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2023.08.26

夏の風物詩 ~ セミ・ファイナル ~(セミの鳴き声)

こんにちは、個別指導Wam藤の木校です!!

夏ですね。暑くて天気も不安定な日が続きますが、受験生は今こそ基礎固めの時期!

 

夏といえば、勉強をしていると耳に入ってくるのがセミの鳴き声。以前はうるさいくらいに聞こえていたセミですが、今年の夏は早くから暑かったこともあり、最近はひっくり返っているセミもあまり見ませんね。

 

セミの鳴き声ですが、万葉集の昔から気にされていたようで、「蝉しぐれ」とも言われていました。

「蝉しぐれ」とは、多くの蝉が一斉に鳴いている声をしぐれ(時雨)の降る音に例えた言葉です。セミはある時間になると一斉に鳴きだし、かと思うといっせいに鳴き止んだりします。このように、一斉に鳴きだし一斉に鳴き止むセミの鳴き声を「突然降ってきた雨がいきなり止んでしまった(=しぐれ:時雨)」というイメージになぞられているわけです。

 

蝉しぐれという言葉には、セミの種類は決められていません。どんなセミの鳴き声にも、その人がしぐれのように思えば、それは蝉しぐれと言えるでしょう。皆さんがイメージする「蝉しぐれ」はどのようなものでしょうか。

ミ〜ンミンミン!

ジョワジョワ!

シャーッ!

ツクツクオ〜シ!

セミはその種類によって鳴き声もさまざまで、その種独特の強弱・高低のリズムをもっています。これは、おなかを動かすことによって共鳴室の空気量や形・容積が変わり、さらに筋肉や関節、腹弁の作用なども加わり、音がつくられているからなのだそうです。まさに体そのものが楽器で、その種固有の体形や動きの変化が鳴き声の違いにあらわれているのですね。

セミの中でも鳴き声を出すのは、オスのセミに限られます(コオロギも同様です)。その理由は、オス同士の競争や、メスへのアピールと考えられています。カエルの鳴き声(https://www.k-wam.jp/blogs/2022/06/post85069/)と似てますね。特有の周波数やリズムの変化パターンで鳴くことで、鳴いている個体や種の情報を音で伝えていると考えられています。

また、セミは35℃以上の猛暑日になると鳴かなくなるといわれています。蝉しぐれがいっせいに鳴き止むのもそうかもしれません。

 

そんなセミの中でも、ツクツクボウシは鳴き声がとりわけ特徴的ですが、最近ツクツクボウシの鳴き声がパートごとに異なる意味をもつという研究が発表されました。

その前にツクツクボウシの鳴き声ですが、前半は「オーシンツクツク」と鳴き、徐々に反復が速くなり、途中「ツクリ~」と鳴いてから「ツクリヨーシ」と鳴き、最後に「ツクリヨーシ~」と伸ばして終わります。このように鳴き声がパートが分かれているというのはセミの中でも珍しいのですが、その生態学的な意味はわかっていません。またツクツクボウシのオスが鳴いている際、近くの別のオスが短く「ギーッ」と鳴くことが知られています。研究者はこれをわかりやすく「合いの手」と呼んでいるそうです。

そして研究の結果、ツクツクボウシは特に、鳴き声全体と、前半パートのものに対して、より多く合いの手を入れたことがわかりました。つまり、前半パートの「オーシンツクツク」が、より多くの別のオスの合いの手(ギーッと鳴く)を促進するのです。

とはいえ、合いの手がどのような意味を持っているかについてなど、まだまだわからないことは尽きないようです。

 

一方ヒグラシ(カナカナゼミ)は、一般のゼミよりずっと小柄で、透明な羽を持ち、どことなく上品な顔をした美しいセミです。日本のほぼ全域に住んでいますが、「カナカナカナ…」と聞こえても、高いところにいてめったに姿は現さず、捕獲は困難です。オスは共鳴室の空洞でおなかが透けて見えます。

一般のセミと違い、ヒグラシはみんなで一緒に歌うタイプです。しかも、合唱しつつも個体によって鳴き声に高低の違いがあるともいわれています。音楽的に繊細なセミなのかもしれません。

セミは種類によって鳴く時期や時間帯も違います。秋の季語になっているヒグラシですが、じつは秋どころか、梅雨くらいからずっと鳴いているそうです。ヒグラシは暗く木が茂った山の中で、朝早くまだ暗いうちか、夕暮れに歌います。日中でも、雨が降りそうに暗くなり、気温が下がると「カナカナカナ」と涼しい声で鳴きはじめるのです。こまかく鈴を振るような澄んだ響きは、まるで秋の虫が翅を擦り合わせて出しているかのよう…そんな「夏の終わり」を感じさせる声が、「寒蝉」と呼ばれる理由になっているようです。

 

ヒグラシの鳴き声が終わったら、リーリーというコオロギの鳴き声でしょうか。そうすると秋を感じますね。受験生はあと少し、頑張っていきましょう。

 

<参考>

蝉しぐれ

蝉時雨(蝉しぐれ)の意味と時雨に隠された意図とは?季語としての使いかたもマスターする!

ひぐらし(カナカナゼミ)

https://tenki.jp/suppl/usagida/2018/08/13/28335.html

ツクツクボウシの鳴き声の秘密とはーー「セミが発する合いの手」を考える|Screenless Media Lab. (note.com)

https://note.com/screenless/n/nfa75f78fe870

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