こんにちは。Wam三咲校の大國です。
めっきり寒くなりました。秋の短さを感じていると同時に、鍋料理が恋しくも感じています。今日から12月。「光陰矢の如し」今年も残すところ後1カ月となりました。
寒くなったとはいえ、私が通勤で利用している京成線、新京成線は快適で本を読むにはもってこいの環境で、背中に陽の温かさを感じながら濫読にふけっています。そんな読書タイムを通じて最近読んだ本の中からちょっと気になった文をご紹介したいと思います。
【戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和の砦を築かなければならない。相互の風習と生活を知らないことは、人類の歴史を通じて世界の諸民族の間に疑惑と不信を起こした共通の原因であり、この疑惑と不信のために諸人民の不一致があまりにしばしば戦争となった。
ここに終わりを告げた恐るべき大戦争は人間の尊厳、平等、相互の尊重という民主主義の原理を否認し、これらの原理の代わりに無知と偏見を通じて人間と人種の不平等という教義を広めることによって可能にされた戦争であった。】
これはユネスコ憲章です。
12月8日は太平洋戦争の開戦日です。Wam三咲校がある船橋市には開戦指示の「ニイタカヤマノボレ ヒトフタマルハチ」という歴史的な無線を発信した船橋送信所がありました。ウクライナ、イスラエルで戦争は現在進行中です。私自身に戦争体験はありませんが、父が学徒出陣で満州に出征していて当時の事をよく聞かされていました。
「なぜ、勉強するのか」という問いは永遠で、答えが無いテーマのように言われることがありますが、私は答えは複数あり、自分の腹に落ちる答えならばそれは正解だと考えています。依然にこのブログでも、「役にたてるかどうかは自分次第」ということも書かせてもらいました。ユネスコ憲章は「学び、平和のために役立てよ」という答えを示しているようにも感じています。
戦争を知らない私たちは今、戦争に巻き込まれることなく、平和に暮らすことが出来ています。これは、戦争を客観的に考える環境にあるとも言えるのではないでしょうか。なぜ戦争は起こるのか、なぜ日本は敗戦したのかを冷静に考え、平和を維持していくには自分は何をすればよいのかを考え、行動していかなければなりません。また、これは世界という広い範囲のことだけではなく、身の回りの人間関係にも生かせるのではないのでしょうか。
私たち戦争を知らない世代の人間は戦争を学び、そこから得た教訓を実生活に活かすことが、祖国の英霊、戦争の犠牲となった人たちへの報いになると思っています。
おっと、危うく乗り過ごすところでした。
それでは、今回はこの辺で。