中学校の社会は暗記科目? それは昔の話です!
こんにちは、Wam隅の浜校です。
私事で恐縮ですが、私の中学時代??年前は、社会は暗記科目でした。極端に言えば、テストの前日、徹夜して高得点が取れたように記憶しています。(不真面目な生徒ですいません)2020年に学習指導要領が改定され、全ての教科で、思考力や判断力を育成することが大きな指針となりました。この改定は、従来『暗記科目』と言われてきた社会も例外ではありません。暗記で解答できる問題も、高校入試問題に少しは見られますが、最近の高校入試問題の傾向として、問題の大半は、与えられた資料を総合的に読み解く力、歴史なら時代を横断的に捉えて、複数の時代の政治、経済、文化について複合的に考察する力、それら考察したことを自分の言葉で説明する力が試される問題です。これは、全国的に見られる傾向ですが、広島県の公立高校の社会の入試問題は、その中でも特に“難問”が揃っています。『社会は暗記科目!年明けからスパートで間に合う!』と油断していると、足元をすくわれることになります。
では、思考力、判断力を問う社会の問題とは、どんな問題なのでしょうか?
例をあげると、『鎌倉幕府は誰が、いつ開いた?』ではなく、『鎌倉幕府が成立した背景を述べよ』とか、『北海道の十勝平野で盛んな農産物は?』ではなく、『北海道の畜産業の特徴を述べよ』とか、『三権分立の三つの権利とは?』でなく、『三権分立の理由を述べよ』と、 覚えていること=暗記事項を書かせるのでなく、覚えている知識を使いこなせているかどうか、自分の言葉で説明できるかどうかが試される問題です。これは、なかなか手ごわいですね。ですが、そういった記述問題の基礎となる知識=暗記事項は、全て教科書やワークに必ず出ている内容、資料です。従って、教科書やワークで基礎固めをした後で、実際の記述問題を解くこと、自分の言葉で書いてみることが重要です。そして、その答案を学校や塾の社会の先生に見てもらい添削してもらうことで、実践力の養成に繋がります。模範解答を写して暗記するやり方では、実践力がなかなかつきません。
Wam隅の浜校の中3生対象の夏期講習の社会では、『思考力、表現力問題集』を使用して、記述式問題の解答方法の基本を夏休み中に習得して、秋以降の受験勉強の本番に入っていく予定です。