こんにちは出口校の西川です。
もうすぐ夏休みも終わろうとしています。
毎年夏休み明け前後に気持ちが不安定になる子どもが増えることから、
各市町村等は相談窓口の周知に力を入れています。
学校に行きたくない、苦手なクラスメートと会いたくない、宿題が終わっていない―などの場合は
「1人で悩まず伝えて」と呼びかけています。
「学校に行きたくない」という子どもや、周囲の大人はどうしたらいいでしょうか。
子どものメンタルケアに詳しい杏林大の加藤雅江教授(精神保健)によると
子どもたちには「つらい時ほど声は出せない」「嫌な場所から逃げてもいいよ」と伝えたい。
大人も仕事に行きたくない日はあります。
親はつい「なんで?」「どうして?」と理由を聞いてしまいますが、
子ども自身も分からない場合が少なくありません。
親の不安解消のために問い詰めると、
子どもが安心して気持ちを言い出せる居場所を奪ってしまうことにもなります。
「そうなんだね」と受け止め、ねぎらうくらいの気持ちで接したいです。
そして、何が子どもを不安にさせているのか、「しんどい」気持ちの背景を一緒に探る姿勢が大切。
さまざまなことの積み重ねが自死につながります。
普段から子どもが大事にされている感覚を持てるように、
嫌なことやマイナスの感情も吐き出せる「空気感」をつくっておくことが大切です。