教室ブログ

2023.11.21

【所属感のおはなし#2】

こんにちは!磐城駅前校です。本日も一人でも多くの方の目に届くことを願い、

投稿させていただきます。

 

前回の続きです。

前回は所属感を幼少期に得られなかった場合、社会に求めるというお話をしました。

どういうことかと言うと、「学校の先生や友人やクラスメイトに求める」という事が起きます。更には「社会全体に求める」という所まで広がります。

 

例えば、家族の中に居場所がない、条件付きの愛情を受けて育てられた子供と言うのは学校や他の社会環境に所属感を求めるという事です。

 

人間とは6歳になる頃にはある程度の価値観や感覚を学びます。当然親や周りの環境から学ぶという事ですが、もし6歳前後になるまでに家族と言うコミュニティの中で所属感を得られなかった場合。それは「問題行動」へと移行します。問題と言うのは他者から見ての評価となりますので、本人は問題があると思っていません。

 

そして、その方法は多岐に分かれるのですが、長くなりますので今回は概要だけお話をしますね。以下は所属感をための問題行動についてのご紹介です。

 

①称賛の欲求

⇨褒めてもらいたいという欲求を通じて所属感を求めます。つまり「いい子を演じる」と言う段階です。

②注意喚起

⇨「注目を集めたい」という欲求です。この段階になるといたずらをしたり人に意地悪をしたりします。つまり「嫌われる事」を差し置いて「注目を集めて所属感を得たい」という欲求が強い状態です。

③権力争い

⇨①や②が叶わない場合、「勝ち・負け」という二元対立的なモノの見方を始めます。つまりどんな手を使ってでも人より優位に立ちたい、その為ならコミュニティの平和を脅かすこともいとわない、と思っている状態です。

④復讐

⇨①~③すら叶わない場合、「周りから憎まれる」というその一点に頼り、存在価値を要求する段階です。③とやっていることが似ていますので、混同しやすいのですが、③の「権力争い」の段階の目的は「他人を負かすことで優位に立つ」事が目的に対して、④の「復讐」段階の目的は「勝ち負けにこだわりは無く、憎まれることが目的」であると言えます。

 

コミュニティの中でわざと嫌われ役を買って出たり、他人を傷つける、いじめる事。もしくは陰口を言ったり、何の根拠もない変なうわさ話をしたりする。

「憎まれることによって人と繋がろうとする」状態を無意識が求めてしまう段階の事を言います。

⑤無能の証明

①~④をしても所属感を得られない場合、無能の証明をします。どういうことかと言うと、「もうこれ以上私に期待しないでくれ」という感情・感覚を持ち始めます。

何もかもから逃げ、無気力になり、自分には何も出来ないことを証明することによって、他人の関心を得たいという状態です。

周りが手を差し伸べようとすればするほど「物事を回避する」事により無能の証明を繰り返してしまう。

 

以上①~⑤までが問題行動のご紹介でした。どの段階が良いとか悪いとかそういった話ではありません。いずれにしても、問題行動を起こす目的に対して、どの段階においても共通して言える事は「所属感を得るため」だという事です。そこに善意も悪意も存在しません。

 

次回に続きます。

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