中学受験をお考えのお母様へ。
どうしても短視眼的になりがちですが。
広い視野で言うと、
最優先事項は「国語力の養成」です。
「これからは思考力・表現力」
「全ての科目の土台は国語力」
などどよく言われる所以です。
どうやって国語力を養成するか。
短い文章から、
1文1文じっくり読んでいく訓練を
地道に重ねるしかありません。
国語力が、いちばん「一朝一夕」
には身に付きません。
だから既報の通り、
最低でも5年生の夏からは、
本格的な学習を始めたいです。
以下、国語力養成にための、
具体的ストラテジー(戦略)3つ。
①物語文読解のルール
物語文は、
「ある出来事」をきっかけに、
主人公の心情が変化します。
その変化を読み取ることこそが、
物語文読解の要諦です。
しかしその「心情」は、
「うれしかった」
などと直接的には
描写されないことが多いです。
それは情景や身体に宿る。
②評論文読解のルール
評論文は、
「作者の主張」が、
形を変えて繰り返されます。
「読者に伝えたい主張」を、
作者は
「具体例や体験談」で論証したり、
「対立概念」との対比で際立たせたり、
繰り返し繰り返し述べていきます。
なので最初は文章がよく解らなくても、
「重ねるように」読んでいけば、
必ず解るように書かれています。
③最低限の知識
漢字というより、
語句の意味やテーマへの知識です。
(日常語ではない)評論語と、
評論文のテーマとなる背景、に関する
最低限の知識の習得は必須です。
評論文は「外国語」くらいに
思ったほうがいいかもしれません。
すなわち英語や古文同様、
最低限の語彙力がないと
そもそも読解できません。
国語力がつけば、
社会と理科も必ず伸びてきます。
「因果関係」が
理解できるようになるので、
思考停止の暗記から解放されます。
究極、
中学受験をする/しないに関わらず、
なるべく早い段階から、
丁寧で質高い個別指導で、
国語だけでも
始めておくのが宜しいかと存じます。
私もこの記事を執筆時、
小学5年生の娘の父親ですが、
国語だけは私自ら関わり、
しっかりやらせています。
特に国語に苦手意識があるお子様、
そもそも文章を
最後まで集中して読み通せないお子様、
は、どの科目より
時間がかかりますので、
早めの対策を!