こんにちは。個別指導WAM辻堂校の庄司です。
昨日火曜日に神奈川県高校入試の暫定倍率が発表されました。
この結果から何が分かるかを本日は書いていきたいと思います。
本来は暫定倍率という言葉を使いますが、この調査は10月20日に神奈川県内の中学生を対象に希望高校を記入してもらうことになります。
なので、最終内申が出ていない状態で、高校を選んでしまいますので、本来の倍率と乖離が生まれます。
ですので、私のこのブログでは暫定倍率ではなく「希望倍率」という言葉を使わせていただきます。
まず、大枠としてわかることは3点です。
・人気の一極集中化
・他学区への受験をする地域と無い地域がある
・安定志向
上記をひとつずつ説明していきたいと思います。
・人気の一極集中化
今回の希望倍率で普通科・総合科で2倍を超えた高校は以下の通り
横浜市
横浜翠嵐 2.62倍
神奈川総合(個性化コース) 2.76倍
横浜緑ヶ丘 2.60倍
川崎市
新庄 2.25倍
市立橘 2.38倍
多摩 2.29倍
相模原市
相模原 2.03倍
横須賀市 無し
藤沢市・鎌倉市
湘南 2.45倍
鎌倉 2.24倍
七里ヶ浜 2.01倍
茅ヶ崎市・平塚市・秦野市・厚木市・大和市・小田原市
無し
上記のように東側の倍率が高く、西側の倍率が低い「東高西低」の傾向が数年続いています。
このような高校の場合は、本来の願書提出時には1.00-0.5倍ほど下がりやすい傾向にあります。
この「東髙西低」の傾向の要因としては人口減少もありますが、学区がなくなったことで、地域的魅力が高いことが予測されます。
特に希望倍率だからこそ現れる現象として、
トップ校の2番手の高校の倍率が低い傾向があります。それは、3年の内申が確定していないため、第一希望の高校を書いてしまっているからこそ、本来受けるであろう高校ではなく、行きたい学校を書いてしまっているのだと思います。
平塚トップ校の平塚江南は鎌倉・湘南の人気に押され1.02倍。茅ヶ崎トップの茅ヶ崎北稜高校も同様に1.12倍と
低い倍率になっています。
このような高校は、実際の倍率の場合は0.15~0.2倍ほど上昇すると考えられます。
・他学区への志望がある地域と無い地域がある
上記に通ずる点はあるのですが、人気校がある場合は学区関係なく受験する傾向が多くなっています。
こちらも神奈川県のデータに載っている中学校の学区と受験する学区が乖離している割合が大きい地域もあります。
例えば戸塚区に関しては、中学校と受験校の一致率が35%しかないので、横浜の北部や藤沢市など違う学区の学校の倍率が上がってしまう要因にもなっています。
特に藤沢市は本来の生徒数よりも30%多く希望を出されている状態です。
学校の定員に対しても、1増25減とクラス数を大きく減らしている今年度は人気校の倍率が上がることが必至となると予測されます。
・安定志向
中堅2番手から3番手の高校が軒並み倍率が高い傾向があります。内申が高くしないと高校を選べなくなっている昨今の影響が大きいので、より安全に、募集生徒が増えた・維持された高校に寄り集まったのだと考えます。
今回の希望倍率は本当に第1希望としてアンケートを取った結果となるので、願書出願と大きく変動します。しかし、そこから変動する値はある程度決まっているので、今回の倍率でも点数を取れる様に日々問題傾向などを分析するとよいでしょう。
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