教室ブログ

2023.09.12

2学期はなぜ「難しく」なる?

こんにちは、個別指導Wam香川 東山崎校です。

 

学校で習う内容において「2学期が重要」というのはよく耳にすると思います。

小・中・高校のどの学年においても、1学期と比べると“難しくなる”イメージがありますよね。

実際、どのような内容を学習するのでしょうか?

 

中学校数学を例に挙げると、

【中1】

・方程式(計算・文章題)

・比例、反比例(式・グラフ・文章題)

・平面図形

 

【中2】

・1次関数(式・グラフ・文章題)

・図形の調べ方

・図形の性質と証明

 

【中3】

・2次関数(式・グラフ・文章題)

・図形と相似(証明・応用問題)

・円の性質(証明・応用問題)

 

上記は3学期制の中学校において標準的な授業進度で9月~12月に履修する予定の単元です。

領域で言えば1学期はどの学年も【数と式・計算】が主だったのに対して、2学期は【関数】【図形】中心の学習となります。【関数】についてはグラフから式や座標を求めたり文章題を解く際に文字式や方程式の計算を用いるため、1学期内容の理解が必須であるのと同時にグラフの性質理解や文章題での立式について繰り返し練習が必要です。

また【図形】においては様々な図形の特徴のほか面積・体積の計算に必要な公式、中2以降は証明問題に使う定理・条件など暗記しなければならない内容が格段に増えます。

 

このように2学期の間、教えなければならない内容が多く難易度も上がるため、学校の先生としても生徒のために時間をかけて授業をしたいのが本音だと思います。ただ、コロナ禍の時期を経てあらゆる学校行事が元に戻ってきた現状では、内容の理解よりも授業を先に進めざるを得ない、つまり生徒にとっては「学校の授業を1回聞いて理解する、解けるようになる」ことができなくなる可能性が高いと言えます。

 

小学生の算数はより複雑で、教科書の目次を見るといわゆる【数・計算】から始まって【数量】【図形】などの領域ごとに進むのではなく、例えば高松市の小学4年生が使っている教科書では最初に「角とその大きさ」、次に「折れ線グラフ」を学習してから「1けたでわるわり算の筆算」「一億をこえる数」といった【数・計算】領域の単元を扱うといった具合で【図形】を習っていたと思えば【グラフ】が出てきたり、【計算】が出てきたかと思えばまた【図形】に戻ったりで、領域としてのまとまりがなくバラバラな順で進んでいくため、実際、生徒だけでなく保護者の方も戸惑うことがあるようです。

 

 

ちなみに川添小学校の小学4年生の場合、9月の学習予定単元は「2けたでわるわり算の筆算」「割合」となっています。ここで学習する「割合」は2つの長さや重さなどを比較して、一方がもう一方の何倍にあたるかを考える内容なので計算の要素も強いですが、どうでしょうか?

 

子どもたちが「分からない」と感じた時、どの時点に原因があるのかを掴んだ上で場合によっては前の学年の関連領域・単元まで戻ってあげることも必要です。

小学生の場合は前述の理由から、戻り学習の際に関連領域を系統として探しづらいこともあり、自宅でやろうとすると相当大変でしょう。

 

中・高生については「学校の授業でやった以外のパターン」を課題なども含めてどれだけ練習できているかで差がつきます。学校の授業でできるパターンは、定期テストレベルの1つか2つ。模試レベルなども含めていくと、時間的にとても間に合わないため「あとは課題で」「プリントで」やっておいてね、となるわけです。「授業で習っていないパターンの問題」をどう解くのか、解説を見ながら理解できるものはいいのですが、解説を読みながら解いていても「ここでなぜこうなるの?」「なぜここでこの公式をそのまま使えないの?」など、多かれ少なかれ疑問が出てくるはずです。

東山崎校では2学期の学習内容を踏まえて、同じ単元でも一人ひとりの状況に応じて理解が進むよう、講師が指導の内容を合わせていきます。集団型の一斉授業では手の届きにくいところにフォーカスすることで、「難しくなる2学期」への不安をなくしましょう!

 

 

 

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