こんにちは、Wam香川 円座校です。
最近「インフルエンザ」や「新型コロナ第10波」というワードをよく目にするようになり、香川県でも患者数が増加傾向にあるようです。
一体いつまでこの事態が続くのか、とても心配ですが、今後も最大限の予防対策はしていきたいですね。
さて、先月は私立高校で入試、合格発表がありました。
多くの受験生にとってまだ道半ばとはいえど、やはり「合格」を実感できたことは嬉しいようで、報告してくれた時の表情は皆とても生き生きとしていました。
努力が報われる瞬間に立ち会えること、それはこの仕事をしていて一番やりがいを感じる瞬間です。
“自ら選択したこと”が結果として現れることは、当の本人にとって何よりの自信になりますよね。
志望校だけの話ではなく、誰しも日常生活で起こる小さなことから人生に関わる大きなことまで「選択と決断」をしながら過ごしています。
「人生は選択の連続だ」という言葉は、かの有名なシェイクスピアが残したとされていますが、誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
この選択をするとき、立ちはだかるものがあります。それは
「楽な方の選択」と「困難な方の選択」です。
・帰ってからすぐに宿題をするか、ゲームをするか
・休日の朝目覚めた時にすぐに起きるか、二度寝するか
・勉強と部活の両立を続けるか、どちらか一本に絞るか
などの選択を迫られるときには、基本的に「楽な方の選択」と「困難な方の選択」がセットになることが多いですよね。
なぜそうなるかというと、人は本能的に「楽を求める」傾向があるからです。
苦労せずに毎日楽しく過ごすことができたらいいなあ・・・なんてことを想像したことがある人は多いのではないでしょうか。
キツイことはしたくない・・・
そんなことを思う傍ら、わたしたちは「自分のなりたい人生や目標を達成している人に楽なことをしている人はいない」、ということも知っています。
仕事や勉強に限らず、スポーツや芸術でも何か大きな成果を出している人はほとんどの場合「困難な方の選択」を選んで乗り越えてきています。
そのことを大人たちは経験から理解しているので、一つの教訓として子どもたちに伝えるように関わっていると思います。
ただ大人に言われなくても、成功したければ「楽な方の選択」をしていてはいけないことは、子どもたち自身も気づいています。
気づいているのですが、困難な方は選びたくないので逃げてしまうのです。
その時に頭に思い浮かんでくることは言い訳です。
その心理とは「楽な方を選択したのではない」と自分に言い聞かせたいがためにそれっぽい理由を考えるのです。
「部活が忙しかったから勉強できなかった」
「出された宿題が多すぎるから・・・」
ただ私自身、これを書いていて思うのは
「このセリフ、自分が学生時代によく言ってたな」
ということ。いや、よく考えたら
お酒を飲み過ぎた時には
「付き合いでなかなか断れなかったから」
ダイエットに失敗した時には
「残すともったいないから・・・」
今でもしっかりと言い訳してしまっていますね(反省)。
誰しも頭では分かっていても弱い自分を認めたくはない、という考えが根底にあると思います。
しかしそうやって大人たちが無意識に口にする、自身を正当化するための言葉は「楽な方の選択」をした子どもにとって好都合なだけでなく、親が容認するケースもあります。
それはなぜか。厳しい言い方になるかもしれませんが、子どもに対して「理解のある」「個を尊重する」親であることが、なんとなく周囲からの反応も良く、心地のいいものに感じるのかもしれません。
また異なる意見に対しても
「本人が決めたことですから」
「この子の人生なので」
と言って、子の「自主性・個性の尊重」にすり替えるほうが親自身も楽だからです。
私たちって、追い込まれなければつい、誘惑に負けちゃいます。私も同じです。
楽な方、努力しない方をついつい選んじゃいます。
でも、時間が経ってからきまって落ち込むんですよね。
「あの時こうしとけば・・・」って。
「かわいい子には旅をさせよ」ということわざがあります。
つまり子どもを世の中に出して、その厳しさ・つらさを経験させることで
「人生は楽しいことだけではなく、自分で乗り越えなくてはいけないつらいこともある」
ことを教え、それらに対応できる経験をさせる大切さを伝える言葉ですよね。
私自身もよく上司から言われます。
「迷ったら、あえて困難な方を選びなさい」と。
結果的にその選択がお子様を大きく成長させるきっかけに必ずなります。
そして苦しさやつらさの中に、ふと気付かされる誰かの“支え”や“思いやり”。
厳しい冬の寒さがあればこそ、
春には芽吹き鮮やかな花を枝いっぱいに咲かせる樹木のように
たくましく、優しい人に育ってほしいですよね。
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