みなさん、こんにちは。Wam三咲校の大國です。
先日「今年の漢字」が「税」と発表されました。無粋だなあと思ったのですが、世相を反映すると言われると複雑な気持ちになりました。
気になったので過去の受賞漢字を調べてみると第1回1995年は「震」この年の1月には阪神淡路大震災があり、地下鉄サリン事件や金融機関の倒産が相次ぎ、社会不安から国民が「震えた」ことが理由のようです。以後、「食」「倒」「毒」「末」「金」「戦」「帰」「虎」「災」「愛」「命」「偽」「変」「新」「暑」と続き、東日本大震災の2011年は「絆」が選ばれました。
「金」「愛」「新」には明るさや前向きさを感じますが、「倒」「毒」「戦」「災」「偽」などには強烈な負の力を感じてしまいます。それほどまでに暗い世相かと考えると「和歌山の毒入りカレー事件」「証券会社や金融機関の大型倒産」「イラク戦争」「新潟県中越地震」「浅間山の噴火」「食品表示偽装」‥‥‥やっぱりそれなりにインパクトのある事件がありますね。2011年は震災で壊滅的な打撃を受けたにも関わらず「災」ではなく「絆」。打ちひしがれているだけじゃなく、みんなで助け合って復興しようという気運が高まった年でした。「絆Tシャツ」を着ている人がたくさんいたのを覚えています。
2012年は「金」2013年は「輪」が受賞しています。ロンドンオリンピック、東京五輪招致成功の年です。
2014年は今年と同じ「税」。消費税増税の年です。2015年は「安」2016年は「金」以後「北」「災」「令」。ここまでで「金」は3回、「災」は2回。日本人のオリンピック好きがよく表れているように思います。そして日本は自然災害とはうまく付き合っていかなくてはならないと改めて感じます。
2020年「密」‥‥‥そう、新型コロナウィルスのパンデミックの年です。あれから、もう4年近く立つんですね。そして東京オリンピックの2021年は当然「金」。「金」は過去4回受賞。すべてオリンピックイヤーです。ということは、パリオリンピックが開催される来年の漢字は「金」となるのでしょうか?
そして昨年2022年は「戦」。ロシアのウクライナ軍事侵攻の他、北京冬期オリンピックやサッカーW杯の「熱戦」もありました。
今年の漢字「税」は9年振り2回目。税に関する話題が多く取り上げられ、増税議論が活発に行われたことが理由だそうです。そういえば、パーティー券でお金をもらった先生方は所得として申告し、その分「納税」しているんでしょうか……。我々が選んだ国民の代表が、「税を納めず、増税を課す」なんてことにならなければいいのですが……。活発な議論をしていただきたいと思っています。