【裁判の種類】
<刑事裁判>
犯罪を行った疑いがある人を裁く。
検察官により訴えられた人は被告人。
被告人は弁護士をつけられます。
<民事裁判>
個人間のトラブルを解決する。
訴える側は原告。
訴えられた側は被告。
【裁判所の種類】
<最高裁判所>
全国に1つだけ。憲法の番人。
トップは最高裁判所長官。
<高等裁判所>
全国8か所。主に第二審。
札幌・仙台・東京・名古屋・
大阪・広島・高松・福岡。
<地方裁判所>
全国50か所。主に第一審。
各都道府県に1つずつ。
<家庭裁判所>
全国50か所。家庭民事や少年犯罪。
各都道府県に1つずつ。
<簡易裁判所>
全国約400か所。軽微な罪。
【三審制】
第一審:簡易・家庭・地方裁判所。
第二審:高等裁判所。
第三審:最高裁判所。
第一審⇒第二審:「控訴」。
第二審⇒第三審:「上告」。
疑わしきは罰せず。
【司法権の独立】
裁判官は、良心に従い、
憲法と法律にのみ拘束される。
この「司法権の独立」の象徴的事件が、
「大津事件」の
大審院長・小島惟謙です。
ロシアや世論に屈せず、
司法権の独立を守りました。
裁判官は身分も保証されています。
①心身の故障
②弾劾裁判(前例4件)
③国民審査(前例なし)
の3ケースのみが例外です。
【違憲審査権】
国会が作った法律や、
内閣が発した命令・規則・処分などが、
日本国憲法に反していないかを、
裁判所は審査します。
【裁判員制度】
抽選で選ばれた6名の一般市民が、
「裁判員」として裁判官とともに
地方裁判所での第一審に参加。
司法への国民の視点の反映が目的。
しかし拘束時間が長く、
心理的負担も大きく、
80%が辞退か欠席という現状です。
【死刑制度】
死刑制度あり
:日本・中国・インドなど。
死刑制度なし
:ヨーロッパ・ロシアなど。
死刑賛成派の意見
:遺族感情・抑止力など。
死刑反対派の意見
:冤罪の可能性・国家の殺人など。