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2024.01.15

勉強嫌いな子どもに、どう接していますか?

 

みなさんこんにちは、個別指導Wam香川 東山崎校です。

 

2024年の年明けは能登半島地震や羽田空港での航空機衝突事故など、いきなり衝撃的なニュースが飛び込んでくるものとなりました。

 

特に地震被害に遭われた方にとっては避難所生活の不便さからくるストレス、今後の生活再建への不安などその心中察するに余りあるものです。

 

また寒さの増す中で未だ孤立している集落もあるとのこと、心よりお見舞い申し上げます。

 

 

 

さて「勉強嫌い」のお子さん、というのは普段よく耳にします。

 

 

勉強が嫌いな理由は様々ですが、その中でも特に

 

「おもしろくないから」

「面倒だから」

「やらないと叱られるから」

 

というものが多い印象です。

 

 

 

一つ目の、勉強が「おもしろくない」理由は簡単で、

 

【おもしろくなるほどやっていない】からです。

 

 

言い換えれば、自身が強い興味を惹かれ夢中になれるものや人に出会えていない

ということにもなります。

 

 

「すごい!!頑張ったら自分もいつかこうなれるかも」

 

というポジティブなイメージが湧かないのです。

 

仮に「すごい!」と感じた場合であっても、「この人は特別な雲の上の存在だから、初めから自分とは違う世界の人なんだ」

 

と切り離して考えてしまう子もいますよね。

 

 

 

 

キラキラとした姿を自分に重ねて頑張ることができれば、世界も可能性もどんどん広がっていくはずなのに、

 

これはとても寂しいことだと、私は思います。

 

 

 

「面倒だから」

「やらないと叱られるから」

 

こちらもありがちな理由ですが、皆さんも覚えがあると思います。

 

半ば強制的に【やらされている】という感覚の勉強。

 

当然これではおもしろくもないですし、向上していく未来が見えません。

 

ここで先生や親、周りの大人たちは普通

 

「あなたの将来のためだから」というようなことを言ってきかせようとしますよね。

 

それでもほとんどの場合「勉強嫌い」の子どもたちは聞こうとはしません。

 

 

 

なぜか?それは[大人たちの思惑が透けて見える]からです。

 

 

そもそも誰のため、何のために「勉強する」のか。

 

勉強するかしないかは自由ですが、その選択によってもたらされる未来を最終的に引取るのは誰なのか?

 

 

それは親ではなく自分自身であることくらいは、中学生以上ともなれば多かれ少なかれ気付いていますし分かってもいます。

 

 

一方で、親は人生の先輩として、自分自身の経験から将来わが子が苦労しないように「勉強させる責任」があるのでは?

 

という意見があります。それももちろん、わかります。

 

 

 

私が教室長になりたての頃、上司から言い続けられてきたことなのですが、

 

子どもたちはわれわれ大人たちのそういった言葉(責任のある立場)の【裏側に潜むもの】、

 

つまり世間体や見栄、支配欲といった部分を(大人たちが考えるよりはるかに)敏感に察知しています。

 

 

 

だからこそ子どもたちは「勉強しなさい」と言われて反発するのです。

 

 

「私が学生時代に勉強していなくて後々苦労してきたから、この子には同じような苦労をさせたくないんです」

 

時々、お子さんの前でこういったお話をされる保護者様がいらっしゃいます。

 

子どもの将来のことを考えての言葉には違いないのですが、一方の子どもたちは

 

「自分がしてこなかった勉強を【苦労話】にすり替えて、子どもに押し付けないで」

 

と感じているかもしれません。

 

 

 

私も含め親というのは、わが子がかわいいからこそ『子ども=私の人生』という式に当てはめてしまいがちですが、

 

子どもの人生は子ども自身に委ねられていて、その子が勉強する理由は親の【見栄】や【世間体】のためでも【期待に応える】ためでもないのです。

 

 

 

ただし放任しなさい、という意味ではありません。

 

 

 

先日、ある塾生のお父様とひょんなことから「家族からの誕生日プレゼント」について話題にのぼったのですが、こちらのご家庭は高校生と小学生2人、3人のお子様がいらっしゃいます。

 

「実は数年前から、お父さんの誕生日には他に何もいらないから、その代わり子どもたちそれぞれに『手紙を書いて渡して』、と言ってあるんです」とのこと。

 

 

「毎年、子どもたちが書いた文字や文章に成長を感じられて。一番上の長男は恥ずかしいのか一番最近はたった一行でした。

 

それでも一生懸命考えて書いてくれたんだろうな、と思って、まあ良しとしましたけどね。私の宝物なんです。」

 

 

 

 

時折、目を細めながら話すお父様の表情を見ていて「素敵な親子だな」と温かい気持ちにさせられました。

 

なんとなく子どもたちが照れくさそうにお父様へ手紙を渡す場面が浮かんできて、微笑ましいというか、うらやましいというか。

 

私にも娘が一人いますから、早速「手紙を書いて」と言おうかと思ったのですが、もしもあっさり断られたら…正直、立ち直れない気がします。

 

 

子どもたちは親の愛情に対して最も敏感であると言えます。

 

親が本気で愛してくれている、心配してくれているということは日常のふとした場面でも感じ取っているものではないでしょうか。

 

 

それが積み重なってこそ同じ「勉強しなさい」という言葉の受け止め方が、子どもの側でも変わってくるのだと思いますから、

 

勉強のことに限らず、親子で【手紙のやりとり】をしてみるというのはお互いの関わりを円滑にするいいきっかけになりそうですよね。

 

 

実際、上記のご家庭でも以前は子どもたちに勉強のことを熱心にいろいろと言ってきたそうですが、今ではその言葉を子どもたち自身がきちんと《自分のこと》だととらえ、取り組めているようです。

 

 

 

 

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