こんにちは。Wam三咲校の大國です。
高校野球の甲子園大会が終わりました。高校野球が終わると、「あー夏も終わりか~」と少し寂しい思いもしてきます。夏期講習も残すところあと1日となりました。
甲子園が終わると、阪神タイガースが甲子園に帰ってきます。毎年、甲子園で高校野球が行われている間は「死のロード」と呼ばれる遠征が続き、その間に失速、なんていうことが度々ありました。
ところが、今年は岡田監督が就任し優勝が狙える位置につけています。失礼、「アレ」が狙える位置につけています。「アレ」です。WBCで「アレ」した侍ジャパンの栗山監督は選手に「世界一」を強烈に意識させる言葉を多くかけていたのとは対照的で、「アレ」と言い換えるところがタイガースらしくて微笑ましいと思いませんか。さすが、生え抜きのOBだけあって、岡田監督はタイガースとチームを取り巻く環境をよくご存じなのでしょう。
私はタイガースのファンではありませんが、「虎キチ」と呼ばれる熱狂的なタイガーズファンのファンです。タイガースの勝ち負けに熱狂的に一喜一憂する虎キチが好きなのです。勝利を我がこととして喜び、敗北を我がこととして打ちひしがれる。シンプルな選手応援歌もとてもチャーミングです。虎キチこそ、日本の野球文化の象徴であるように思えるのです。こんなファンがこれほど長い間、大勢いる阪神タイガース。ほんとに幸せなチームですね。
そして、なかなか「アレ」出来ないところが、またいいのです。いいところまでいくのですが、あと一歩及ばず。古くはジャイアンツのV9がかかった昭和49年。引き分けでも「アレ」という名古屋球場の中日ドラゴンズ戦。ドラゴンズ先発、星野仙一投手はジャイアンツに「アレ」させるくらいなら…とど真ん中のストレートを投げ続けたそうですが、田淵幸一選手ほかタイガースの選手は金縛りにあったかのようにバットが出ず、無念の敗北を喫し「アレ」を逃した。こんな年もあったようです。
こんなタイガースと虎キチの関係について、藤本義一氏(この人も筋金入りの虎キチでした)がこんなことを言っていたのを思い出しました。
「虎キチはタイガースを自分の息子のように思っている。いいところまで行くのだけれども、いつもあと一歩及ばない。そんな姿を自分の息子に重ね合わせているのだ。」
これほど腑に落ちる虎キチ論があるでしょうか。
さて、虎キチの愛する息子がタイガースなら、我が愛する息子の生徒、受験生。夏休みが終われば期末試験、その先には入試が控えています。「アレ」できるでしょうか。岡田監督は意識しすぎるのはよくないと「アレ」という言葉を使っているようですが、そんなにヤワではないと信じたい…。です。
う~ん。‥‥やっぱり「アレ」にしとこうかな‥‥。