【啓蒙思想家】
伝統・権威を否定し、
理性による社会構築を目指す。
<明六社>
日本初の啓蒙団体。
森有礼:初代文部大臣。
西周:哲学系の言葉を訳出。
加藤弘之:社会進化論。
中村正直:天は自ら助くる者を助く。
西村茂樹:保守派、西洋哲学+儒教。
<福沢諭吉>
「天賦人権思想」
=「天は人の上に人を作らず」。
依存心の強い卑屈な精神の根源である
封建制を否定し独立自尊精神を目指す。
東洋の儒学を否定、西洋の実学を奨励。
一身独立して一国独立す。
「脱亜論」
=アジアと手を切り列強の仲間入りを。
<中江兆民>
東洋のルソー。
自由民権運動の論理的支柱。
西洋は恢復的民権、日本は恩賜的民権。
「三酔人経綸問答」。
【クリスチャン】
<内村鑑三>
クリスチャン。
2つのJ(Jesus+Japan)。
武士道に接ぎ木されたるキリスト教。
<新渡戸稲造>
国際連盟事務次長。「武士道」。
<片山潜>
社会主義に転向。社会民主党結成。
【文学者・批評家】
<夏目漱石>
西洋は内発的開花、東洋は外発的開花。
日本の近代化は「上滑り」。
自己本位から則天去私へ。
<森鷗外>
レジグナチオン(諦念)。
<北村透谷>
浪漫主義。
「内部生命論」。
<宮沢賢治>
法華経の影響。
「世界全体が幸福にならないうちは
個人の幸福はあり得ない」。
<武者小路実篤>
トルストイの人道主義の影響。
「新しき村」。
<小林秀雄>
批評家の元祖。
「様々な意匠」。
<丸山眞男>
軍部中心の全体主義的天皇制を批判。
「無責任の体系」。
<坂口安吾>
日本のニーチェ。
「堕落論」。
<吉本隆明>
国家とは幻想にすぎない。
「共同幻想論」。
【哲学者】
<和辻哲郎>
人間は個人的存在である
と同時に社会的存在。
個と社会の弁証法=「間柄的存在」。
<西田幾多郎>
禅。主客未分・物我一体の純粋経験。
【その他】
<国粋主義>
日本ファースト。反・欧化主義。
三宅雪嶺・志賀重昴・徳富蘇峰ら。
<社会主義>
幸徳秋水。中江兆民の弟子。
「廿世紀之怪物帝国主義」。
非戦論。大逆事件で死刑に。
<国家主義>
北一輝。社会主義から転向。
「日本改造法案大綱」。
二・二六事件の黒幕として死刑に。
【伝統文化】
アニミズム(精霊信仰)。多神教。
清き明き心。本音と建前。
島国根性(同調圧力・排他的)。
西洋は対自分の「罪の文化」、
日本は対世間の「恥の文化」。
<民俗学>
柳田國男:祖霊。
折口信夫:まれびと(来訪神)。