないとなれば、子どもたちも修正・改善しようという気持ちが起きにくいと思いますし、学校の先生もついつい見逃しがちになってしまっているのではないでしょうか。
記号問題、用語問題と違い「こう書けば正解」という明確なものがなければデジタル化された現代社会に育つ子どもたちが「紙にペンで書く」というアナログな行為自体、私たち大人の想像以上に億劫なことなのかもしれません。
もちろん正しく言い換えるためには語彙力も必要ですし、文ごとや或いは意味のまとまりごとに分けてその部分と似た意味の文を探したり、主語を補ったりする力も問われます。
「〇字以内で答えなさい」などの字数制限がある場合は、特に言えることですよね。
学習状況調査の結果に対する県教委の分析はなんだか難しい言葉が並んでいるのですが、結局は
答え方(書き方 )を明確に示し、「問題文を正しく読み取る力」と「分かりやすい文にまとめ伝える力」(国語力)をつける
ことが大切なのではないでしょうか。
実際、全国の学力調査で毎回上位ランクインしている福井県や秋田県では小学校低学年からの読書時間も多いようですしね。
どうして「無回答」の割合がが多くなってしまうのか?
それは問題自体がどうこうというよりも、その問題に対した時の子どもの思考・気持ちに指導者が近づけているかどうか、ではないでしょうか。
東山崎校では実際に問題を解く子どもたちがどのような心理状態なのかも、日頃から生徒たちと関わりを持つ講師たちだからこそ掴みやすいと思います。
子どもたちの視点でアプローチすることによって、同じ問題の指導も個々に合わせて解説の仕方を変化させることができるのです。
お子様の学習についてのお悩みは、東山崎校までぜひお気軽にご相談ください。
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担当 内海校舎長
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