WAM春日井勝川校の菅野です。前回のブログでパレートの法則より
英単語は小中学生レベルのものを含めて2千語を裏の意味も含めて覚え、
かつ使いこなせるようになれば大学入試に出題される英単語の80%は習得したことになる
とお伝えしました。
ところで圧倒的大多数の受験生が抱いている誤った思い込みのひとつに
「英単語と英熟語(イデオム)は同じもの」というのがあります。
本ブログのサブタイトルを英単語VS英熟語としたように
実は英単語と英熟語は似てるようでいて違うもの→以て非ざるものです。
結論から申し上げますと、入試のみを考えた場合は英熟語を覚えた方が断然効率的です。
もっともこれは大学入試の場合であって高校入試、特に公立校入試は同じ比重で覚えた方がよいでしょう。
英単語集、英熟語集いずれも市販されてますが、私が今大学受験生なら受験大学のレベル問わず
覚えるためだけであれば英熟語集しか使いません。そのわけは
1単語より熟語の方が点数に直結する場合が多い⇒熟語の方が即点力がある
2頻出英単語に覚える必要のないものがある、からです。
2は具体例で説明しましょう。例えばspiteという単語。この入試頻出英単語の意味を私は知りません。
学生に意味を訊かれても平気で「知らない」と答えます。理由は簡単で、このspiteという単語は
in spite of~「~にもかかわらず」の形でしか出題されないからです。即ちspiteなる英単語が頻出なのではなくて
in spite of という英熟語が頻出なのです。だからspiteの意味なんて覚えるより
in spite of=despite=nevertheless など同意表現を覚える方が断然効率的です。
同様のことは be apt to~ 「~しがちである」のaptにもいえますが、極めつけは
grant です。このgrantはtake it for granted that~「~を当然のことと思う」以外には
granted/granting that~「仮に~だとしても」というかたちでしか出題されませんが、
なんと!grantのままでは出題されないのです。
ただし個人的な経験で言えば、私は入試問題閲覧オタクでもあります?が、
慶応大学と上智大学のいずれも文学部の長文問題でいずれもgrantがそのままのかたちで
あったのを見たことがありますが、しかし両大学とも英語最難関かつ英語オタクの行く学部であり
普通の受験生であれば必要ないでしょう。
だからわざわざ〇〇集まで買って覚えるなら英熟語です。しかも
3英熟語は英単語より少ないのです。
だからといってせっかく買った英単語集をわざわざ捨てる必要はありませんし、
単語を覚える、覚えなければならないケースは必ずあります。
そのあたりをどうすればいいのか?はまた次回で。